闘え!海馬!決死の空中大脱出スペシャル
★アニメ感想★天空の要塞ジグラート(前半)★
今回は久々にスペシャルだったんですが、珍しいですよね…スペシャルの回が社長って言うのも…
しかもこのタイトル…『決死の空中大脱出』…乃亜編の最終回の社長メインのスペシャルも 『奇跡の大脱出…ブルーアイズVSエクゾディア…』でしたし、バトルシティのラストもアルカトラズからギリギリのところで脱出したりしてましたし…
何か社長ってば脱出が好きですよね…まあスケールの大きい人騒がせな演出が社長らしいと言えばその通りなんですが、 いつもそのすぐ側にはモクバがちゃんといて、しっかり兄サマを見守っている、っていう設定がたまらなく好きです…やっぱりモクバあっての社長ですからね…

更に言えば、いつもその脱出の陰には剛三郎との確執を引きずっていて、いつどの場面で、どんな風にその場所から脱出できたとしても 海馬自身の心の闇の中に存在する剛三郎からは決して逃れることが出来ない…という感じの設定が好きです…

それから今回の作監の羽山淳一さんの絵はやっぱり素晴らしかったです…
羽山さんの社長はカッコ良すぎでした…アメルダももちろん良かったし、モクバは可愛すぎ… 特に社長の『フン…』とかって、俯き加減でニヤリとする表情などは雰囲気がでていて最高でした…
実物よりカッコ良い作画って言うのもたまにはいいな、思いました。…いえ、いつもでもいいです…

脚本は前半特に良かったです…特に社長とモクバのセリフが…吉田伸さんの社長のセリフはいつもモクバ溺愛モードなので 好きです。
やはり原作にはない本音を社長に語らせることができるのは吉田さんをおいて他にはいないのでは…と思うのですが…
前置きが長くなってしまいましたが、では早速今回の前説から…


≪愚かにもオレの専用機を乗っ取り再戦を挑んできたアメルダ…どうしてもオレの前に立ちふさがるというのならなぎ倒して進むまで… よかろう、このデュエル受けてやる!
だが奴はこそくにも、まやかしの幻想を見せ、オレを揺さぶりにかけてきた… 無駄だ!アメルダ!…オレにそんな手が通用すると思っているのか!≫



コントロールを失ってしまった機体は、切り立った岩山に激突寸前…しかしモクバが必死で連絡をとった相手、磯野さんの態度には思わず最初から笑ってしまいました…
“飛行機が墜落しそうだから早く操縦の仕方を教えてくれ〜”と訴えるモクバに対して、相変わらずオロオロと身の置き所がないくらいに焦る磯野さん…
しかもサングラスしてるのに、面白いくらいに困っている表情が良く表われていて、「少々お待ちを…」と言って担当者の肩をトントンと叩いた時の 磯野さんの指先が『デュエル開始ィ〜ッ!』の時と同じ様に真っ直ぐに揃えられていた所が最高でした。

この後、管制塔の指示によって何とかモクバは危機を脱し自動操縦に切り替えます。そして磯野は「ジェットヘリをあるだけ飛ばせ〜!」と指示を出していました・・・
さすが磯野さん、社長のためなら太っ腹…自らヘリに乗り込んで二人を救出に向かったらしいです。

さて、海馬とアメルダのデュエルの行方は…現在海馬のライフは2000Pそしてアメルダのライフは1400P。
只今、アメルダのターン。
まずアメルダは、先週も言っていた切り札カード「ジャンク・ディーラー」(通常魔法)を 出し、墓地から機械族or戦士族のモンスター2体を半分の攻撃力で特殊召喚。
そして「科学特殊兵」「魔界の機械兵」「サイファーズ・カウター」の3体がフィールド上に揃ったことによって 発動できる罠カード「ソルジャー・リボルト」を出し、その効果によって海馬の手札を全て捨てさせ、 XYZ−ドラゴンキャノン及びフィールド上のカードを全て破壊するという恐ろしいことを、あっさりと やってのけてしまいました…
バトルフェイズは行うことはできないそうですが、かなり反則の効果です…

