白光のヴァルーシア レビュー

遙かな異境の果て。青空と星空の下に在る砂漠都市。
ひとりの少年が輝くものを目にして、ひとりの青年が愛するものを知って、
ひとりの娘が星空の意味に触れ、ひとりの刺客が後悔の涙を流して。
やがて、ひとりの歌姫が、旋律と共に物語の旋律を紡ぎ出す。

得点
75点シナリオ75点
音楽85点85点
システム55点総合65点
プレイ時間30時間泣き度
人を選ぶタイプの絵です。

まず線が太く漫画のヒトコマを切り出したようなCGです。
ガンガンとか少年漫画の絵。

人物が全体的に虹彩色で塗られているのが特徴的ですね。
岩窟王ほど目が痛くなるものではありませんが、

この2つの要素で独特の世界観を作り出しています。

ただ戦闘シーンや人型以外の絵は黒ベースで見辛い。
オーラとか虹彩色で何やってるのか分からなかったりします。
もうちょっと控えめにしてほしかった。
シナリオ
全体的にアニメを意識したような構成ですね。
ゲームを始めた時点でよくあるアニメっぽい展開で、
こういった展開あるなと笑ってしまいます。
世界史で御馴染みの名前も出てくるのでニヤっとさせてくれます。

エロゲーには珍しく独白がかなりの割合を占めています。
これはちょっと言い過ぎなのかも知れませんが、
セリフや状況説明よりも独白が多いのは凄いところ。

ラノベのようにセリフでやり取りしていくというよりかは、
感情を吐露した物語を複数の人物で語って進めていくタイプのゲーム。
よくある主人公を中心に物事が動いていくシナリオゲーだと思ってプレイすると、
全くの別物なので主観がコロコロと変わってしまうので読むのに苦労します。

出来た人間ばかりの物語なのが良いところでもあり悪いところでもあるという感じ。

綺麗にまとめた良いシナリオだと思います。
ただ、アラビアの雰囲気のゲームで始まって終わりました。
もうちょっとパンチが効いた展開がほしかった。
綺麗に収まったものの物足りないのが実際のところです。
音楽
曲数は15曲と他のゲームに比べると少なめ

アラビアを感じさせる音楽です。
あっちの弦楽器や太鼓といった楽器を使っているようで、
聞いているだけでアラビアという感じの雰囲気です。

エロゲーだとありがちな曲だと思うような曲が無いのは統一感があって良いですね。

 OP「Tistrya」Rita A
 アラビアンな雰囲気を漂わせてます。
 この独特でハイテンポなノリはテンション上がります。
 Ritaさんの低音がまたシビれる程カッコ良く、
 アラビアの歌にまた合ってます。

 ED「Archernar」Rita B
 OPと同じくアラビア風ですが、
 EDはスローテンポな曲ですね。
 子守唄とかそういった優しい感じの歌。
 眠る時に聞きたくなります。
演技が上手い人が揃ってます。

アスルの理多さんは子供役やらせたら敵う者はいないですね。
声に感情を乗せるのが上手くて、正念場ではグッと来るものがあります。

主要な登場人物は皆上手いです。
カシム、アナ、レオ、アルディーン等々
特に男連中は味のある良い声の声優さん達が揃ってます。
システム
基本的にはシンプルで読み進めるには問題ありません。
ただ、立ち絵や背景が切り替わった時に掛かるロード時間が気になります。

ホイール下で読み進められません。
あることに慣れてしまうと辛いです。

頻繁に入るアイキャッチが難点
最初は珍しいと思うものの、
飛ばせないので6秒もの間終わるのを待つのは苦痛です。

背景が変わる場面だと変わるまでに若干の時間を必要とします。
そのせいで少し快適さが損なわれています。

ノンアクティブ状態だと止まります。
ジョイパッド対応も無し

音楽・効果音・ボイスの音量設定は出来ます。
ただ、各キャラのボイスオンオフや各キャラの音量設定はありません。

不満点も多いものの、
喋っている間にクリックしても音声が止まらないのは良いです。

セーブデータも10X10の有り余る多さ。
章タイトル・時間のみですが、
セーブデータ自体必要無いようなものです。
総合
漫画のようなおとぎ話

1人の行動が他人に影響を与え、
影響を与えられた1人がまた物語が紡いでいきます。
人の繋がりを中心として綺麗にまとめた話だと思います。
ウリはアラビアという珍しい題材であって、
謎が謎として残ってしまっている以上、話はまとまっているとはいえ釈然としません。
続編シリーズが出るとはいえもう少し謎は解明してほしいところ。

アスル始め声優陣は皆演技が上手いですし、
絵と音楽でアラビアの世界観を出しているのが大きいですね。
シナリオだけではアラビアかと言われると唸ってしまいますが、
この絵と音楽だけで何を表現しているのかが分かるようになっています。

面白いとはいえテンポを悪くさせる要因の方が強いのが致命的ですね。

一番の駄目なポイントはアイキャッチです。
飛ばすことも出来ずに6秒かかります。
頻繁に入るので表示されるので見守るというのは辛い。
話よりもアイキャッチが長かったということが心に残っています。

二番目に章終わりの主観の人物への問い
おとぎ話らしくする演出ですが、
章をプレイすれば分かることを繰り返しているだけの復習です。
選択肢があるところがクイズをやらないといけないのかと思います。

主観も時間も変わり独白が多いので、
ファイブスターの漫画のように物語の進みを理解し辛い。
回りくどい説明に読むのが疲れるというか眠気を誘います。