| 感想 |
| 才走った感があり、あまり好きではない作品。今では考えられないが、ビル病などという症状が当時はあったらしい。 |
| あらすじ |
丸の内にできた国際電話会社は、設備の整った新社屋であったが、いわゆるビル病というものにオペレーターたちは悩まされていた。その象徴でもないが「線と空間」という前衛絵画を、彼女たちは目の敵にしている。
そんな中で働く、綺美子・直子・光代の3人。光代には筧というボーイフレンドがいるのだが、大した進展も無く、当人達もだれてしまっている様子。気にしている気配の光代を、綺美子はからかったりし、直子はそれをたしなめたりする。そのうち、光代はビル病のためか恋の悩みか、会社を休むようになってしまう。綺美子が筧を横取りした所為だと直子は責めるが、別にそういうことでもない。光代は会社に出てくるようになるが、ある日、高層ビルである社屋の窓から飛び降りてしまう。 |
| 本文より抜粋 |
| 二ヵ月もすると、頭痛を訴えるものが続出してきた。八階の従業員診療所は、二階建の古ビル時代には見られなかった盛況を呈した。・・・原因がどうしても分らず、薬で一時凌ぎに頭痛を止めても不安に苛立つ患者たちが多勢残っていた。・・・たしかに神経系統が侵されていると皆の意見は一致しながら、不安の色は依然濃かった。 |