そして魔法カード「魔空合身」により3体のモンスターを生贄にしてついに「魔空要塞ジグラート」を召喚!
上空に出来た黒い渦巻きの中から稲妻と共に姿を現した巨大なモンスター要塞ジグラートの威圧感はかなりのもので、 あの海馬でさえ、驚きを隠せないようでした。
さらにこのモンスター、自分のエンドフェイズに「トイロボット・トークン」を1体特殊召喚できるんですが、相手プレイヤーはこのトークンしか 攻撃対象に出来ないそうです。

アメルダ:「これがオレの切り札さ…海馬、お前への復讐はこのモンスターで果たす…」
社長:「くだらん!そんなセンチメンタルなど、オレには通用せん!」
モクバ:「もう止めてくれ!二人とも…!」
(ここでモクバが兄のもとに駆け、巨大要塞を目の当たりにして驚愕します)
社長:「モクバ…奴を倒さぬ限りオレたちの夢を成し遂げることはできない…行く手をさえぎるものは誰であろうと容赦なく叩き潰す!!」
モクバ:「オレたちの夢…海馬ランド…」

う〜ん、やっぱりここでモクバが出てきてくれて良かったですね…モクバがついていると社長は人が変わっちゃいますから、 モクバ=守らなくてはならないもの…そしてその先にある一番大切にしているもの…二人の夢…
それら全てがモクバと結びついているんですよね…社長にとっては…
だからもしかしたらセンチメンタルになっているのは社長の方のような気もしてきます。

次のターン海馬はリバースカードを1枚セットしてターンエンド。

そして次のアメルダのターンでジグラートのダイレクトが決まればアメルダの勝利…

アメルダ:「笑わせるなよ…何が海馬ランドだ…剛三郎に育てられたお前が人に喜びを与えることなど 出来るわけがないだろ?」
モクバ:「違う!兄サマは剛三郎の全てを否定したんだ…海馬ランドはオレたちが剛三郎に会う前からの…」
社長:「言うな、モクバ…奴には到底分からぬことだ…」
アメルダ:「そうだな…お前が…ボクと弟が見てきた地獄を理解できないのと同じ様にな!…だがそんなことはもうどうでもいい… これで終わりにしてやる…お前の魂で清算してやるよ…」

いいですね…社長はいつも側に自分に絶対的な味方がいて…自分から言いづらいことも全てモクバが言ってくれちゃってますから…
社長はただ、『言うな…』とか『もういい…』とか『それくらいにしておけ…』とか言ってればいいんですから…モクバはいつでも兄のためにこれでもかっていうくらい 兄の肩を持って兄に足りないところを補いつつさりげなくフォローしてくれますからね…
本当に…社長があれ以上冷徹なイメージにならずに済んでいるのはみんなモクバのお蔭だと思います…

アメルダのダイレクトに対して、社長は「機械仕掛けのマジックミラー」を発動。
ジャッジマンをフィールドに呼び出し、何とかダイレクトは回避しますが、それでも攻撃力が3000のジグラートの攻撃でついにライフは 100Pに…

…とそこにKCジェットヘリ到着…
「瀬人サマ〜〜っ!!モクバサマ〜〜っ!!」とヘリの窓にへばりついて二人の名を呼ぶ磯野。
磯野さんって、本当に社長に対する忠誠心のみで行動してるっていうところがいいですよね…
結構上の役職であろうことにも関わらず、野心とか狡猾さとはかけ離れたところで会社のために尽くす 磯野さん…だからこそ社長にもあれだけ信頼されてるんだろうなって思います…(違うかな…?)
何せ、その昔、側近の猿渡がペガサスに寝返って、それは酷い仕打ちを受けた経験がまだ記憶に新しいことと思いますし…
社長としてもやはり人選は慎重に…ということなんでしょうね…
社長の絶大なる信頼を受ける磯野さん…でもそのためにいつでも気苦労が耐えないんですよね…
これって、いいことなのか悪いことなのか…

しかし…そのジェットヘリを見るや否や、「海馬ぁ〜〜っ!!」と、怒りを露にするアメルダ。
突然の軍用ヘリの到来にアメルダの脳裏にはまた過去の悲惨な光景がまた蘇ったのでした…
ついにアメルダの怒りが炸裂。その怒りのオーラで機体の全ての窓ガラスが壊れてしまいます…
当然飛行機はバランスとコントロールを失いどんどん下降して行く…

