Paradise Lost パラダイスロスト レビュー

暴悪の都、隔離街において、なお“デスサイズ”の異名で畏れられる主人公——ライル。
それまで自身と街の在り方に一片の疑問すら持っていなかった彼はしかし、
街の最下層であるM区画で出逢った謎の少女——リルと接するうちに徐々にだが変わっていく。

精神に潜み、肉体の所有権を懸けて長らく争ってきた悪魔との鬩ぎ合い——
突如その身に顕現した、総てを腐らせるメギドの炎——
そして、"天使"という存在に対する懐旧と殺意の念——

総ては、罪(シン)の導くままに——。

街の外……ツォアルを目指してリルと共に旅立つライルは、
"予言"の名の許に隔離街を混乱に陥れる"外世界"の勢力と刃を交えることになる。

失われた記憶。失いたくない存在。
アダムが犯した原罪(オリジナル・シン)の継承者達は、
アダム・カドモンに至るため、永遠のツォアルを目指す。

はたして魔都の空に開くのは、天国の門か地獄の釜か。

失われた楽園には、今日も贖罪の黒い雨が降り続ける。

得点
65点シナリオ60点
音楽70点80点
システム70点総合65点
プレイ時間30時間泣き度×
塗りが弱い。
メーカーが塗ったというよりは個人のHPのよう。
一人でCG作業を全て担当したように思えます。
顔の向きと体の向きのバランスが酷かったりもします。 
 
ちょっとメーカーの質には至ってないものの、 
問題なく見れるCGと崩れたCGの差さえなければ良かった。
シナリオ
1章2章とそれぞれ主人公が違います。
それによって物語が解明されていくということでは無いんですが。
人間性や人間関係なんかがまた違った風に見れます。
 
しかし、途中から布石のための話を作っていても面白くない。
その布石からの2、3章前半のその話自体が不必要
何が伝えたいのか何のために話を作ったのかが不明。
わざわざ主人公を変えて長々とやるべきでは無いレベル。
もう少し何か引き込む工夫があれば良かった。 
 
段々読んでいて飽きてくる。
最初の方はリルとのやり取りなんかは良かったけれど、
最後らへんになっていくと会話も説明のようで
引き込まれないまま終わったのが痛かった。
 
基本は悪く無いとは思うんですが・・。

以下反転ネタバレ
ライルとノウのエンディングを分けたのは失敗
一本の話の中に二つを盛り込んでほしかった。
ノウの視点は無しの方向ですが。
それでなくても、途中の選択肢で変えるのが面倒
初めにどちらか選べる方が中途半端加減が出なくて良かったと思います。
音楽
良くも悪くも普通
 
神話系ならよくある感じの曲だなと思います。
単純に時間が無いから雑でも作ったと、
ただ楽器を弾いただけのように感じてしまう。
もっと強弱にも味を含ませた曲にしてほしかった。
 
効果音関係は手抜き 
戦闘効果音は剣・銃と単調すぎて飽きる。
そんなバリエーションを増やさなくても良いけれども
後半の戦闘に関しては同じ効果音を使われても微妙

 ED「The Bressing」
 ABメロの賛美歌部分はEDらしい。
 しかし、サビに入ってからがレベルが違います。
 神話系のテンポ・英語歌詞・歌と3点が高いレベルで合わさっています。
 ABメロがやたら長くてサビまで入るのに相当掛かる。
 正直ABメロでED一曲とサビで挿入歌一曲に分けた方が聞き分けられて良かった。
 サビを挿入歌で盛り上がるシーンに入れたら印象でだいぶ変わったとは思います。
上手い人ばかりです。
 
ジューダスのルネッサンス山田こと飛田展男とヒロインが上手い。
長崎みなみ 歌織 かわしまりの 一色 ヒカル
 
主人公に関わりがある人はボイス有り。 
反対に関わりが薄かったりする人物はボイス無しです。 
最近じゃみなくなりましたが昔じゃ一般的だった方法。
 
唯一声優の中で際立ってサタナイルはちょっと下手ですね。
役を演じるというか淡々としているつもりが実際は文章を朗読しています。
落ち着いた美形の声を余韻等真似ている
システム
セーブ・ロードに移行する時間が少々重い。
 
セーブは10箇所X8
セーブ日時・サムネイル・コメント記入可
そして見やすいといった良心的な画面です。
 
しかし、起動からタイトル画面までが長い。
メーカーロゴ→タイトル表示→選択ボタン表示
これまで15秒程度かかる。
飛ばせるようにしてくれと言いたい。
総合
余計な部分で膨らましてかったるくなってます。
 
日常シーンの面白さはリルの声優さんが担ってます。
セリフ自体は可愛げの無いものだったり生意気だと思うものが、
声優さんの言いようだけで愛嬌のあるセリフに変わります。
 
そんな日常は良い感じで出来ていたのに、
クライストがメインの話は非常につまらない。
盛り場が無いので淡々と話が進んでいくのにやたら長い。
正直なところ苦痛でしかなかった。
 
文章の組み立てさえ上手く出来ていたら引き込まれたと思う。
そうしたらまた感想も違っていたハズなので残念。
 
あと、もうちょっと細かい部分に力を入れてほしかった。 
演出次第ではもっと良いシーンになったり、
戦闘も効果音やCGなんかを上手く取り入れてくれていたら
恐らくはもっとレベルの高い作品になった気がする。