マブラヴ レビュー

それは、とてもちいさな
とてもおおきな とてもたいせつな
あいとゆうきのおとぎばなし

白陵大付属柊学園でごく平凡な毎日を送っていた主人公、「白銀 武」。
その前に突然現れた少女、「御剣 冥夜」はいきなり武の家に押し掛け、
そのまま住み着いてしまう。

そしてこの冥夜の登場が、武の周囲——
幼馴染の「鑑 純夏」、クラスメイトの「榊 千鶴」、「彩峰 慧」、「珠瀬 壬姫」、
そして親友の「鎧衣 尊人」との関係に、少しずつ変化をもたらしてゆく。

ドタバタコメディタッチの日常で交わされる、
それぞれのキャラクター達との心の交流。
移ろいゆく現実のなか、その変化の行き着く先に、
武は一体どんな結末を迎えるのか…………。

得点
75点シナリオ80点
音楽80点85点
システム85点総合85点
プレイ時間40時間泣き度
きみのぞよりも良くなってます。
 
相変わらず独特の立ち絵です。
首が細長かったりちょっと違和感があります。
けれども、やっていればすぐに慣れる程度なので問題無いです。
 
ギャグCGもあります。 
デフォルメチビキャラで和みます。
 
立ち絵の種類も普通に怒るに泣くに笑う、更には振り向きに後ろ姿に横姿まであります。
そして、顔の表情も目が点にギャグ睨みや怒りに普通に睨んだり怒るのもあります。 
この凄まじい種類のおかげでアニメに近いものを想像させます。
 
カメラワークもあってアップしたり引いたり、上下左右に実際の視点のように動きます。
その上立ち絵自体も遠近感を利用して横や前へ来たり奥へ行ったりとして、
カメラワークで引きながら立ち絵は前へ来たりと凄まじいです。
 
そのおかげで読んだ文章でもまた楽しんで読めそうです。  
シナリオ
メインの学園物語のエクストラ、戦争物のアンリミテッド
この二つに分かれます。
 
エクストラはもう狙ったかのようなというか
故意的に狙ったのを分かるくらいのありがちモテモテ学園ギャルゲーという感じ。
 
ただ、少し違うのは飽きさせない笑いのイベント。
普通の学園物であればラブラブをメインにおきますが、
エクストラでの良さはラブラブ半分で笑いが半分かそれ以上の比率です。
二度見たネタでも普通に笑ってしまいます。
  
主役二人のルートはさすがと言わんばかりの作りです。
しかし、脇役のルートはなかなかシビア。
主役二人はギャルゲーの作りですが脇役はちょっとシリアス。 
共通ルートやらとは違うちょっと重い問題をやや急に持ってきます。
もうちょっと少しは前フリはほしかったような気がします。 
 
アンリミテッドはエクストラとは反対にシリアス。
何も無い所から段々と強くなる熱血漫画のよう。
登場キャラは一緒ですが全くもって違う話です。
環境によって主人公がこんなにも違うのかというところが面白いです。
 
しかし、各ルートで一応共通部分に見えるのにセリフも違って。
喋る担当が変わっていたりとなかなか無駄に手が凝ってます。
音楽
エクストラはけっこう単純な曲が多いです。
ひとえに単純と言っても作りが安っぽいわけではなく、
聞く方を中心においた分かりやすくて
誰でもギャグの場面に日常の場面シリアスな場面の切り分けが分かります。
 
アンリミテッドの曲は相当気合入ってます。 
一個一個の曲のクオリティが全体的に高い。
楽器自体の数も多くそれを上手く合わせています。  

OP「マブラヴ」栗林みな実
 ちょっと歌手まかせな感じは拭いきれません。
曲自体は物凄く単調で平凡。歌詞も悪くは無いと思うんですが
曲のせいでちょっと歌詞のイメージも伝わりづらいです。
この曲だけ飯塚さんじゃないらしいですがはっきりいって微妙です。
 
