南国ドミニオン レビュー

十人の男女が様々な場所で事故に遭遇し、漂流して一つの島に辿り着いた。
そこは危険と謎と不思議の多い無人島だった。
島での危険を回避する為に十人は島からの脱出を考え、それぞれに行動を開始した。
それぞれに。
協力する者も居れば、孤高に動く者。
自分の能力を頼りに脱出を試みる者や、他者を利用しようとする者。
中には暴力によって他者を支配しようと考える者や、
己の肉体を利用して他者を篭絡しようとする者までいた。(主に主人公)
しかし、表向きは協力体制。
ニコニコと一緒に食事をしている。
時にはビーチバレーだってする。
そんな人間関係を余所に、脱出を阻むかのように起こる島での災害。
十人は無事に島を脱出できるのか。
それとも島に骨を埋めるのか。
十人の一人である主人公は、知恵を絞り、肉体を鍛え、
時には性行為に及びながら他者を圧倒し、島からの脱出を計画する。。

得点
65点システム70点
シナリオ50点音楽60点
70点総合65点
プレイ時間30時間~泣き度×
絵はのほほんとした感じ。

変わった部分といえば、
ちょっと頭でっかちと言うか、
キャラによっては髪のボリュームが凄いのでアンバランスでしたが、
この部分が大分直った模様で一人ぐらいしかアンバランスなのは居なくなりました。
 
Hシーンに関しては、
個人的にはエロいと言うよりは、あっさりしてる感じ。
システム
食料集め・食材集め・建材集め・施設建設などやる幅が広いです。
 
選択すれば何ポイント増えるではなく
ミニゲームによって手に入る数も決まります。
これに慣れられないと辛いでしょうが・・。
 
手に入る方法も移動中に食材が手に入ったり飽きさせません。
 
シュミレーションゲームが好きな人にはオススメできる出来。
 
それに、読んだ文章をスキップ出来るのはもちろんですが。
ctrlスキップにスキップボタンと右クリック押しっぱなしでスキップ。
右クリはマウス一つで出来るようにといった親切設計で非常に有り難かったです。
シナリオ
別段シナリオを重視するゲームでは無いですが、
もうちょっと力を入れてほしいなとは思います。

文章が長すぎることは無いので
何度もプレイできるのはワンポイント。 
ただし、キャラで売ってる部分もちょっとはあるので、
そういったことを考慮して盛り上がるような展開を少しは入れてほしい。

シナリオがおまけすぎてシナリオの印象が残らない。
音楽
コミカルな感じが基本
戦闘でもコミカルな感じが残っている。
 
南国らしい明るい音楽が多い中、
怖い・暗い系の音楽は台風やら災害が起こったときに流れるくらいです。
 
実際は気分を出すものなんでこれぐらいで十分です。
普通

良い意味でも悪い意味でも、
聞いててそこまで気にならない程度。

シナリオのせいで演技力を出すということがないというのも大きいでしょう。
総合
シュミレーション好きにオススメ
 
ここの方針はこのままのようです。 
前作巣作りドラゴンと外観が似てます。
文字板やら木のボタンなんかが同じ絵なので、
ちょっとなつかしい気分に。
というより、正直絵だけでなく根本の部分は余り変わりません。
 
話としては漂流脱出物で目新しいものでは無いですが、
実際やってみると奥深い点などあります。
 
最初から相手をどれだけ信頼してるのか見えません。
なので、交流を計って信頼を築いたり
アイテム交換、アイテム譲与などすることは多いです。
 
大抵のこういったゲームは皆が仲良く、全てが予定通りといった感じですが
このゲームはちょっと違います。
 
まず、普通見ない裏切りの選択肢があります。
相手の倉庫を発見して奪う。
相手を狙撃して不信感を募らせる。
殴って事を進める。
 
反対に何もしてないのに仕掛けられたり、
舐めまわすような視線で見られたりと危険もいっぱい。
 
共同倉庫から物が無くなれば不信感が広がるし、
自分が作ってる施設が多少壊されたりと色々あります。
 
アイテムに関しては、
 
まず、探索で発見
開発でアイテムを改造
そして、人と交換で集めます。
 
おまけでアイテム一覧があります。
100%を目指したくなってしまうのがシュミレーション好き。
かなり時間取られます。けっこう奥が深いです。
 
不満点は無人島で男も居るんだから、
他の男に女性陣がやられてしまうとか
男同士で結託してやっちゃうとかの選択肢は欲しかったです。
男の居る意味が薄いのはちょっと切ないです。