アメルダ:「海馬…これで貴様の化けの皮もはがれたな…あんなものを未だ後生大事に抱えて…何が海馬ランドだ… いくらキレイごとを並べても、所詮剛三郎と同じ側の人間なんだよ…そう…殺す側のね… ボクたちのような殺される側の生涯分かりはしないんだ…」

しかし社長はそんなアメルダの言葉には耳をくれずに淡々とデュエルを続けます。

社長:「オレのターン…まだ勝負の途中だ…繰言は終わってからにしろ…」

そして社長はクロス・サクリファイスによってブルーアイズを召喚します…
このとき流れたサントラは今まで聴いたことがない音楽だったような…雲海の中から姿を現した ブルーアイズはとてもカッコ良かったですが、ソリットヴィジョンのモンスターが何故そんなところから…
でもそれを言うならデカ過ぎるジグラートもそうだし…言い始めたらきりがないので止めておきます。
次のターンアメルダはドローのみでターンエンド。
次の社長のターン、ブルーアイズでトイロボットトークンを攻撃。
そしてその次のターンアメルダはマジックキャンセラーを召喚してきます。
ジグラートでブルーアイズと相打ちにしてマジック・キャンセラーでダイレクトする…
アメルダは勝利を確信します…

アメルダ:「喜べ…お前の魂が生贄となり、この世界は生まれ変わるんだ…」
社長:「全人類を滅ぼしてか…」
アメルダ:「ああ…」
社長:「そうか…つまり…貴様が弟や両親を殺されたように、世界中の人々の親兄弟を殺す、ということだな…」
アメルダ:「ちっ、違う…!これはリセットだ…もう一度ゼロに戻ってやり直すんだよ…戦争のない、平和な世界を…」

自分で言っていながら、もうすでにアメルダの心は海馬の言葉に揺らいできていますね…でも、それくらいのことは、 本来当の昔に気がついていなければ行けなかったことだと思うんですが…

社長:「リセットだと…フン!…もし貴様の弟が生きていてもか…?」
アメルダ:「何…?」
社長:「それでも貴様…この世界をリセットするというのか…」
アメルダ:「ふざけるな!…ミルコを殺しておいて何を言う!」
社長:「違う…貴様が救えなかったんだ…弟を…」
アメルダ:「お前…何を言ってるんだ…」
社長:「分からんのか?…弟を救えなかった…その一点で貴様は負けているんだ…そんな奴が、世界をリセットするだと? それこそ負け犬の遠吠えだ!」

モクバを後ろ側に従えてそう言い放つ海馬は、本当に怖いぐらいに落ち着き払っていました…
このターン攻撃されれば負けなのに…

アメルダ:「海馬…お前だけは…お前だけは…許さ〜ん!!いけー!ジグラートの攻撃ー!」

それでも海馬は表情を崩さずにこう言います。

「アメルダ…もしオレが貴様だったら絶対に弟は死なせなかった…どんなことがあってもだ…」

そして海馬は罠カード「タイラント・ウイング」を発動します。これによってブルーアイズの攻撃力400Pアップし、次のターンのバトルフェイズに2回の攻撃が可能になる…
ブルーアイズがジグラートを迎撃し破壊…
アメルダのライフは1000P…モンスターを失い戦意を消失したアメルダはエンド宣言をせずに、このまま飛行機ごと海馬と心中するつもりらしい…
あれだけ散々言っておきながら、自分が負けそうになるといきなり弱音を吐き始めましたね…
それじゃあ、海馬の魂も奪えないし、世界のリセットもできないと思うんですけど…と言うよりデュエルに負けた時点で魂を封印されてしまうので結局目的を果たせないってことになるんですけどね…
それならいっそ、海馬も道連れにして…ということなんでしょうか…

死ぬ覚悟を決めたアメルダにモクバが必死で訴えかけます。
「アメルダ、止めろ!!そんなことをしたって、お前の弟は悲しむだけだぞ…!」
その時、モクバの顔が弟ミルコの顔と重なります。

社長:「骨の隋まで貴様負け犬だな…」
アメルダ:「お前自分なら弟を救えると言ったよな…本当に救えるのか?お前の弟を…!」
社長:「続けろ!アメルダ!デュエルを!…オレはモクバを死なせはしない…そのためにもこのデュエル、次の ターンで終わらせてやる!」

