くそっ…勝負あったと思ったのに…ったくしぶとい奴だぜ!
お蔭でオレの身体は限界ギリギリ…かなりヤバイ状態になっちまった…
だけどこんなに熱いデュエルは久しぶりだ…掛け値なしの全力勝負、ワクワクするぜ、ヴァロン!
お前とのデュエルは最高だ…こんな形で闘ってるんじゃなけりゃあな!
アーマーモンスター同士の激しいバトルが繰り広げられたきた城之内VSヴァロンの対決もついにファイナルターン…
「ヴァロンと城之内…どちらが勝っても多分あと一撃で決まる…」
という先週の舞の言葉通り、ついに今回決着がつきましたね。
結果はまぁ予想通り、城之内の勝利…デュエルは前半の15分で終わってしまいましたが、セリフやキャラの心の動きが良く表現されていて
内容的にもかなり感動できるものでした。
勝負がついた後の城之内とヴァロンのセリフが思ったより少なかったのは、おそらくこの二人はにとっては、デュエルこそがお互いの感情をぶつけ合う唯一の手段だったことから、
伝えたかったことはほとんど全てデュエルを通して相手に伝えることができていたのでしょう…
だからこそヴァロンも、負けはしたけれども、後には何のわだかまりも残さずに、潔く負けを認め、城之内に全てを託すことができたのだと思います。
今回の城之内VSヴァロンのデュエルは全て面出明美さんの脚本でしたが、どの回もとても良かったです。理論的な説明を用いて多くを語らせる吉田伸さんに対して、面出さんは、少ない言葉でキャラの感情の心髄を表現するのが
上手いなぁと思いました。
(でも遊戯や社長のデュエルの時はねちっこい言いまわしと多台詞多用する吉田さんに担当してもらいたいですが…)
では早速お話のほうへ…
城之内を捜して街中をひた走る遊戯、本田、杏子の3人。
ただやみくもに走る遊戯と本田を杏子が引き止めます。
地図でいうと、城之内がいるのはこの辺らしいです…やっぱり杏子を連れてきて正解ですね。
遊戯だけでは絶対迷子になっていたでしょうから…その上本田がいては余計に振りまわされることは必至ですし…
押しの強い杏子がいてくれて本当に良かったです…
しかし、遊戯と言えば、地図も確認せずに爆走してしまったことなど全く気にする様子もなく、ただひたすら
あのカードをじっと見つめています。
そう、今や城之内の安否を示すバロメーターと化している、ティマイオスのカードを…
それによると、“さっき、ヘルモスのカードが発動したのを確認した”のだそうですが、“今は全くそれが感じられない”そうです…
それを聞いて本田は焦りまくりです。
いっそのこと、ティマイオスのカード召喚してヘルモスを持つ城之内のもとへ連れていってもらったら?って思ったのですが、そういうのは無理なんでしょうか…
さて、こちらは城之内とヴァロン。
デュエルの状況は城之内のライフが200Pでフィールドにレッドアイズが1体。
対してヴァロンはライフ900Pで全て何もなし。
度重なる激しいバトルで、もう既にボロボロになり、疲れ果てて肩で息をする二人…ハアハアというその様子は一瞬犬の様に見えてしまったんですが、いかにも身体を張ったリアルファイトという雰囲気が出ていましたね。
城之内:「やるじゃねーか、ヴァロン…今のはキマッタと思ったんだけどな…」
ヴァロン:「お前もやるなー城之内…ここまでオレと闘い抜いた奴は今までいなかった…しぶとさにかけてはお前は一番だぜ!」
城之内も前説でヴァロンのことを“しぶとい奴”と言ってましたが、ヴァロンはヴァロンで城之内のことを”しぶとさにかけては1番”とか言ってますね。
お互いに喧嘩っ早くて、スポコンデュエリストで、おまけにアーマーデッキ使い…共通点だらけの二人はやはり相手に抱くイメージも同じってことなんでしょうか。
そんな二人を見ていた舞は“これほどまでに熱くなれるデュエルを私は求めていた…私も闘いたい”と呟きます…
城之内はオーラアーマーの発動コスとにライフの半分を払って、更にカードを2枚伏せてターンエンド。
次のヴァロンのターン、スタンバイフェイズに墓地にあるサイキックアーマーヘッドを再び特殊召喚。
更に魔法カード『フェニックス・グラビテーション』により、墓地よりアーマーモンスターを4体まで特殊召喚します。
これによってヴァロンはまたまたフルアーマーとなったんですが…幾らなんでも都合良すぎですよね、この効果は…せめてうんうんと頷けるような発動コストとか
ちゃんと払って欲しいですよね。しかも相変わらず引き良すぎだし…
フェニックスの羽が生えたフルアーマー装備ののヴァロンがキメのポーズをとってるところが笑えました。何もこの後に及んでそこまでカッコつけなくても…
しかし、それに対して城之内もリバースカードオープン!
