天使ノ二挺拳銃 レビュー


子供が生まれないという奇病に蝕まれ、人類がゆっくりと滅び行く世界。
街から子供の姿が消え、彼らのための施設が失われていく。
主人公・ヴィムが天使として生じた時、とうとう最後の子供たちが卒業を迎え、高校すらも姿を消した。

ヴィムはそんな誰も彼もが諦めてしまった世界で、幽体となって病院をさまよう少女、渡部風子と出会う。
彼女は父親から受けた虐待で意識不明なのだが、意識だけで肉体から抜け出して行動できるのだという。
そしてヴィムは彼女を通じて彼女の姉、小巻のことも知るのだった。

18年前より始まった世界規模の不妊症。
その究明を試みる研究者だった小巻は、人に見えないはずのヴィムの存在をなぜか・・・次第に知覚できるようになっていく。

小巻に触れて、人間に興味を抱いていくヴィム。
人に惹かれる彼を止めようとする天使の少女アンリ。
やがて人の未練は徐々に抵抗を激しくし、遂には天使を飲み込むほどの変容を遂げることとなり・・・

得点
80点シナリオ60点
音楽70点75点
システム70点総合60点
プレイ時間15時間泣き度×
絵はお馴染ニトロの中央東口さん。
ドイツ系西洋系の人物や日本系の描きかたが
しっかりと分けられてるのでさすがだなと思います。
なんというか、この人は日本人だけ描くよりも
色んな人種描く方が実力が発揮されるような気がします。
 
さすが、タイトルに銃が付いてるくらいなので
個々のキャラの銃を撃つポージングが良い感じです。
シナリオ
最初の5分で違和感を感じた所、
シナリオ書いてる人が変わってました。
 
いや、悪くは無いんですが・・・。
なんというか主人公のヴィムが凡人過ぎるというか・・・
主人公らしいアクションを起こしてない点がなんとも。
役割的には重要なポジションなのに流されるままに進んでいくのは・・。
 
最後のシーンなんかは悪くなかったんですが。
話が3人共流れがあんまり変わらないので退屈気味。 
音楽
けっこう重低感がある曲があって良い感じです。
実際良い感じには仕上がってると思います。
でも、雰囲気に的した曲だと思うんですが
シナリオ的にまさにマッチ感はちょっと得られなかったです。
 
 
OP「さめない熱」
 聞きやすい曲
 そして、より大衆化されてしまった曲
 何というかテレビドラマの歌ではありそうな感じ。
 正直、今までの味が無くなって哀しいところです。
 
ED「RIGHT HERE RIGHT NOW」
 さめない熱もそうですが、ワタナベって歌手の人好きになれません。
 この人のカッコ付けた歌い方って聞くに堪えないというか・・。
 歌詞もちょっとなんだか微妙な気がしました。
 
ED「 I Bless Thy Life」
 さすがいとうかなこさん+ZIZZ STUDIOといった所ですか。
 音楽のキレも抜群で歌詞もこのゲームを十分に表している。
 やはり心に来るものがあります。
 
ED「結晶」
 歌詞がなんだか駄目な感じがします。
 いとうかなこさんの曲にしては歌詞がちょっと弱い?
 音楽と歌い手は良いんですが。
声優に関しては今回も凄い配役だなと思います。
 
仮名にて伏せてはありますが、
主人公 松本保典 ペーター 森川智之
ここまでは自分でも判断出来ましたが・・。
ジェイ 中原茂
飛田展男さんかなと思っていたら違ったわけで。
さらにはスタッフロールに中原さんだけ仮名なんて使ってなくて驚きました。
 
渡部小巻 生天目仁美=手塚まき
 
基本的にはずれは無いです。
男性陣はいわずがな女性ではアンリがけっこう上手いような。
しかし、ジェイが一番活躍して他がちょっと薄く見えてしまいました。 
 
配役は凄いが力を使いきれる場面が無くては意味が薄れる。
システム
非常に軽快なシステム
ここの強みでもある部分は健在してます。
 
セーブデータは30個ほど。
選択肢の少ないこのゲームでは十分過ぎるというか要りません。
 
今回LOAD時間がセーブデータをインストールすると出て
今までに比べるとけっこう掛かります。
 
ウィンドウ消し、ホイール上でのログへの移行こちらも完備。
だけども、相変わらずログに読んで戻るのに右クリックではなく
RETUNEボタンを押さないといけない。
音声再生機能も相変わらず無いです。
 
今回大きな変化は二つ。
一つは普通はメッセージウィンドウについていたりする、
SAVE LOAD AUTOボタンなどが二挺拳銃ウィンドウとは別にパネルで表示
ちょっと画期的な気がします。
 
そして最も特徴的なのはふきだしシステム。
QUARTETのような感じです。
分かりやすく言えばマンガを見てるようにプレイ出来る。
AUTOシステムを使うと流れるようにセリフが出てくるので見やすい。
総合
なんだかよく分からないお話

ペーターと一成が物凄くカッコイイという印象が強かったです。
というか、その感想が一番強かった。

「終末の過ごし方」のアレンジみたいな感じてしまいました。
もうちょっと話をしっかりしてほしかったような。
やり始めから思った予想がまんま来てしまうのはどうかと。
 
でも、結局のところ沙耶の唄に通ずるものがあるような。
お互い相手のことを理解しようとしない、
善と悪の立場が逆になった感じでしょうか。
沙耶の後だとジェイの気持ちが分かってあげられる気が。
 
主人公はオートマグⅢ・Ⅳ
ペーターはS&WM500 
アンリはモーゼルM712
ワイルディ ブローニング1910 コルトガバメント FNミニミ
天使はジャムらずオートマグで連射するとても羨ましい能力。
しかしM500はこの作品で取り入れてしまうのか、とちょっと残念
車にミニクーパーにカイエン・ベントレー・ポルシェ
カイエンってまた凄い所使う。
正直あんなんに追われたら勝てる気がしません。
 
とりあえず途中の小巻のアホっぷりはどうにもならない。
研究者の端くれで察知能力に洞察能力低いって致命的な気が。
無能なお人好しは罪みたいな部分が分かりやすく描かれてるんでしょうか。