| 皆さんは,ヘール・ボップ彗星を見つけることができたでしょうか? 現在(1997年4月17日),彗星はペルセウス座の足元付近にあって,午後7時半頃には,北西の空,約20°の高さに見えるます。 一番明るい時期は過ぎたものの,まだマイナス0.5等前後と十分に明るく,午後9時までは観測可能です。3月の終わり頃には,新潟駅周辺の繁華街からでも,うっすらと伸びた尾を肉眼で確認することができました。現在でも,双眼鏡などを使えば,コマ(彗星の頭の部分)から右斜め上の方向に伸びた尾が,視野いっぱいにたなびいている姿を見ることができます。 ![]() 尾といえば,ちょうど一年前に話題になった百武彗星を覚えているでしょうか? 地球に最接近した3月25日前後には,夜空の暗いところで,60°以上の長さの尾を確認することができました。これは,両手をいっぱいに伸ばした,にぎりこぶし6つ分の長さです。北斗七星の柄の部分を貫き,天頂を通り抜ける尾の姿には圧倒させられるとともに,どこか神々しさを感じました。 それに比べると,今回のヘール・ボップ彗星は,尾の長さは15°前後と,百武彗星に比べると4分の1程度の長さしかありません。「今世紀最大の彗星」と騒がれているのに何故なのでしょうか。 |
実は,地球に接近するときの距離が百武彗星に比べて約13倍遠いために,見かけ上小さく見えるのです。仮に,ヘール・ボップ彗星が百武彗星と同じ距離で地球に接近したとします。その時の光度はマイナス5等前後と,金星の一番明るい時期をしのぎ,コマの部分は昼間でも見える明るさになります。 尾の長さも100°を超え,夜空を照らすほどの大彗星になったかと思うと残念でしかたがありません。 ![]() とはいえヘール・ボップ彗星が,今世紀最大級の彗星であることに変わりはありません。 百武彗星は,地球最接近前後の一週間,長大な尾を伸ばしたものの,それ以降はあまりめだたなくなっていきました。それにひきかえ,ヘール・ボップ彗星は,5月の連休頃まで十分な明るさで見ることができます。写真では,青と白の2つの尾が分かれて写り,とても美しい彗星です。次回地球に近づくのは約2500年後であるから,今世紀どころか一生に一度の機会をどうぞお見逃しないように。 |
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