…と言う訳で、飛行機が墜落してしまうまでに何とかデュエルの決着をつけようとする海馬に対して アメルダは半信半疑のままエンド宣言をします。
さあそして海馬ラストターン…

「アメルダ!良く見ていろ!真のデュエリストの力を!…選ばれし者のきらめきを… オレは引く…あのカードを…オレのターンドロー!」
自分で自分のことを選ばれし者とかきらめきとか平然と言うところがやっぱり社長です。
…そしてついに本当に引いちゃいました。あのカード… 「クリティウスの牙」を。

まず、罠カードタイラントウイングと融合し「タイラントバーストドラゴン」を特殊召喚。
(効果は1回の戦闘で相手のモンスター全てにダメージを与えることができる)
さらにブルーアイズと装備合体して攻撃し、これによってアメルダのライフは0になります。
ライフが0になったことによってオレイカルコスの結界が小さくアメルダを囲んだとき、 モクバがアメルダのところに駆けつけます。
アメルダは自分の名を呼ぶモクバの姿に弟ミルコの面影を見出していたんですね。
そしてアメルダが本当に心から安らかな笑顔をモクバに向けたとき、ついに魂が封印されてしまうんです…
今回のデュエル、モクバの存在がアメルダの心の変化にとても大きな影響を与えていました。
もしかすると、アメルダはモクバに対する瀬人の思いの中に、自分と同じものを見ていたのかも知れないし、 弟が死んだことによって一番憎んでいたのは、弟を守れなかった自分だったのかも知れないと思うんです…
でもダーツさんに洗脳されたことによって、歪められた憎しみのはけ口がKCに向けられてしまったということなのでしょうか…
どちらにしても、最後はちょっと可愛そうなアメルダでした…

しかし、その時いよいよ機体に異変が…墜落寸前の危機を何とかするために、社長は操縦席に向かいます。

「アメルダ…オレは貴様との約束を守ってみせる…オレはモクバを死なせはしない!」
モクバを救うことが何時の間にかアメルダとの約束になっていたなんて…デュエルを通して二人の間には 友情が芽生えた、ということなのでしょうか?

その時、プレイヤーの意思に反応するあのカードが…
海馬のデュエルディスクの中のクリティウスのカードが光を放ち、そしてすぐ近くまで来ていた遊戯と城之内のティマイオスとヘルモスのカードも反応します。
…ここからは正に吉田伸さんの世界って感じでしたね。3体の竜がそれぞれ墜落して行く機体を支えるんです…
ティマイオスは機体の胴体を上から持ち上げ、他の2体は機体の右翼と左翼を支え…
モンスタークエストのときもそうでしたが、カードゲームからかけ離れたファンタジーはちょっと苦手ですが…

機体は広い草原に不時着し、皆は何とか助かりました。
そして今までバラバラだった遊戯たちと城之内たちとそして海馬が合流することができたんですね。

アメルダを 抱きかかえて飛行機から降り立った海馬に本田が「お前勝ったのか?」と問い掛けると 海馬は「当然だ…」と一言。
…その言い方がまるで、“そこにいるラフェ−ルとやらに負けて相棒の魂を封印されて、とてつもなく落ち込んで自分をも見失いかけたらしい 負け犬同然の奴とは違うからな”…とか言いたそうで、妙に笑えました。

でも、もう既にすっかり元気になった遊戯は、
「3体の竜がオレたちを導いたんだ!海馬…やはりオレたちは共に闘う運命のようだな…」と言ってみたり…
海馬も海馬で“くだらん!”とか言うのかと思えば、
「フン!運命などオレは信じんが、貴様らでも少しは役にたつかも知れんな…」と一緒に行動する気満々なところが笑えました…

そこにようやくヘリの磯野達が到着…どうやら悪い知らせを持ってきたようですが、 何とそれは、KCがドーマに買収された〜ということらしいです。
例の一室で不敵な笑みを浮かべるダーツさんは、まるでペガサスじゃん!とか思ってしまいました…