ED「I will」栗林みな実
エンディングとは思えないアップテンポさです。
メリハリも効いていて良い曲
歌詞は純夏の心を綺麗に表していて良い感じです。
飯塚昌明さんとの栗林みな実さんのコンビはしっかりしてますね。
ED「遙なる故郷」栗林みな実
ヴァイオリンにアコギが良い味を出します。
落ち着いた綺麗な曲。
歌詞はこれぞ江幡育子さんというほどの深い歌詞
それを歌いきるみな実さんも上手い。
I willも良いですがこの曲はそれを超える完成度の高い曲です。
やけに名実共に揃った人が多い 
 
鷹月さくら、倉田雅世、永島由子、北都南、高木礼子、水橋かおりと有名な人が多い。
永島由子さんなんか今じゃ普通に古株に入るんじゃないかくらいですし。
実際プレイする際この声の布陣は大きいです。
あんまり出ないものの男も保志に子安に若本則夫と良いチョイス。
 
これだけ用意する程の資金をかけるだけの強い自信があるということなんでしょう。
 
ヘッドホンでやると声や音がはっきり聞こえてしまって、
スピーカーのちょっと濁った感の方が雑音と混ざって
声も雑踏の中で喋ってるようで良い感じになります。
システム
快適なシステム 
 
独自の演出システムAGES
視点の移動によるカメラワーク処理、立ちキャラの無限段階拡縮
これが群を抜いて目立ってます。
 
セーブ数は10個使用するとそのつど10個追加される良い仕様
サムネイルに日時に時間とコメント編集も可能の至れり尽くせり。
 
バックログもホイール上で移行可
ボイス再生機能もあり戻るのも速度や前の選択肢まで出来る。
唯一残念なのは右クリックでログ画面から出られないこと。
ボタンはあるんですがクセで右で出ようとしてしまいます。 
 
あと、CGギャラリーは同系統は一まとめにしてほしかった。
多すぎて見づらいです。
総合
シナリオ以上に凄いAGESと呼ばれるこの壮絶な演出システム
 
一応話ゲーではあるものの、
「シナリオが突き抜けて良くなければ面白く無い」
という常識を覆した感じのゲームです。
 
そのゲームの他を圧倒する大きい2つのポイント。
 
・一つ目は絵の項目でも書いた通り、
豊富すぎる立ち絵とその移動とカメラワークの両方の上下左右前奥
この画面を所狭しと動くのは飽きない。
画面のエフェクトもあり効果音も絶妙な入れ方で凄い良いテンポです。 
シナリオも良いんですけどこのゲーム一番の良い所だと思います。 
 
・二つ目は更に効果音と音楽の挿入、切り替え箇所が絶妙。
音楽のおかげでそのシリアスな場面にギャグの場面が分かります。
それが大雑把なものというより細かくても場面に合わせて流します。
そのおかげで転換しそこなうなんてのも無いです。
効果音はテンポを崩さないでまさになところで流れるので流石としか言えません。
 
この二つでゲームを飽きさせずにプレイ出来ます。
シナリオに依存するゲームが辛い所の2回3回やっても楽しめます。
これだけのものを作るにはどれだけ大変だったかが伺える程の出来です。
ここから以下反転ネタバレ 
エクストラは完全にアンリミテッドのためのあらすじのような布石ですね。
この人間がどういう人間で状況によってはこんな反応や対応をする
全て頭に馴染ませ、その設定をアンリミテッドで使用するために大きいあらすじを作成。
アンリミテッドはこれはこれで面白いんですが、
途中まではしっかり作ってるものの急に切られてる感じがし
エンディングが一つの物語の締めとしてはちょっと雑な上使いまわしです。
まぁ、当初から2年延期して発売してもなお時間が足りなかったんでしょうね・・。

リムジンの運転手が絵がイニシャルDの涼介に
名前は高橋じゃなく鷹嘴・・加えて声は子安。
恐ろしい手の込み様です。
 
久々に北都南さんの実力がまざまざと見せ付けられた感じです。
アンリミテッドたまエンディングは声の変化のおかげで一番重かった。