墓荒しによってヴァロンの『ビックバンブロー』を奪い、更にもう1枚の罠、『テイクワンチャンス』
(墓地からランダムにカードを1枚引き、その後で発動させる)を発動します。
城之内のこう言う時の引きは最高ですよね。案の定、狙っていたヘルモスのカードを引き当てます。
と言うか、な〜んとなく墓地のこの辺かな?って見当つければ当たりそうですよね…いつ墓地にいったかも分かってるんですし…
城之内はヘルモスとビックバンブローを融合し、『ビックバン・ドラゴン・ブロー』という強力な武器を作り出しました。
それを見てヴァロンも恐れるどころか、更に闘志を掻き立てられているように見えました。
ヴァロン:「そうだ…これこそが、オレが求めていたものだ…オレを熱くし…燃やし尽くす最高のデュエル…そして最高のデュエリスト…
こんな楽しいデュエルははじめてだ!」
城之内:「おう!」
もしかするとヴァロンは、生涯、このような心の底から湧き立つような、自分の全てを賭けることのできるような闘いを追い求め続けていたのかもしれませんね…
今まではそれに出会うことが出来なかった…いつも不完全燃焼の思いを抱いたまま、もっともっと激しい闘いをしたい、もっと強い相手と闘いたい…自分の闘志を真っ向から
受けとめることのできる相手と闘いたいと…
力に飢え、そのエネルギーの全てを発散させることでしか自分自身を昇華させることができないと感じていたヴァロンは、
城之内と闘えたことで、本当に長い間自分が追い求めていたものとようやく出会えたと感じていたのではないでしょうか…
このヴァロンの言葉に、勝っても負けても悔いはない…という感情が溢れていると思いました。
ヴァロンのバーニング・ナックルと城之内のビックバン・ドラゴンブローが真正面から中心でぶつかりあう。
二人の拳が激突し、その瞬間に凄まじい光とエネルギーが放出されました。
ヴァロン:「楽しかったぜ!…最高のデュエルだった!」
城之内:「オレもだぜ!」
合わされた拳と拳から発散される力は互角のようにも見えました…
…とその時、舞が…どちらか片方の名前を…思わず叫んでしまったんですよね…そう無意識のうちに…
「城之内!!」
突然の舞の言葉に驚きの表情を一瞬見せたヴァロン…
そして舞自身もその自分の言葉に驚いているように見えました…おそらく、無我夢中で叫んでしまったのではないでしょうかね…
…即ちそれは、舞の潜在意識の中にある本当の気持ちでもある…やはり舞が本当に想っているのは………城之内…
その直後に城之内が、本当の狙いだったビックバンドラゴンブローの特殊効果を発動しました。
≪モンスター1体(フィールド上のレッドアイズ)を生贄にすることによって、相手モンスターを全て破壊し、その攻撃力合計分のダメージを相手に与える≫
この効果によって、ヴァロンのアーマーは全て消滅。
アーマーを失い生身の身体になったヴァロンは数メートル後ずさりしただけで倒れたりはしませんでしたね。
しかし2500Pのダメージを受けてついにヴァロンのライフは0になってしまったんですよね…
これだけ力と力がぶつかり合ったデュエル…でも最後に勝ちを決めたのが、効果ダメージだった…というところがちょっと意外でしたね。
「…ハン…オレの負けだ…」
フッと小さな笑いを浮かべてそう言った瞬間力が抜けたヴァロンは片手を地面について屈みこんでしまいました。
そして、結界のすぐ横に立ちすくむ舞の方を見ました…
ヴァロン:「…舞…」
舞:「あ、あたしは…」
少し、怯えた、困ったような表情を見せる舞…
ヴァロン:「そんな顔するな…お前が誰を想っていても…オレのほうに振り向かせるって思ってたんだ…
でも…オレの負けだな…カッコ悪いとこ見せちまったが…後悔はしてないぜ…」
舞:「ヴァロン…」
(ヴァロンに近づこうとして結界の前で立ち止まる舞)
ヴァロン:「城之内…舞を頼む…」
城之内:「ああ…」
城之内がそう答えるのを見届けると、ヴァロンはようやく安堵の表情を見せて、優しげな微笑を浮かべました。
何だか、アメルダが結界に封印される前にモクバに見せた心からの安らかな笑顔を思い出してしまいました…
おそらくこの時点でヴァロンが心配だったのは、舞のその後のこと…
ヴァロンは強がっている舞の中にある、壊れやすい部分をよく理解しているから、
自分と似ているからこそ…闘うことでしか前に進んでいけない舞のこれからの運命を思うと、
舞を一人残していくことに耐えがたい不安があったのではないでしょうか…
自分の魂が封印されることは全く恐れてはいないけれど、舞のことだけが気がかりだったんですね…
だから自分が最高と認めた城之内になら…大切な舞を託していけると思ったのだと思います。
この後ヴァロンは、闘いの疲労感と全てが終わった安心感から意識を失い、その場に倒れ込みます。
そしてそれと同時に
結界が小さくなり、ヴァロンの魂は空高く吸い上げられていってしまいましたね。
石板に浮かび上がったヴァロンの姿を見るなり、ダーツは
“やはりヴァロンも敗れたか…これで神への生贄がまた一人増えたわ、しめしめ…”って言う感じに見えました…
おまけに次は舞の魂ゲット〜とか言ってましたし(そうは言ってませんが…)もう生贄さえ手に入ればなんでもいいみたいなところが悪役ボスとしてはちょっと嫌な感じがします。
残るラフェ−ルと闘うのはやっぱり遊戯?それとも社長…?
