クロウカシス 七憑キノ贄 レビュー


東北地方の山村、七月村。

この地に語り継がれている奇妙な伝承を調べるために東京の大学からふたりの学生がやってきた。
吹雪に見舞われて遭難しかけたふたりは、この地域を統べる七月家の次女、紅緒に助けられ、
『七憑館』と呼ばれる黒塗りの洋館へ招かれる。

折しも七月家では奇妙な結婚式が執り行われていた。
新婦が棺の中に入って一晩無事に過ごし、朝を何事もなく迎えれば晴れて婚姻は成立するのだが・・・

・・・何者かの殺意が、結婚式を破壊した。

被害者を含め、関係者は十名。
それにふたりの闖入者が加わって・・・

退路のない陸の孤島で、惨劇の夜が明ける。 
得点
90点システム70点
シナリオ65点音楽85点
85点総合70点
プレイ時間30時間泣き度×
綺麗で大人びている良い絵です。

それぞれのキャラを見ていくと女性が描いたものだと思います。
主人公・男のキャラにやたらと色気があります。
殻ノ少女の男キャラは普通だったんですが、
クロウカシスは男メンバーでオトメゲーが作れるというかやおい臭がぷんぷんします。
これはこれで良いというか男だろうが女だろうが色気があるキャラは大歓迎です。

女キャラも負けじとあかねを除いて色っぽい。
あかねだけは若干このゲームの中で浮いていますね。

あかねの立ち絵はどうにかならなかったんでしょうか。
常に45度傾いているので壊れた人形のようで違和感があります。

クロウカシスはタイプムーン作品を意識したような感じがします。
詩音の第一印象がアルクェイドにしか見えないの思い込みでしょうけど。
方向性が違うといえば違うんですが、
武内絵が綺麗な絵になるとこんな感じなのかなと思ったりします。

基本的にエロはおまけみたいなものですが、
黒パンストとパンツを半脱ぎのまま正常位なんて
凄いフェティシズムを感じさせるものがあったりします。
パンツが片腿に引っかけたままとかブラはずらしたままの半脱ぎのままって妙にエロい。
システム
無駄な作業をさせる部分を除けば、さほど悪くないシステム。

無意味に上がってしまっている難易度が足を引っ張ります。
探索するパートは無数にあり、
時間制限もつき、ある時間にその場所に移動しなければいけない。
そうしないと攻略の糸口が見えなくなります。
進行状況によって行動が変わる人間もいるので難易度は右肩上がり。

事件後の事情聴取もかなりの人数に項目があるため辛い。
更に問題なのがアリバイや証拠品について追求しても情報を得ることはできません。
これが一番頭にくる部分ですね。
誰がその時間に動けたかを推理しようにもその意味をなしていません。
ほぼ意味ないものの、ほんの少しだけ攻略に関わっているのがまた難易度あげる要因です。

探索・事情聴取パートは探索出来る場所を限定して手軽にサクサクプレイ出来るようにして
推理させることに時間を割かせるようにした作品に仕上げてほしい。


シナリオチャートがあり、
分岐点が表示されているのでいつ分岐が始まるのかが分かるので良いですね。
ただし、根本的に難易度がやたら高いのでこれだけでは足らないのも事実。
バッドでもクリアしたルートには分岐点のヒントをくれるような親切があっても良かった。

館移動に探索モードがあるので、
ジョイパッド対応しているべきだったかなとは思います。

油断するとすぐに選択肢押してしまうので、
前の選択肢に戻るのコマンドは欲しいところ。

バックグラウンドでも動くのでスキップも楽々ですが、
探索パートがあるので手間がかかります。

セーブデータは10x10=100
セーブ日時・ゲーム日時・場所・先頭文章・サムネイル
推理物なので先頭文章よりもメモの方が良かったような気がします。
もしくは何かそのセーブデータの背景色を変えられるシステム
テキストオンリーのゲームと比べると充実したセーブシステムですが、
推理物でとくにこのゲームは無数の
シナリオ
よくある推理物をなぞったようなシナリオ

推理部分が荒すぎて推理して楽しめるレベルではないと思います。
色々推理してプレイしたものの、
トリックとはいえないような解決に何だそれと突っ込みは入れたくなります。

ミステリーの雰囲気は漂ってるので推理ゲームと考えないで、
ミステリー風ライトノベルと考えるとこんなものかと納得は出来ます。
なんとなくミステリーゲームをプレイした気にはなりますし、
各登場人物の細かい糸が絡まった事件背景なのでそれなりに楽しめるかと思います。

