1998年 新潟県立 自然科学館 プラネタリウム夏番組
         「星夜の花嫁」〜夏の天の川めぐり  


      (1)プロローグ

 良く晴れたある夏の日の午後。子供たちをのせた1台のバスが山道を走っている。

先生「よ〜し,6年3組のみんな,もうすぐキャンプ場に着くぞ !」
先生「最後にもう一度注意しとく。よく聞いてぇ」
 一人の少年が,知らん顔をして本を読んでいる。
セイヤ(キャンプなんて何が楽しいんだよぉ,家で本読んでる方がよっぽど・・・)
先生「こら,そこ,セイヤ君,セイヤ!こっち注目!だいたい,こんなとこまで来て本読んでるやつがあるか !」
セイヤ(だいたい,こんなとこ来たくなかったんだよな・・・)
先生「最初に言っておく。ごみは各自で持ち帰ること。あたりまえのことだが,決して投げたり捨てたりはしないこと。それから・・・」
セイヤ「るさいんだよ。(飲んでいたジュースの缶をふって)ちぇっ,空か・・・。」
 開いた窓から投げ捨てる。
「ドス! カンカラカ〜ン」
セイヤ「ん?なんだ,今の音は?」
先生「こら〜だれだぁ,缶を捨てたやつは!」
セイヤ(知らん顔してよ。黙ってりゃ,わかんないさ)
 
バスはキャンプ場を目指して走っていく。
 投げ捨てられた缶は・・・・。

  阿賀野川の夕暮れ。ヒグラシの鳴き声がキャンプ場に響きわたっている。南西の空には半月に近い月が輝いている。
    

 小さなランタンをともし,先生と子供たちが車座になっている。
先生「よ〜し,これから,みんなが楽しみにしていた星空観察だ。さあ,明かりを消すぞ ! 」
女の子「先生!明るい星見つけた!」
先生「おお,さっそく見つけたか,ところで,みんな星を見る行事で有名なものを知ってるかな?」
女の子「七夕様!」
男の子「織り姫と彦星の話!」
女の子「2人は,1年に1回しかデートができないの」
先生「そう,大正解 !」
セイヤ(ふん,そんなの誰だって知ってるよ)
先生「今夜の星空観察は,まず,七夕の星を見つけるぞ !」

*プラネタリウム夏番組「星夜の花嫁」は,1998年 6月13日より 8月30日まで 新潟自然科学館で投影されていました。
       
 星夜の花嫁

  脚本 波田野聡美(五藤光学研究所)   演出 奥木 普(五藤光学研究所)
  企画 伊藤紀幸(新潟県立自然科学館) 制作 株式会社五藤光学研究所
       キャスト(声優) セイヤ・・冬馬由美  先生・・平野正人  男の子・・佐藤智恵
   女の子・・鈴木砂織  ?・・矢島晶子 
  

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