≪ここからは後半の感想です≫

さて、救助にやって来た磯野と共に軍用ヘリに乗り込んだみんな。
機内の通路を挟んで両側に分かれて座ってたんですが、 片側の座席に遊戯たち一行、そしてもう片方の座席に社長とモクバ、磯野たち… 仲良く向かい合ってお話している様子は微笑ましくさえ感じてしまいました…何だか遠足にでも行く みたいで…
でも機内での会話は非常に重苦しいものでした。

城之内:「KCが乗っ取られただと?」
モクバ:「でもおかしいよ…KCの株はオレと兄サマが半分以上持っているんだ…オレたちの了解なしに…」
海馬:「考えられることは一つ…世界市場ごと操作した…オレも少々奴らの力を甘くみていたようだ…」
磯野:「瀬人様…」
海馬:「よせ…オレはもう社長ではない…」
ふぐた:「いいえ、瀬人様…我々はKCが復活する時まで…」
磯野:「瀬人様についていきます!」
モクバ:「磯野!ふぐた!」

(この“ふぐた”もKCの黒服の一人です。…って…えっ?…“いその”…そして“ふぐた”…ってまさか…サザエさんの世界ですよね… “ふぐた”さんの名前は原作には登場しません…アニメだけのオリジナル…中々芸が細かいです。アニメスタッフのお茶目な発想に思わず笑ってしまいました)
海馬:「気持ちは受けておく…」
遊戯:「海馬…一刻も早くフロリダの博物館に向かおう…」
海馬:「既にそにも奴らの手はのびているだろう…」

そうです…丁度その頃、海馬の読みの通り、フロリダの博物館に配備してあったKCの人間が、ドーマの手先と思われる何者かに襲われたんです。
しかし危機一髪の所で何とか“海底遺跡の画像データ”をヘリの社長のPCに送信することができたようなんですが…
素早い対応を怠らない兄のことについてモクバはこう言います。
「当然だろ!兄サマは常に十手も二十手も先を読んで行動してるんだ…!」…って、えー?それならどうしてデュエルの時、遊戯の次の手が読めなくて いつも負けちゃうんでしょうね…っていうかきっと遊戯の方がさらにその先を読んでるってことなんでしょうけど…

また、フロリダに向かっていた、おとやんとレベッカたちにも連絡をとり、全員埠頭で落ち合うことになりました。

ホプキンス教授の話しによると、せっかく入手した画像データもそのままではダメで、遺跡の文字はほとんど風化しているため、画像処理の出来るコンピュータで 復元しなければいけないそう。

海馬:「ならばKCアメリカ支部へ向かうまで!」
本田:「本気か!海馬!」
杏子:「でも、もうドーマに乗っ取られてるんでしょ?」
海馬:「大量データを一喝処理するためにはKCのコンピュータが一番早い…」
城之内:「けどよ!」
遊戯:「いや…海馬のいう通りだ…インダストリアル・イリュ−ジョン社、そしてKCが奪われ、今や世界のデュエルモンスターズは奴らの手の中にある… ぐずぐずがしてられないだろう…!」
海馬:「ほう…デュエルキングの名を汚され塞ぎ込んでいると思っていたが…」

(つい先日までの自分の姿の図星を指された遊戯はすかさず海馬の次の言葉をさえぎります)
遊戯:「海馬!オレは持てる全てをドーマを倒すことに使うと誓った…例えどんなことがあろうと相棒の魂は取り返す…」
海馬:「フン!…その言葉…貴様が汚したデュエルキングの汚名を濯いだ時に認めてやる!」
城之内:「遊戯…立ち直ってくれたんだな…」

(遊戯の姿を横で見ていた城之内が声に出さずに心の中で呟くところがあえて言葉に出してそういうよりも本当は凄く心配していたという 感情が良く表われていて良かったと思います。)

さて、こちらはダーツと ラフェ−ル。
生贄の石板…その中の羽蛾の隣にアメルダの姿を見つけて心を痛めているように見えたラフェール…
そしてラフェ−ルは「名もなきファラオは私の手で…」と誓いを新たにしているようです。

