最果てのイマ レビュー

幼い頃、とある施設で育った主人公「貴宮忍」には、友達と呼べるものはいなかった。
そんな忍が、姉の「千鳥」と共に施設を出て最初にしたことは、友達を作ること。
近所に住むボーイッシュな少女「紅緒あずさ」。
同じ飼育委員となった、寡黙であり辛辣でもある「本堂沙也加」。
地域でも有名な一族に属している兄妹「塚本斎」と「葉子」。
似た者同士といった感じで惹かれ合った「樋口章二」。
そして、偶然の出会いから近付いた「伊月笛子」。
彼らと忍、合わせて7人。 共に友人に恵まれなかった面々が、
知り合い、仲間となり、早数年。物語は、黄昏に彩られた静かな街で幕を開けた。
7人の間で繰り広げられる理解と共感、反発と衝突。
そして、思春期の淡い恋愛感情。永遠に続く友情。
そんなまどろみのような幸せの中に、ずっといられる———はずだった。

———『敵』がその姿を現すまでは。
7人の輪を掻き乱す『敵』。
忍は、それを許さない。仲間を傷つけるものを許さない。心を傷つけるモノを許したくない。
それに気付いたとき、忍たちを取り巻く世界が変わる。
そこにあるべき新たな世界……聖域……に辿り着く。
これは、そんな。 心を描く物語。 心の果てにあるものを描く、物語———

得点
85点シナリオ80点
音楽85点無し
システム85点総合80点
プレイ時間40時間泣き度
淡い感じの絵
今っぽい絵のようであり古臭くも感じます。
目が特徴的かなと思います。
 
アセリアのEXPANSIONのパッケージ描いた人ですね。 
あらきまきさんて言う人らしいです。
 
構図が人と人とのつながり。
そのつながりを重視したCGがほとんどです。
一人だけが映っているCGはHシーンと少々くらいです。
一枚に何人かを描くのがほとんどなので相当なものだったものだったと思います。
 
絵だけでなく、一部空のCGなんか動画が使用されてすこぶる良い感じ。
CGの空よりずっとリアルっぽいです。
シナリオ
いつもの人数限定でその数人を描ききる話。
色々なところで全て万能ではなく良い部分悪い部分もしっかり見えます。
しかし、今回はいつもに増して立ち絵有るキャラは皆濃く書かれてます。
 
日常パートにメリハリが効いていて、
疲れずにどんどん読めていってしまう。 
今作品も勿論しっかりと笑いがふんだんに盛り込まれてます。 
普通に声に出して笑いそうになるくらいの威力で。
 
後半は相当なシリアスに入っていきます。
これが文字の羅列といっていいほど。
相当に人を選ぶと思います。
本を読むことに慣れていないと辛いと思います。
音楽
曲は良質ぞろい。
演奏者がかなり上手いと思います。
文章を邪魔せずにしっかり合わさります。
 
サティの曲からの編曲?カバー?
しかし、センス良いなと思います。
落ち着ける曲ばかり。
ジムノペディやグノシエンヌと有名所なので比較的聞いたことがあるのばかり。
 
OP「a far song ~カナタノウタ~」
先の見えない明日を生きている
そんな、迷い・激情・気だるさが混ざったようななんとも言えない歌に歌詞。
音楽もしっかりとそれを表現してます。少々前に出すぎな気もしますが。
ED「あの頃の僕等に」
ちょっと歌い方は普通の黄昏れているバラードっぽい感じです。
でも、上手いことは上手いんですが今の歌手だなとも聞こえます。
だけれども、伴奏ピアノは小学校の音楽のよう、
楽譜も弾きやすそうなシンプルさ。
その素朴さは心に来るものがしっかり感じました。
パソゲじゃ今までに無い?嬉しい開拓
システム
かゆい所まで手が届く嬉しいシステム 
 
セーブデータ数は5X10=50 サムネイルに文字書き込み可
記録にカーソルを合わせると右側にサムネイルが更に大きく表示され見やすい。
 
既読未読スキップ可
既読判定はこれがなかなか素晴らしい。
未読部分ではスキップできないとメッセージまで表示される親切仕様
 
リンク機能が凄い。
WEB感覚で画像や文字が表示される機能
これと周辺システムに力入れた結果も作品を作っています。
総合
前半部だけならば万人に好かれたであろう作品
 
クロスチャンネルもそうだけれども、
主人公の考え方は凄い部分だけではなく弱い・脆い部分までしっかり描かれてます。
現代の人はこういった考え方を持ってしまいやすいのかも知れないですね。
 
そして、主人公だけでなく6人にしてもしっかり描かれてるので、
人物描写の幅が広いことを改めて実感させられます。
似ているとかはあってもその人物を描ききれるかは別で、
その人物の考え方や行動を理屈だけではなくしっかりと描いています。 
と、上記は前半部分でここまでならば万人に好かれた優良ゲームになっていたでしょう。
 
後半部分に関してはシナリオゲーが好きといった人も辛いかも知れません。
キャラ同士の会話は薄く、すこぶる理系で文章の大攻勢。
普通はオリジナル設定混ぜ込んでこの文章量になるとハズレの要素しか有りませんが、
本を読む能力がある人には読める文章として書かれているのは凄いと思います。
 
元々ちょっと突っ走っている感じのロミオさんの文章です。
もう読む・考える力無い人は読めないし、オナニー小説としか感じられないと思います。
この一言に尽きます。
感覚としては軽く物理の参考書を読み解いてる感じです。 
気を抜いて読んだら読み返すハメになりますが、
理解して読み終わった後にはそういうことかと納得出来るとは思います。
それだけに自分は難しい文章読むの好きとか思っている人にはオススメです。
 
sense offに似たようなものがあるように感じられますね。
概要は勿論違いますが、
理系だったり研究だったり部分的な所で通ずるものがあるなと。
ただ、sense off程理系にはなりきれていない文章ではあります。
 
一つ言うと声が無いです。
星空ぷらねっとや家族計画で無かったので、
多少予想出来ましたがこれはこれで良いと思います。
例のように後から声が付けば良いなと思います。
 
出来だけで考えると凄いです。
ただ、これは人によって評価分かれるんじゃないでしょうか。
本当はもう少し点数を上げたいところですが、
余りに人を選びすぎるのが難点ですね。