ヴァロン、お前は敵である前に最高のデュエリストだったぜ!
お互いに全力を出しきったオレ達のデュエルを、舞!例えお前でも否定することは許さねー!
かかって来いよ、舞!闘うことでしか分かり合えねーなら、もう、オレは逃げたりしない。
今度こそ全力でお前と闘ってやる!
…という、城之内の気合に満ちた前説…しかし、それにも関わらず、
負けてしまいましたね…城之内…
全く予想していませんでした…
何時かは負ける…そして、ヘルモスのカードを遊戯が引き継ぐのでは、という予想はありましたが…
まさかこんなに早く…しかも舞に負けるとは…
(でもこれで、何時かは社長も負ける…そしてクリティウスを遊戯が引き継ぐ…ということもほぼ確実になってきたような気がして微妙に嬉しいです…フフッ…)
でも何となく分かるような気がします…今回城之内が負けたことがとても納得できるんですよね…
もし、あのまま城之内が勝っていたら…城之内は舞に何も与えてやることはできなかったでしょうし…
もし、舞が負けていたら…舞は結局城之内の心を受け取ることができなかった…そして苦しみから抜け出せないまま、魂を封印されていたような気がします…
城之内は、自分の魂と引き換えに、舞に大切なものを渡すことができた…
結局、舞は城之内に勝つことでしか、本当の自分を取り戻すことができなかったのではないかと思います…
自分がどうしても倒したかった相手。魂を奪ってでも勝ちたいと望んだ相手。
自分が最も惹かれる最高のデュエリストをその手で倒したいという
舞の中の究極の願いは、自分の力によって叶えられた…
でも舞の中の究極の願いが叶えられても…その後舞を襲ったのは、勝利の喜びでもなく、目的を果たしたことへの充実感でもなかった…
それは大切なものを失ったことへの絶望と深い悲しみ…
その時はじめて、舞は自分が間違っていたことに気付くことができたんじゃないでしょうかね…
究極の勝利を勝ち取っても、得られることのできなかったもの…それは舞になかったものではなく、
舞が忘れてしまっていたもの…真のデュエリストとしての誇り、負けを恐れない心、そして仲間を思う優しい心…
そんなものを、舞は、魂を賭けて本気で闘った城之内とのデュエルから受け取ることができたのではないでしょうか…
そしてその時、今まで自分を支配していた闇の心から抜け出すことができた…
舞の首から下げていたオレイカルコスのかけらのネックレスが外れて砕け散った、あのシーンは、
舞の闇の心が自らの心で砕いた…いいえ、城之内から受け取った気持ちがそれを砕かせた…そんな様子を象徴するかのような場面に思えました。
本当に良いお話でした…一部納得でない台詞がありましたが…それでもドーマ編では、遊戯がラフェ−ルに負けたあのデュエルと社長とアメルダの最後のデュエル、
継いでヴァロンと城之内のデュエル…素晴らしかったそれらのお話以上に感動してしまいました…
久々に涙がでてしまいましたもの…これは表クンが結界に封印された時以来のことです・・・
そして今回のお話をより盛り上げていたのは、やはり羽山淳一さんの美しい絵ではなかったでしょうか…
とても良かったです…面出さんの脚本も相変わらず素晴らしかったですし…城之内の心情は面出さんにお任せですね…そして社長と遊戯は吉田さんということで決まり…のような感じがベストではないでしょうか…
…何だかもうこのまま感想終わってしまいそうな雰囲気ですが…ではここから早速お話の方へ…
まずは、未だに城之内の居場所を見つけられずに、街中をさまよう3人組…
せっかく社長のアドバイスで、レベッカが城之内の居場所を、KCのサティライトシステムにハッキングまでして捜し出してくれたのに…
結局それを活かせないこの3人って…
でもまあ、最後までさ迷っていてくれたお蔭で、城之内と舞のデュエルを邪魔されなくて結果的には良かったのですが…
だって、あの3人がギャラリーとして観戦していたら…二人は集中してデュエルをすることができなかったでしょうから…
一対一の真剣勝負に、他人の口出しは無用、だと思うし、余計な感情をさしはさむ人間がいなかったからこそ…お互いの感情だけがストレートに交差することができたんですよね…
そう言う点で、城之内が負けて舞が立ち去るまで、遊戯たちが辿り着くことができなかったというこの設定、とても良かったです…
そして、こちらはオレイカルコスソルジャーに通せんぼされてる社長とモクバ。
社長がやけに、ソルジャーくんたちをザコ、ザコ、と呼んでいるのが耳につきましたが、考えてみたら社長はこのザコたちの名前を知らないんですたよね、確か…
今回もクリティウスで一気に肩をつけるのかと思えば、意外にもブルーアイズを出してきたのにはちょっと驚きました。
「ザコを蹴散らせ!滅びのバーストストリーム!!」
社長すっかりはまってます…もうすでに非ィ現実的なバトルに疑問さえ抱いていないようです。
罠にはまる心配もなくザコをバッタバッタと倒してゆくこの爽快感は病み付きになりそうですよね…
でも楽し過ぎてスキだらけの社長は、ゾルジャーにモクバを奪われそうになってしまい、慌てまくってましたね…
『モクバ!!おのれぇ〜〜!!』とモクバのことになると我を忘れていきり立つ社長が好きです…
本気モードになった社長はついにクリティウスを出して、何とか大事には至らずにモクバを救出することができましたが、
この人、一体何度同じ過ちを繰り返せばきがすむんでしょうか…
可愛いモクバを…ペガサスに連れ去られ、乃亜には人質にとられ…あぁ…おそらく、この後ダーツにも…
そう考えると何だかワクワクしてきませんか…?
