CHAOS;HEAD レビュー

「三次元に興味はないよ」と言い切り、基地(ベース)と呼んでいるコンテナハウスで
大量の美少女フィギュアに囲まれながら生活する、引きこもり一歩手前の高校2年生、西條拓巳。

彼が住む渋谷では、
『ニュージェネレーションの狂気(通称:ニュージェネ)』
と呼ばれる連続猟奇殺人事件が発生し、ネットやテレビを日々騒がせていた。

ある日、いつものようにチャットをしている拓巳の前に、
『将軍』と名乗る人物が現れる。
彼が発言したURLのリンク先にあったものは次のニュージェネ事件を予言するようなグロ画像だった。

さらに、翌日、拓巳は、予言された通りの殺され方をした、凄惨な事件現場に遭遇する。
そしてその遺体の前には、血まみれの少女——咲畑梨深が立ち尽くしていた。
拓巳の平穏な日々に猟奇事件の影が忍び寄っていた──。 
5pb
得点
70点シナリオ50点
音楽90点70点
システム45点総合50点
プレイ時間30時間泣き度×
綺麗や可愛いが前に出てくるCGや立ち絵からするとまさに美少女ゲーム。
やっていてギャルゲー特有の媚びが多く感じます。
しかし、色っぽく描くとやたらと色気が出てくるので
あやせの苦しみながらも嬉しそうな表情と葉月のイッた表情はやたらとエロい。
そして、グロい表現もあるところでしょうか。
マブラブオルタのような精神にダメージを与える程ではないのでまだ良いんですが・・。
 
一応Nitro+としてのウリであった武器
今回は剣であるものの、今までの無骨さや銃オタ向けではなく
ゲーム独特の綺麗で七肢刀のような剣であったり
間からレーザーでも出せそうな二又であったり
羽のようであったりとにまさに中2やオタクが好きそうな剣。
それが悪いわけではないんですが、Nitro+としての味も出してほしいところです。

何が一番微妙であったかといえば戦闘シーンがほとんど無いので不完全燃焼でもあります。
 
背景が3DCGなのは頂けない。
別段風景だけならば良いものの、
一世代前の格ゲーのキャラみたいないかにもマネキンの絵が微妙。
シナリオ
ミステリーとしては余りにお粗末な上、色々と残念なシナリオです。
 
ラストを除くとつまらないわけではないんですが、面白くもない。
ミステリーとして話が段々と広がっていく割には、
解明されていく謎が中学生が考えそうなご都合的な解明なのは頂けない。
オチを見ると分かりやすいものと、ミステリーも糞も無いなというものに分かれます。
もう少し、「そういうことだったのか!」と思わせてくれるような
考えつかないような謎だったり、
こちらの考えの裏を掻いたりとプレイする側を負かしてほしい。

そして、オドオドしてどもったり、かなりのマイナス思考と
典型的な嫌悪されるようなオタクであるのが主人公。
ふひひという笑い方やフィギュアに語りかけるなどもそうですね。
ポジティブな妄想でも「そのりくつはおかしい」とか
「だが断る」とかの使い方は面白くて上手い。
とりわけ2chネタとオタクネタに占められています。
あと、グロ描写なんかもあったりします。
 
演出とはいえ、これが段々と癇に障るようになってきます。
最初のうちはまだ笑って読んでられるものの、
ラスト以外での主人公の性格は読んでいて非常に疲れてきます。
もうちょっと普通の性格にしてくれたらサクサクと読めてライトに読めたとは思います。 
 
何を伝えたいのかとなると妄想って凄いねって話になってしまうんでしょうが、
何だか作家のオナニー小説のような気もします。
あと、どんどん風呂敷を広げたはいいけど、
広げた分必死に畳もうとしてお粗末になってます。

トゥルーの方はいかにもシナリオとしての出来より、
誰がやっても嫌がらないようなエンディングにしたという感じなのが頂けない。
話の流れからするとノーマルエンドの方がしっくり来ます。
更に言わせてもらうと、Bルートエンディングに謎解明付けるのは意味がわからない。
とりあえず、共通のシナリオとして謎解明を付けないのはハタ迷惑だと思います。
 
そして、人物がそこそこの人数が居る割には役として薄い存在が多い。
これから活躍するのかと思ったら大して活躍もせず役目は終わりということも多く、
一人一人が薄くなってしまうなら、
人数減らして複雑に絡み合った人間関係等を作ってほしいです。
音楽
基本的に音楽は無いまま進みます。
 
雑踏の効果音がメインの音ですね。
ホラーや緊張するシーンと普段と違うシーンでは音楽が流れます。
こういったのも悪くない手法ですね。
凄い良い曲は無いものの、全体的にはそこそこなのかなとは思います。
 
OP「Find the blue」いとうかなこ B
 曲自体はBLEACH等のアニメOPのようなありふれたノリですね。
 中2が好きそうな音楽ではあるので狙って作ってるとしたら上手いですね。
 歌詞もちょっと物語を示していそうでありながら当り障り無いようにされています。
 これはいとうかなこさんが歌っているから味がありますが、
 いとうかなこさん抜きだとすると、
 こういった曲は余りに多くて埋もれてしまう気がします。
 