ダーツは…と言えば、神復活のための生贄集めを本格的に始めるようです。
「時は満ちている…世界に飛び散りし我らが神の欠片… 神の使徒となりて新たな命を得よ…」
オレイカルコスの結界の中心に立つダーツが大きく腕を広げて「ハーッ」と叫ぶと、 結界の中に稲妻が走り、ダーツの髪が逆立ち、凄まじいエネルギーが放出されます。
その光の渦が天高くまで昇り、やがて世界中に散らばっていきました。
どうやら、あの緑色のオレイカルコスの欠片を世界中にばら撒いて、選ばれしデュエリストの魂を片っ端から奪い取る作戦らしいです。
オレイカルコスの欠片が落ちたところには、結界が出来、その中から、石の荒野で遊戯を襲ったあのモンスターが現れ、次々に人々に襲いかかる、という方法で。

そしてKCアメリカ支部にも何時の間にか結界がすっぽりと包み込み、建物の中はモンスターの巣窟と化してしまいます。

そんな中、埠頭に降り立ったヘリ…ようやく御伽やレベッカたちと再会することができたんですが、 ちょっと驚いたのが、レベッカはまだ闇遊戯のことを許してはいないと言うこと。

レベッカ:「もう一人の遊戯…やっぱりあたし、まだあなたを許すことが出来ない…あなたがダーリンを取り戻すまで…」
闇遊戯:「約束する…必ず相棒を取り戻す…」
レベッカ:「うん…」

レベッカの気持ちも分からないでもないけど、相棒の魂を奪われて一番苦しんでいたのは闇遊戯だってことがわかっていれば、 この時点で“許すことはできない”というセリフは決して出て来ないはずだと思うんですが…

…ということで、闇遊戯と海馬は二人でKCに向かい、それをレベッカがサポートすることに…
KCの地下通路を走る遊戯と海馬。足の長さがあれだけ違うのに、歩幅も走る速さも全く同じと言うところが可笑しかったですが、 今回この二人はそれだけ息がピッタリあっているってことなんでしょうか…二人で乗り込んだエレベータに早速 モンスターの大群が現れると二人はいよいよデュエルディスクを構えます。

遊戯:「海馬…オレたちもデュエルモンスターズを召喚するぜ!」
海馬:「奴らのモンスターが我が社のシステムを使っていないことは、アメルダと闘ったときから分かっていた…だが…オレたちのモンスターは…」
遊戯:「海馬信じるんだ…デュエルモンスターズは実在する…だがそれを証明できるほど人の科学は及んでいない…そう考えれば不思議でもないさ…」
海馬:「くだらん仮説だが、試してみるしかなさそうだな…」
遊戯:「行くぜ海馬!中央突破だ!」

…う〜ん…どうもこのセリフは吉田さんとは思えないので、やっぱり鈴木さんかな…
今回のスペシャル、前半のセリフは凄く良かったのに、後半はちょっと…と言う感じです。
特に、こんなに良い海馬と遊戯の決め台詞なんだから、もうちょっとひねってカッコ良く決めて欲しかったです…
一番気に入らないのが遊戯の仮説に海馬が素直に従ってしまうところ…どうせ同じことをするんでも、 イヤミの一つも言ってみたり、“オレは貴様とは違うんだ!”的なところをもうちょっと見せて欲しかったです。
この後二人はそれぞれブラッド・ヴォルスと翻弄するエルフの剣士を召喚してモンスターたちを次々に 蹴散らしていきます。
まあ一応息のあった連携プレーだったような気がしますが、どうもこの二人がデュエル以外で協力し合うのを見るのは あまり好きではないんです…どちらかと言えば、常に反発しあうという想定が好きなので…というか今日の海馬は 素直過ぎました…

途中、暗証コードが書きかえられていたりしてドアが開かず、危うい場面もあったんですが、レベッカの見事なサポートで 何とか切り抜けることが出来ました。
でもその時のレベッカの台詞がまたちょっといまいちでした。

「KCのセキュリティーもどうってことないわね…そういう暗号か…社長!今度私を雇いなさい! もう少しましなプログラムを組んであげるわ!」
…これもやっぱりレベッカのイメージが崩れちゃう台詞だと思うんです…
レベッカってもうちょっと謙虚なところがあると思ってたんですが…しかも社長に対してあの態度はどうしても納得できません…
表遊戯の良さが分かるレベッカなんだから…う〜ん、あの時のレベッカはどこに行っちゃったのかな…
…というより、これはやはり脚本のせいかとも思います…