さて、ここからは城之内と舞のデュエルです。
只今城之内と舞のライフは共に3600P。
舞のフィールドにはハーピィレディ・SBが6体。そして城之内のフィールドには、スケープトークンが3体。
先ほどのヴァロンとのリアルファイトで既に城之内は相当なダメージを受けている…
かすむ目…そして震える指先でランドスターの剣士を守備表示、更に2枚のリバースカードを伏せてターンエンドします。
防戦一方の城之内に、舞はこう言います。
「あんたはいつだってそう…圧倒的に強い相手と闘っていても、どんなに不利になっても、決して諦めない…
あんたは負けることが怖くないの!?」
それに対して城之内は、昔の舞…キングダムの頃の舞を思い浮かべながらこう答えます。
「そうだな…じゃあ、聞くがよ…お前の言う、勝つってことは…どういうことだ…?
デュエルで相手を叩き潰すだけかよ!…確かに昔のお前は、人を信じられないって言ってたな…
信じられるのは自分だけだって…だけど…デュエリストキングダムで一緒に闘って…オレたちは勝敗以上のものを
見つけたんじゃなかったのか…?なのに何で…昔の…一人で闘ってた頃のお前に戻っちまったんだよ…」
最後の方では城之内はちょっと涙声になってましたね…
でも、頑なな舞の心には、そんな城之内の悲痛な叫びも届きません…
そして城之内はとことん闘い抜くしかないことを…舞の思いを受けとめることを再び決意するんですね…
舞のターン、ハーピィでランドスターの剣士を攻撃…しかし、城之内はリバーストラップ『ダブルアームマジックシールド』(自分のモンスター2体を生贄にして、相手
モンスター2体をコントロールできる)を使い、
舞のハーピィ2体を奪います。
しかも、この罠、永続らしいです。2体のハーピィが次のターンまで城之内のフィールドにいましたから…
更に罠カード『一族の誓い』(このカードが発動したターンに、お互いのフィールドに同じモンスターがいる場合、バトルは出来ない)
でバトルフェイズを強制終了させピンチを切り抜けます。
そんな城之内を見ていた舞は…
「この精神力こそが城之内の強さ…打ちのめされても、絶望的な状況でも決して諦めない…あたしにはないもの…」
…ハッ…その時舞は先ほどのデュエルでヴァロンが言った言葉を思い出します。
“あいつはオレにないものを持っている…お前はそれに惹かれるんだろう…デュエルに対する純粋で真っ直ぐな情熱…”
「あたしにはないの…?本当に…いいえ!あんたを倒した時、あたしも本当の強さを手に入れて見せる…誰にも負けない強さを!」
舞は城之内を倒せば、本当の強さを手に入れられると本気で思っていたんでしょうか…
自分にないものを相手に求める…相手を超えればそれが手に入るかもしれない…そう思っていたんでしょうか…
でも“本当の強さ”…それは、以前の舞がちゃんと持っていたもののような気がします…
だって、キングダムで遊戯に本当の強さを解いて聞かせたのは…遊戯のもう一人の自分の存在を認識させたのは…他でもない舞なんですから…
あの時の舞は凄く素敵でしたよね…今は…闇マリクとのデュエルの恐怖に囚われ…更にその闇の心に反応するかのようにドーマの一員となり、
今に至っているんですよね…
そして次の城之内のターン、舞から奪った2体のハーピィとランドスターの剣士を生贄にして…
そうです!3体の生贄と言えばあのモンスターしかいません…神…じゃなくて…城之内の切り札『ギルフォード・ザ・ライトニング』です!