挿入歌「罪過に契約の血を」榊原ゆい(ファンタズマ) B+
 歌詞といい曲もゲームに関係し挿入歌でもあるのでプレイすると良く感じます。
 榊原ゆいさんの声と曲調がピッタリと合ってます。
 というよりか、榊原ゆいさんが良い声していています。
 ノーマルverも良いんですが、アカペラverが更に良いですね。
 
ED「Desire Blue sky」いとうかなこ B
 EDとしても聞ける落ち着いた曲ながら、Bメロからサビへのノリは凄い。
 そして、いとうかなこさんの歌が曲とマッチして活き活きとした歌に聞こえます。
 コーラスや溜め等全てが活かされているような曲です。
 一つだけ難点があって、前奏がやたらと長いのだけは頂けないです。
 
ED「クライ」いとうかなこ C
 いかにもバラードですという曲
 歌詞がそのエンディングをまさに表しているのは良いですね。
 こんなまったりというか優しいいとうかなこさんの曲は珍しい気がします。
 しかし、普通にアニメのED曲のようで平凡な気がします。
 
ED「グラジオール」榊原ゆい(ファンタズマ) C+
 何処かで聞いたことあるような曲
 いかにもメンヘラっぽいゴスバンドの歌詞は悪くない
 榊原ゆいさんの歌い方がJ-POP系のせいかファンタズマが歌ってる感じがしないですね。
 そこそこ悪くは無いんですが、パンチが足りない。
全体的なレベルはそこそこです。
 
ただ、主人公は00でもアレルヤやっている吉野裕行さん。
いやー、典型的なキモオタの演技が上手いこと。
どもり方や饒舌になった時のオタクっぽい饒舌さなんか凄いですね。
これを下手な人がやっていたら、恐らくこのゲームは相当辛いものになっていました。 
 
女の子勢も生天目さんが突出してるものの、
レベルとしてはそれなりのもので安定しています。 
脇役もが凄かったりするのが驚きですが・・・。
くじら 石田彰 一条和矢 小野大輔さん等
正直、こっちのが金掛かるんじゃないかとも思えるメンツ
 
というか、プレイしたら石田さんを知ってる人は皆無駄遣いだと感じると思います。
確実に諏訪ちゃん役やった方が良いですね。
システム
致命的な欠陥部分を除けば、
かゆい所まで手が届くがやや重さを感じるシステム。
 
致命的な部分というのは妄想トリガー
発想は良いと思うんですが、
このシステムが分かりにくいというのが一つ
そして、もう一つがスキップ時に妄想トリガーが未選択で進むところ。
一応このゲームとも言えるウリのシステムで、
選択によってルートが変わる程の大きな意味を持つシステムを飛ばすのは余りに致命的。
 
下記のサイトで妄想トリガーで止めてくれるシステムを公開してくれているので
まだどうにかなったものとはいえ、
普通に考えるとメーカーが飛ばすスキップなのはおかしい。
 
設定画面を開くのに3~4秒掛かります。 
 
用語解説が地味に凄い。
これがあるだけで、2chをやったことない人でも意味や使い方が分かる。
下手に2chをやったこと無い人でも興味持っちゃいそうですね。
 
右クリックしてから待ち時間0に近いのでストレスを感じることがありません。
オートモードもあり、無論時間調整も出来ます。
勿論クリックでなくても、ホイールを下に回すのでもクリック代わりに出来ます。
 
BGM・効果音・システム音・ボイスの音量調節可能
ボイスはメインキャラごとにオンオフ可能
その他には、
バックログを全画面表示かメッセージウィンドウ内かなんてのも選べます・
 
スキップは高速+バックグラウンドに回しても動くために、
スキップの間に他の作業をすることも可能ですが、妄想トリガーは飛ばします。
 
セーブ数は20X3=60とそこそこな量はありますが、
サムネイル セーブした日時のみ
そして、2ページ目へ行くのが分かりづらいし、面倒。
nextのボタンを押して1→2→3→1のようにしか選べないので不便
普通に123のどれでも1クリックで飛べるようにしてほしい。
総合
終始ダレ気味で中途半端
 
ミステリーとしては謎も雑な作り
更にはシナリオはテンポが悪く、
キャラクターも出すだけ出して活かせていない。
設定だけ渡されてやっつけ仕事で書いたのかと思う出来。
 
システムも妄想トリガー(選択肢)を飛ばすというとんでもない仕様
 
システムを考えると凡作未満、システム抜きだと凡作でしょうかね。
 
妄想システム無くして、ただのギャルゲーにした方が良い作品になりそうです。
 
絵と吉野裕行さんのキモ演技と歌は良かった。
素材自体は悪くは無いと思うんですが、
手抜きに思えてしまうような小さなことが積み重なってこの結果になったように思えます。
バトルで歌をバックに戦うのでこういったゲームは大好きなだけに残念ですね。
 
Nitro+が出す必要性は無い。 
Nitro+の味とも言えるような今までのような重度のオタクが好きそうな作品である
武器や乗り物等のこだわりがちょっと感じられないですし、
~たんはぁはぁとか言うライトなオタクを意識しており誇りが感じられないのはマイナス。
これが個性が確立されてないようなメーカーであれば問題は無かったんですが、
買う前からもしかしたらと感じていたとはいえ、やっちゃったかなと思います。