Noel レビュー

「全寮制女子校に学生として潜入できるのは君しかいなかった。『エマノンの死神』しか」

 戦後、超国家的集権機構の管理下におかれた特殊部隊・エマノン。
 そのトップに君臨するのが、エマノンの死神と呼ばれる少女、ノエルだった。

 ノエルに下された使命は、名門全寮制女子学園に通う一人の少女を守ること。
 少女の名は、理理。日本を代表する製薬会社の一人娘で、
 今は亡き天才科学者・天崎今日子の遺児でもある。

 理理を狙うのは何者なのか?
 そして、ノエルの身体に隠された秘密とは?
 ——少女たちの命をかけた戦いが、今、幕を開ける。

少女漫画的戦闘耽美アドベンチャーゲーム

得点
70点シナリオ75点
音楽75点90点
システム70点総合75点
プレイ時間25時間泣き度
思いきりアニメ調の絵です。

それもそのはず、戦闘になった場合なんかはこの絵からアニメパートへ移行します。
その場合に不自然さが出ないのが驚きです。
そのアニメパートがなかなか臨場感を出して良い感じ。
けれどアニメする部分は短いのが難点。

あと、ちょっと細工が細かいです。
立ち絵では自然な瞬きをし、たまに動きます。

なんともアニメパートの少なさが気になります。
これだけの質でそこまで求めてはいけないのでしょうが
それが増えてれば良かったと思いました。
シナリオ
正直話の流れ自体は先読み出来るような平凡なシナリオです。
そこへたどり着くまでの人の想いの交錯が上手い。
想いを綺麗に描くことにより平凡なシナリオを面白くしています。

ノエルと理理の物語は勿論
ノエルを中心に関わり合っていく人
それ以外の思惑等がしっかりと描かれます。

少々奇麗事に感じることもありますが、
それが鼻についたりはせずさほど気になることもありません。

ただ、戦闘が雑っぽいのがマイナスですね。
戦闘がある割には小娘二人で引っ張りすぎです。
燃える戦闘というよりかは、
あくまでストーリーに必要なので入った戦闘になってしまっています。
ここに力が入っていたらかなり良い評価になったとは思うので残念です。
音楽
凄い良い訳ではないですが、物語をしっかり盛り上げてくれます。

悪く無いと言った所でしょうか。
気合入れて作ったと思われる曲は良いんですが、
曲数多い分それら以外はちょっと弱いです。

 OP「遠い約束」
 神秘的で良いです。
 3ヴァージョン中コーラスヴァージョンが中でも良い
 正直音楽とその音楽との混ぜ部分が強すぎて
 普通に歌ってる部分が弱く感じてしまい
 歌というより音楽に近い。

 ED「コイノニア」
 これは凄いの一言。
 歌って作詞してるのは理理役の理多さん
 作詞に歌ってるのは一体感が凄い
 キャラの理理もやってる分その詩は良い意味で重いです。
 アルバム出すくらいの歌手なので歌自体も相当上手い。

 挿入「vive memor mortis」
 これは音楽というより歌詞に力を込めた感じです。
 歌も上手いです、音楽はちょっと弱い気もしますが
 しかしそれでも歌詞が前面に出てる気がします。
これは主役級の声優は上手いです。

とくに理理役の理多さんが素晴らしい。
このゲームの要です。
理理になりきっているかのごとく感情が伝わってきます。
この演技力は驚くしかありませんでした。

あと、葵なんかは児玉さとみさん。
こういった役ははじめて聞きますが上手いですね。

何より思うのはノエルの声が小さい。
他のキャラに比べて一人だけボリューム半分くらい。
ノエルが聞こえるよう上げたら他がウルサくなってしまう。
個々の音量調節はつけてほしかったですね。

あと、双子の獣の声がワンパターンで不自然。
もうちょっと変化が分かりやすければよかった。
システム
なかなか優秀なシステム

まず、文字の表示形式が全画面とメッセージウィンド
人物表示がある場合はそれを見せるためメッセージウィンドですが、
背景だけの場合等は全画面文字表示と上手く切り替えられています

セーブ数も確実に余る量
オートリード・スキップ・選択肢を戻る
こういったコマンドもしっかりと入っています。
快適にプレイすることが出来ました。

ただ、それぞれのキャラの音量調節がほしかった。
ノエルの音量だけが物凄い小さいです。
これがあれば何も言うことはなかったんですが。
総合
理多さんの演技は必聴

理理役の理多さんの実力が異常です。
感情の表現力・流れる自然なセリフ・聞きやすい発声
特に感情はキャラがまさにその場面に居るような感覚です。
このゲームの要じゃないかと思うくらい感嘆し
胸をその感情で叩かれてるようで聞き入ります。

この演技のために買って損はなかったと思えます。

話は人と人の繋がりってこんなに暖かいんだなと思わせてくれるストーリ−。
そして、一度深く繋がったら離れるなんて滅多に無いとも。

理理役の理多さんの実力が半端ではないです。

最初はnitro+のファントムを意識して作られた作品かと思います。
ファントムの銃を撃つシーン、車シーンなど似てます。
銃を撃つシーンは実写かアニメの違いでほとんど同じ構図ですが
それも最初だけ、その後から始まる話はめくるめく展開を広げるわけではないです。

エンディングが綺麗。
バックには理多さんのコイノニアそして、
頬がほころぶようなCG
それ+ノエルと理理の会話
珍しい方法ですが上手く良い出来です。