本当にカッコ良かったです…個人的に、城之内のカードの中で一番好きなモンスターですし…ついに来たか〜という感じで嬉しかったです…
ギルフォードの特殊効果により、舞のフィールドのモンスターは全て破壊、更に、ギルフォードのダイレクトを食らって、舞のライフは一気に800Pに。
ギルフォードの容赦ない攻撃で結界に激しく打ちつけられ、そのまま地面に倒れる舞に対して
城之内は“大丈夫か、舞!”と言うのかと思っていたら全然違いました…城之内の言葉はこうです…
「立てよ!舞!…オレたちのデュエルはまだ終わっちゃいない!」
…おっ!いいセリフ〜!と思いました…打ちのめされた舞に、それを案ずる言葉をかけるのではなく、
更にかかって来いと言い放つ。
舞をか弱い女性としてみるのではなく、あくまで一人のデュエリストとしてみている…それはヴァロンとのデュエルの時と少しも変わらない姿勢…
城之内がどれほどこのデュエルに真剣に挑んでいるのかが伺える言葉でした…
舞のターン、『天よりの宝札』と『死者蘇生』によってハ−ピィを特殊召喚、更に万華鏡で3体に。
そして『鳳凰の陣』(フィールド上にいるハーピィの数だけ相手モンスターを破壊、その破壊されたモンスターの攻撃力分だけ、相手プレイヤーのライフポイントを削る)を発動し、
これによりギルフォードは破壊、更に城之内は2800のダメージを受けます。
何とか倒れることなく堪えた城之内は気力を振り絞ってドロー…引き当てたカードはヘルモスのカード…
更に戦士の生還により『装炎の剣士』を攻撃表示で召喚、そして何と『黒竜降臨』というあの『白竜降臨』のレッドアイズ版をだしてきました…
効果もブルーアイズの場合とほぼ同じだったような…
手札からギアフリードを生贄に捧げ、『ナイトオブ・ダーク・ドラゴン』を召喚し、その効果で、レッドアイズを特殊召喚します。
このレッドアイズとヘルモスを融合させて『レッドアイズブラックドラゴンソード』を装炎の剣士に装備します。
でもでも、こ〜んなに、手間暇かけて作り出したソードの効果が、≪モンスターの攻撃力を1000Pアップさせる≫だけだなんて…何かしょうもない、というか非常に無駄、とうか…
しかもその上、このカード、次のターン舞のハーピィの羽根箒によりあっけなく破壊されてしまうんですよね…というかヘルモスによって作られた装備カードが、羽根箒で破壊できるということに驚きました…ヘルモスって意外と弱すぎですよね…
次のターン舞は、『魔法再生』により、墓地から『鳳凰の陣』を戻し発動しますが、城之内は、装炎の剣士の特殊能力(自分の攻撃力を相手モンスターに与える)によってライフダメージを防ぎます。
更に装炎の剣士が破壊されたことによって、炎の剣士を特殊召喚します。
もう後がないと思われていた城之内が、相手のモンスターの攻撃力を上げてまで、このターンをしのごうとすることに、呆れる舞。
そんな舞に対して城之内は…
「…これが、今のオレにできる精一杯だからな…オレはお前に思い出してもらいたいんだ…デュエルを通して大切なことを…
お前は自分の強さで闘えるはずなんだ…ドーマなんかの力を借りなくても…
オレはお前が本当は優しい奴だって知ってる…考えてみたら、俺はあんときの借りをまだ返してなかったんだよな…」
城之内は王国で舞がくれたカードのことを思い出していたんです…
「自分で踏み出すんだ舞!でなきゃ、お前はこの先ずっと、苦しみ続けなきゃならないんだぞ!」
城之内はリバースカードを2枚出してターンエンド。
そしてついに舞のターン。このターンで城之内のライフは0になる…
でも最後の攻撃をしようとした時…舞の心に変化が…
「ハーピィ!城之内に!!…
…どうして…どうして躊躇うの…これであたしの勝ちなのに…!」
舞の脳裏に今までの城之内との出来事が走馬灯のように蘇ります…
王国で奪われたスターチップを最後に自分に手渡してくれた城之内の笑顔…
そして闇マリクとのデュエルで、ラーの攻撃から自分を必死に助け出そうとしてくれたこと…
目の前には既に力尽きて、もう立っていることさえままならない城之内の姿が…