その楽しめる理由としてキャラは魅力的なんですよね。
男も女も艶々した生活送っているせいか色っぽい。
相子・紅緒・なるみとここらは主に主人公と行動に共にする女の子で、
この3人に惹かれてプレイしているようなものでした。
普通のギャルゲーだったら素直に喜んでプレイしたであろうキャラ達です。

ただ、ギャルゲーとしては手抜きが所々見えるのが難点ですね。
エンディングの管理が酷いというか
BAD的なものを抜けば大きな3個のエンディングに各キャラの後日談が派生しただけです。
無駄に多くするのであればもう少し絞って、
それぞれのキャラが中心となるルートはほしかった。

好感度をあげるには探索パートでひたすら会うだけなので、
後日談を見るために同じシナリオをただ繰り返させる作業はちょっとどうかと思います。
エロ以外で好感度が上がるようなイベントがあれば作業感も薄れるんですけどね。

ここから↓若干ネタバレになりますが知らないで買うと痛い目をみる部分。※反転

詩音はHは出来ますけど攻略対象ではありません。
EVEみたいな一本道のアドベンチャーなら分かるんですが、
この女の子を助けてENDを見るゲームとしては大きすぎるマイナス。
詩音もパッケやサントラでメインヒロイン的扱いされてるから勘違いするでしょう。

詩音ENDの展開には腹を抱えて笑わせて頂きました。
女性の発想というか詩音目当てで買った人はキツイでしょうね。
計画通りという声が聞こえてきそうです。
音楽
ミステリーを感じさせてくれる良い音楽

ピアノやオルガン、木琴といった楽器を使ったクラシック音楽
ゲームの盛り上げに収まらないというか、曲単体で聞いても充分に良い曲です。
それだけにサントラが別売りなのが残念
初回特典で付けてほしかったと言いたくなる出来です。

 OP「SNOW DROP」霜月はるか B
 菅野ようこ意識しましたという感じの曲。
 良い曲ですけど若干インパクト足りない。
 霜月さんは強弱のつけかたといい上手いです。

 挿入詩「Linaria」優稀 澪 C+
 子守り歌みたいな曲自体はそんなに悪くはないものの、
 歌の方はもうちょっと頑張ってほしかったと思います。
 ノッた部分は良いけれども歌いだしとかうーんと言える部分もあります。
落ち着いた良い声の声優さん達です。

紅緒のお嬢様声と凛とした声の切り替えが素晴らしい。
こういった声を使い分けは魅力的です。

あえていうならば詩音の人は若干演技が硬い。
初めての作品のようなのでしょうがない。
プレイしていると慣れるのでそこまで気になることもありませんが。
総合

劣化「慟哭そして・・・」

素晴らしい絵に背景が一番に来ると思います。
シナリオもそれなりに楽しめます。
絵・音楽・声優・シナリオの世界観は整ってます。

ただ、作業感漂う探索+事情聴取パートは辛い。
初回プレイではおそらく9割以上はBADに行くシステムだけに、
BADですら大体の話の概要が掴めてしまうのは止めてほしかった。
もう少し伏せてTRUEだと色々分かって進められるとTRUEやろうという気持ちにもなります。

持ってるアイテムやイベントによって助けられるヒロインが変わるルート分岐
エログロ有りのマルチエンディング

慟哭をプレイした時のワクワクやドキドキは感じられませんが、
慟哭が楽しめた人はなんとなくは楽しめるゲームだと思います。
推理ゲームよりも、絵が好きだからという理由で買った方が正解でしょうね。

この絵に惹かれたら充分にやる価値があります。
思うのは推理ゲームじゃなくてギャルゲーだと良いゲームになっていた。
キャラは魅力的で色気のある綺麗な絵
何で短い後日談的なものしか無いのかが不満でしょうがない。

あとネット認証システムがあるので中古で売ることは出来ませんのでご注意。

一応推理を楽しむため+攻略wiki見るとエンド名で犯人載ってるので
一回目はノーヒントでプレイしてからがオススメ
クロウカシス 七憑キノ贄 攻略wiki
ここから↓はオススメプレイルート※END名自体にネタバレもあるので反転
ほぼNo.2のBADEND(正確な名称は伏せますが)に行きます。
その後は
HappyEnd・想子or詩音(TRUE+後日談なのでTRUE単体でクリアする必要なし)
復讐成功END ※TRUEクリア後(摩夜逮捕END+後日談なので摩夜ENDは必要なし)
TRUEクリア後とのことですがおそらくHappyEnd後でも可能かと
(クリア手前のセーブ残して無理でしたらTRUEクリアを)
後日談・各キャラ(事件解決END+後日談なので事件解決ENDは必要なし)
あとは好きな方は紅緒END

基本的に上3つのENDでクロウカシスは楽しめるかと。
あとは好きなキャラのエンドを見るために作業を繰り返すと。