コラム 第20回  プラネタリウムコンサート
                       満天の星空の下での演奏会
         1999年1月 書き下ろし      トップページへ戻る       
  

 新潟県立自然科学館では,毎年クリスマスの頃,プラネタリウムで星を見ながら生演奏が楽しめる「プラネタリウムコンサート」を開催しています。
 
 今年度は 「夜空の歩きかた」と題して,星空の撮影をライフワークとする写真家・渡部佳則さんの作品をモチーフに,経麻朗さん(ジャズギター),徳永武昭さん(フラメンコギダー),奥村和雄さん(バイオリン)といった新潟市在住の超一流の音楽家の皆さんによる生演奏が行われました。さらに,各曲の冒頭には,石坂智惠美さんによる詩がスライドで投影されました。演奏された曲は,ほとんどが演奏家の方のオリジナルの作品です。

[演奏曲目と*「詩」使われた写真(一部映像)*]
1 Time Less (作曲/ジュン・アーバー・クロンビー)
 *「暮れゆく浜辺」角田浜の暮れていく様子*
2 ブレリア(作曲/徳永武昭)
 *「はるかなる宇宙」惑星,星雲,星団,銀河*
3 マナの壺(作曲/経麻朗)
 *「ムーンライト」月をテーマにしたもの*
4 朝やけのルンバ(作曲/経麻朗)
 *「朝やけ,夕やけ」風景*
5 星空のかなたに(作曲/N.Y)
 *「森と生命」昼と夜の森の情景*
6 星の踊り(作曲/経麻朗)
 *60㎝の望遠鏡によるベテルギウス,シリウスの映像*
7 ひな花(作曲/経麻朗)
 *「訪問者」彗星をテーマにしたもの*
8 夜空の歩きかた(作曲/経麻朗)
 *「星見の旅−里から山へ」自宅を出て,星空の見える場所へ移動していく様子*
9 サバド・イ・ドミンゴ(作曲/徳永武昭)
 *「人間と宇宙」星空と人工物(建物)をテーマにしたもの*

  
 渡部さんの天体写真は,惑星や星雲・星団といった対象はもちろんのこと,特に,地上の風景を入れた作品の素晴らしさに定評があります。
 桜,蛍,ヒマワリといった自然物や,高層マンション,遊園地の観覧車,送電用の鉄塔といった人工物とともに,たくさんの星々や天の川が写しこまれており,見る人にどこか懐かしさを感じさせてくれます。これらの写真は高感度フィルムを使用し,固定撮影とガイド撮影を組み合わせた手法で撮影されたものだそうです。

 実際のコンサートでは,時にリズミカルに,時にゆったりと響きわたる演奏曲と相まって,神秘的でロマンチックな雰囲気をかもし出していました。

 私の方は,今回,コンサート全体の企画と,プラネタリウムの演出(制御するためのプログラム作り)を担当させてもらいました。プラネタリウムの動きや 300枚近くのスライドを投影するための投影機の設定に悪戦苦闘しつつも,当日までに納得のいくものを完成させることができ,ほっと胸をなでおろしています。

 12月20日,23日に各2回ずつ行われたコンサートは,おかげさまで全回チケット完売の好評のうちに終了しました。出演していただいた皆様をはじめ,ご協力をいただいた皆様にこの場をかりて感謝申し上げます。



今回出演された方々(写真右より)
 徳永さん,奥村さん,経麻朗さん,渡部さん,石坂さん

*渡部さんの星空写真は,今月(1999年2月)出された「月刊天文」(地人書館)2月号,1998年冬に出された「天文ガイド別冊 インタラクティブ 冬号」で紹介されています。
また,「夜空」「星あかり」といった写真集,作品集が博進堂より出版されていますので,興味のある方は(TEL025-271-2600)までお問い合わせください。。

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