舞はついに攻撃宣言しないまま、倒れ込む城之内に向かって駆け寄って、その身体を支えていましたね…
「お前の勝ちだ…舞…」
ほんの少しわらって呟く城之内…舞はやはり城之内がこれほどのダメージを受けていたことに気がつかなかったんですね…
結界がまばゆい光を放ちながら、二人を包むように段々小さくなっていきます…
「悪いな…結局何もしてやれなくてよ…でも…お前の魂が奪われなくて良かったぜ…デュエル…楽しかったぜ…」
城之内は最後の力を振り絞って、魂が封印される寸前に舞を突き飛ばし…そのまま…
そしてこの時、舞のオレイカルコスの石のネックレスが外れて砕け散ったんですよね…
「いやあ〜〜っ!!」
舞は城之内に駆け寄り、その身体を抱き寄せて涙を流します…
「城之内…イヤ…イヤよ、城之内…本当は分かってた…こんなことして勝ったって…何もならないことくらい…
最初から分かってた…分かってたのに…あたしはバカよ…あんたを犠牲にして…一体何を手に入れられるっていうの…」
舞が流したたくさんの涙がこぼれて落ちて、城之内の頬を濡らしていましたね…
流した涙が、相手を想う気持ちに比例するなら…ヴァロンを失った時よりも遥かにおおきな悲しみが舞を襲ったのだと思います…
なぜなら、ヴァロンの時とは比べものにならないくらいのたくさんの涙が、舞の瞳から留まることなく流れていましたから…
城之内を失ってはじめて自分の非に気がついた舞…いいえ、本当は自分の非に気がついていたのに、それを認めることが出来なかった…?
ドーマに入ったのは誰にも負けない強大な力を得るため…でも…そうやって手に入れた力で勝利しても…
何もならないことは分かっていた…でもどうしても強くなりたい、勝ちたいという闇の心に支配されてそこから抜け出すことが出来なくなっていたんですね…
もしかすると舞は、そんな自分の非を納得させてくれる相手との真のデュエルを求めていたのかもしれませんね…
だから…城之内と闘いたかったんじゃないでしょうか…
だから尚更、その後の舞の言葉が信じられなかったんです…
「ダーツ!この落とし前はあたしがつけてやる!」
…ですからね…この変わり身の早さにも驚きましたが、
それ以上に、どうして舞がダーツを?…これがどう考えても逆恨み…ですよね?
舞は自分の意思で自ら望んでドーマの一員になったはず…少なくとも、他の3人のように洗脳されたわけではないのですから…
自分の過ちのために、自らが城之内の魂を奪ってしまったことを、ダーツに対して『どう落とし前をつけてくれる?』って言ったってねぇ…
矛盾しすぎだと思うんです…
同じ城之内とヴァロンの魂を取り戻すためにダーツのところに乗り込むとしても、
せめて…自分が犯してしまった過ちを償うために、二人の魂を取り戻す!…という設定にして欲しかったです…
そのまま舞は二人の男を残してパラディウス社に直行!…何とも舞らしいですよね…
そして神殿で次なる生贄となる魂を待つダーツ…
城之内の石板が浮かび上がると「来たか!!」ですよ?…何か日増しに悪役キャラに磨きがかかってくるダーツ…来るべきファラオとの闘いに備えてるんでしょうかね…
…ところで…事が全て終わるのを待っていたかのように、城之内のもとへ辿り着いた遊戯たち3人…
金網の柵に身体をあずけてぐったりしている城之内の姿を見つけると、驚愕の表情を隠しきれませんでしたね…
…それは、おそらく驚きと言うよりも怒りの感情の方が遥かに強かったことでしょうね…
と言う訳で、次回は遊戯がたった一人でパラディウス社に向かう〜ということになるらしいです…
そう、ついに遊戯がリベンジするんですね…ラフェ−ルに…!
ラフェ−ルと言えば最も言葉の応酬が得意なキャラですからね…次回から彼がどうやって心がちょっと弱々な闇遊戯にどんなねちっこい
言葉の数々で追い込んでいくのかが、楽しみでもあります…って遊戯ゴメン…
■掲示板で、オリカの名前や効果についてのご質問が多いことから、
今回から主だったカード名とカードの効果を太字で表示してみました…いかがでしょうか…