社長は遊戯より一足先にダーツとやるっぽいので、それでやっぱり負けて魂封印されて、クリティウスを受け継いだ
遊戯がダーツに挑んだりするんでしょうか…その前に何かの理由で城之内が負けてヘルモスのカードももちろん遊戯が受け継いでることでしょう…
やはり最後に3体の竜をあやつるのは名も無きファラオしかいないですよね…
あっ…でもビック5と闘ったモンスタークエストの時のようにみんなで力を合わせてっていうのもいいですが…
そう言えば、今回まだまともにタックデュエルってやってませんよね。
ドーマ編でもタックデュエルを見てみたいです…
話が恐ろしく脱線してしまいました…
さて…驚きと悲しみに満ちた顔で、ヴァロンの魂が封印されるのを見ていた舞。
静かにヴァロンの側に歩み寄り、跪いてヴァロンの身体を抱きかかえます…
「ヴァロン…ヴァロン…」
しっかりとヴァロンを抱き寄せて頭に頬を寄せてヴァロンの名を呼ぶ舞…その瞳からは涙が溢れていましたね…
舞は以前ヴァロンが自分に言ってくれた(告白)を思い出していたんです…
『舞…オレもお前も同じだ…勝ち続けなければ生きて行けなかった…だがオレは見つけたよ…
勝利を満たす器を…それが舞…お前だ…』
いつも強がって本当の気持ちを一度もヴァロンの前で見せることのなかった舞が、はじめて見せた女性らしい優しい姿でした…
凄く良かったです…舞のそういう一面が見られたことと…舞がヴァロンのことを理解してその気持ちをしっかりくみ取ろうとしていることが良く分かったので…
ヴァロンのことを一番良く理解していたのも…おそらく舞だったのではないでしょうかね…
だから次の瞬間、全くその気持ちの裏返しと思えるような言葉が舞の口からこぼれたんですね…
「…バカな男…デュエルは他人のために闘うんじゃない…自分が勝つために闘うんだって言ったの…あんたの方だよ…
だから負けるんだよ…」
とてもとげとげしいことばと口調の中に舞の行き場のない悲しみを感じました…
自分と同じ苦しみを持つヴァロンを失ってしまったことへの怒り…?それとも自分なんかを想ってくれていたヴァロンへの怒り…?
それとも自分の悲しみを城之内に悟られないための演技…?
それに対しての城之内の言葉…
城之内:「舞…ヴァロンはデュエリストとしてベストを尽くした…例えお前でもそれを否定するのは許さない…」
舞:「随分熱くなるじゃないか…ヴァロンは敵だったんじゃないの?」
城之内:「ああ、確かに敵だった…だがそれ以上にお互いに全てを出し尽くし精一杯闘ったデュエリストをオレは尊敬する…
来いよ、舞!オレと闘おうぜ!…もう逃げない…闘うことでしかお前の気持ちは受け取れない…
やろうぜ舞!お互いに悔いのないデュエルを、全力でな!」
…ということで、やっとヴァロンとのデュエルが終わったばかりだというのに、この後すぐ城之内と舞のデュエルが始まりました。
デュエルの内容は、ほぼ前回と同じような感じだったので割愛させていただきますね…
と言うより、あまりに内容の濃いヴァロンのデュエルのみで疲れ果ててしまったということもあるのですが…
でも一つだけとても重要なこのデュエルに賭ける城之内の決意を…
≪オレは覚悟を決めたぜ!ヴァロンと、とことん本気で闘って、分かったことがある…
オレたちはデュエルの中で、言葉よりも多くのことを語った…あいつの思いを、オレは確かに受け取ったんだ…
だから舞…お前と真剣に闘うその時…お前にもオレの気持ちが届けばいい…
オレもお前の本当の気持ちを受け取りたい…≫
以前の舞とのデュエルでは、舞を助けたい一心で、どうしても本気で闘うことができなかった城之内。
そのために舞は余計に不完全燃焼のまま、その苦しみは強くなっていってしまったんですよね…
ヴァロンとの闘いを通して様々なことを学んだ城之内は、逃げていてはいつまでたっても本当に舞の心を救うことはできないということを悟ったんですね。
それにしても…やっぱり面出さんの台詞は素晴らしい…今回のお話でつくづくそう思いました…
さて、次回の題名は『苦い勝利』…ですよ?
苦い勝利…を味わうのは一体どっちなんでしょうか?
普通に考えれば城之内が勝つんですけど…まさか舞を助ける為に城之内自ら結界に…なんてことは有り得ないですよね。
だって城之内には竜崎との約束もありますし…
次回こそは迷子の遊戯たちも、幾らなんでも駆けつけることでしょう…
色々想像は膨らみますが、それは来週の水曜までお預けですね。
次回の作監は羽山さん〜!予告の絵もカッコ良かったですし…今からとっても楽しみです…