| 「天の川 を見たことがありますか?」 ある小学校で,こう問いかけた時,手を挙げた子はクラスに2,3人しかいませんでした。市街地で天の川を見ることは,七夕伝説と同じくらい夢物語になってしまったのでしょうか? 天の川の正体は,銀河系の星の集まりを,その中に住んでいる私たちが内側から見たものです。 特に,これから夏に見られるさそり座からいて座付近の天の川は,銀河系中心の方向なので太く明るく見えます。 そこから天頂(真上の方向)に伸びていく天の川の様子をたどっていくことができれば,私たちが銀河系の住人であることを実感できるでしょう。では,どうやったら,天の川を見ることができるでしょうか。以下に3つのポイントを挙げます。 1つめは,月明かりの影響のない日を選ぶことです。いくら暗い場所へ行ったとしても,月明かりがあっては,せっかくの天の川がかすんでしまいます。これから(2000年)8月にかけて条件が良いのは,各月の25日から翌月の5日前後にかけてです。これらの日には,月は午後10時以降に昇るか,午後8時までには沈んでしまういます。 |
2つめは天の川ができるだけ高く昇ってくる時間を選ぶことです。天の川が見やすくなる高度30度ほどに昇ってくるのは,6月初めで午後11時半以降,7月初めで午後10時以降,8月初めで午後8時半以降です。(9月以降3月頃までは東から天頂にかけて天の川を見ることができる)旧暦の七夕である8月9日頃の方が,夜更かしをしないで天の川を見ることができます。 最後に,当然ですが,夜空の暗い場所を選ぶことです。特に,東から南の方向に街明かりが少ない場所がよいです。なぜなら,さそり座・いて座は,南の比較的低いところを通る星座で,七夕の星々は,天の川とともに東から昇ってくるからです。 これら3つの条件が満たされていれば,透明度の良い晴天の夜,市街地周辺部でもかすかに白くたなびく天の川の姿を見ることができるでしょう。 ![]() しかし,できれば山沿いのキャンプ場など,周囲に街明かりのない,真っ暗な場所で星空を見上げることをすすめます。星座の形がわからないほどの満天の星空で,本物の川のように揺らめく天の川の姿は,いつまでも記憶に残るものになるに違いないでしょう。 星空写真集のページへ |
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