あ、でも後半の中で一つだけ気に入った台詞がありました。
本田と杏子が警察に届け出た相手が、何と警官に変装したドーマの手先だったんですが、 その時の台詞です…
杏子:「世界で起きているデュエルモンスターズの事件はドーマの仕業なんです!」
警官:「フ〜ン…夢でも見たんじゃないの…?」
本田:「信じてくれ!あいつらは世界を滅ぼすつもりなんだ!」
警官:「そうかい…そのドーマって奴は…もしかして…

(深く被っていた帽子をゆっくりと外しながら)
こぉーんな紋章をつけていなかったかい?」
…するとそいつのおでこにはしっかりと緑色のオレイカルコスの 紋章が表われていた…これって『MUZINA』そのものですよね…

そして、ついにメインコンピュータ室に辿り着いた海馬と遊戯はすぐに遺跡データの解析にかかります。
「…漆黒の大蛇が太陽を飲み込むとき…一万年の時を越え、新たな楽園が蘇る…伝説の楽園、アトランティス… この紋章はパラディウス社のマーク(オレイカルコスの紋章のこと) 世界のありとあらゆる市場の数パーセントを有するといわれる超巨大コングロマリット… その力は大国の大統領をも動かすと言われている… それを率いる総帥、それが…!」
…といいながら海馬が腕を振り上げて凄いオーバーアクションエンターのボタンを押すとそこにはダーツの姿が… それを見て、とっさに遊戯が言います。
「あの男…似ている…いや、あの男に間違いない…」
(この前の石の荒野で見た一万年前の記憶の光景の中のダーツのことを思い浮かべている)
…って…あの男…男っていいましたよね?…そうか…やっぱり男だったんですね、ダーツさんって… 今までどっちなのか決め兼ねていたんです…男ってことがはっきりわかって何となくすっきりしました…

その時また凄まじいエネルギーが発生してコンピュータが破壊されてしまいます。

ダーツ:「名もなきファラオ…海馬瀬人…ようやく私にたどり着いたな・・・」
海馬:「貴様がドーマの黒幕か…」
ダーツ:「いかにも…私の名はダーツ…間もなく世界はドーマの理想に導かれ生まれ変わる・・・」
遊戯:「世界の滅亡が理想だと?虐殺まがいの思想に何の正義もない!」
海馬:「貴様…何が目的だ…」
ダーツ:「目的…?名もなきファラオ…私はただ自らの運命に従っているだけだ…」
遊戯:「勝手に世界の未来を決め付け何が運命だ!」
ダーツ:「ハッハッハッ…お前たちは何もわかっていない…名もなきファラオよ…海馬瀬人よ… お前たちの存在こそが、私をこの未来に導いたのだ…」
海馬:「オレたちの存在が…?」
遊戯:「どういうことだ…」
ダーツ:「知る必要もない…お前たちもじきに滅びの道を歩むのだからな…」

遊戯と海馬は今ここでダーツと決着をつけようと、デュエルディスクをセット。
ティマイオスとクリティウスを召喚し攻撃を仕掛けますが、幻影だったダーツは一瞬にして消えてしまいました。
“もはや動き出した運命を変えることは出来ぬ…お前たちは己の無力さを知ることになるだろう・・・” という言葉を残して消えていってしまう…

と、そこへまたモンスター軍団が押し寄せて来たため、二人はエレベータで屋上に向かい、そこへタイミングよくやって来た久々に登場の おそらく自動操縦であろうブルーアイズ戦闘機に乗り込み何とか脱出することができたんですが…
本当にクルクル場面が変わり、ちょっと見ていて疲れてしまったスペシャル後半でした…

さて、次回はついにヴァロンVS城之内のデュエルなんです…
しかも今回のアニメの終わりに、ヴァロンはラフェ−ルに『アメルダの仇を取れ』と言われたにも関わらず、 『悪いがオレは、オレ自身のために闘う…勝負をつけるぜ城之内!』とか言ってました…
ヴァロンは舞のためならダーツをも敵に回す覚悟なので、これくらいは全然平気なんでしょうね。
ヴァロンの思いと城之内の思いがデュエルを通してどの様に交差して行くのかとても気になります…
そして勝敗の行方は…何となく決着つかないような気もしますが…

来週のアニメはまたお休みなんです…
確か原作もお休み…来週は辛い1週間になりそうです…


Home

アニメ感想目次