痕 -きずあと- レビュー

別居中だった主人公の父親の突然の事故死から早一ヶ月。

せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、
主人公はかねてから予定していた旅行を取りやめ、田舎にある父親の実家へと訪れた。

幼い頃に両親を亡くし、主人公の父親に扶養されていた従姉妹たちも、
悲しみに明け暮れていた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。

心に深い痕を残したまま、主人公を優しく迎え入れてくれる彼女たち。
だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。

得点
75点シナリオ80点
音楽85点無し
システム60点総合80点
プレイ時間25時間泣き度
立ち絵の服が今見るとお粗末な感じに見えます。
正面から見る千鶴さんと初音の立ち絵もなかなかに厳しい。

それ以外は特に気にならないですね。
梓と楓についてはこの立ち絵が可愛い。

CGは古臭い絵と言われてしまえばそれまでですが、
味があるというか、かもし出す雰囲気が秀逸。
絶望感や恐怖(威圧)感が良く伝わってきます。

ただ、エロさは皆無です。
当時もそうでしたがあくまでシナリオを盛り上げる絵ですね。

実写の背景を加工したものが、
シナリオ終盤には良い味を出してきてくれます。
日常のシーンではちょっと素っ気無い感じにはなっていますが。
シナリオ
昭和臭のする時代設定が良いですね。
公衆電話とか今じゃ使われること無いですしね。

初代はテンポ重視というか、
設定が少しアバウトな感じがします。
サクサク読んでプレイ出来るように作られているため、
ノベルゲーとしては一番読みやすいですね。

千鶴シナリオのBADは今プレイしても秀逸。
シナリオをクリアしていく度に、
徐々に根底にあるものが明らかになっていくのも面白い。

痕自体が色々な作品の元になっている部分も大きいため、
この構成自体は今のノベルゲーでも多いとは思います。
ただ、痕のように良いテンポで読めるのは少ないですね。
音楽
ノベルゲーの中でも、
トップクラスの曲ばかりだと思います。

非常に単純な曲ですが、
それだけに心に響くものがあります。

音楽の切り替えで流れると良い
心に残る曲のオンパレード
特に切ない感じの曲はジーンと来ます。
システム
初代をそのまま移植ですね。

色々と足りないものが多いものの、
プレイしてみると意外と気になりません。

3つのセーブデータしかありません。
セーブ場所に失敗すると面倒なことになると思いきや、
超速スキップ(既読判定無し)のおかげで、
最初から初めてもあっという間に選択肢まで行けます。
シナリオ読むことだけを考えるとリメイクを超えています。

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使いにくいCGギャラリー
音楽鑑賞

これはリメイクに付いてきた初代痕だけですが、
セーブデータをマイドキュメントに保存する。
総合
痕という作品を楽しみたいのならば初代

物語にあった雰囲気を出してくれるのが初代の絵ですね。
実写の背景もそれに+をしてくれている部分が大きい。
音楽自体は初代の時点で完成していると言っていい程の出来。
それに加えてテンポ良く読める良いシナリオ

初代はこの3つが良い具合にお互いに良い部分を増幅してくれています。
一度プレイし始めると引き込まれます。

ただ、絵に抵抗感が無ければという悲しい前提になります。
プレイしたこと無い人にとってはここが一番大きいネックでしょうね。

システムも超速スキップのおかげで、
シナリオを読むことだけに関しては一級品。
ただ、それ以外は今のシステムに勝てるものはありません。

今までは初代インストールしてそのままプレイしても音楽がならないので面倒でした。
リメイクに今のOSでもプレイ出来る初代の痕が付いてきたことが凄いです。