しし座流星群を見た!
         1998年11月19日 書き下ろし   トップページへ戻る

カメラでとらえた
    しし座流星群の流れ星


 11月18日午前2時30分より5時30分までの間に撮影された60枚の写真に写っていた流れ星のなかで,比較的明るかったもの,経路の長かったものを紹介します。

上段 北斗七星付近を流れた流れ星 
   露出時刻(左)4:21〜27(右)4:15〜20

中段 しし座付近を流れた流れ星
    (いずれも地平線方向へ流れた)
   露出時刻(左)3:02〜07(右)4:21〜27

下段  冬の天の川付近を流れた流れ星
   露出時刻 3:13〜18

 なお,いずれの写真も
 35㎜F2.8 ASA800ネガフィルム使用して撮影されたもので,同一縮尺でトリミングしています。
 また,いずれの流れ星も,流れ始めは緑色で,徐々に白色に変化しているように写っています。

 撮影地
 群馬県沼田市奈良町
 MT-100赤道儀にて自動ガイド
〔しし座流星群観測記〕 

 県境のトンネルを抜けると,そこには星空がひろがっていました。

 冬型の気圧配置のため,新潟県内での観測をあきらめた私たち自然科学館職員は,群馬県生涯学習センターの渋谷さんのご案内のもと,関越高速道路を南下し,沼田市の玉原オートキャンプ場で流れ星の観測をすることにしました。
 午前0時半頃,車から降りて夜空を見上げると,たてつづけに3つの流れ星を見ることができました。寒さもなんのその,はずむ心を押さえつつ機材を組み立てます。しかし,何やら冷たいものが顔にあたります。ふと,懐中電灯を上に向けると白いものが次々と降ってくるではありませんか。
 流星群ならぬ粉雪群の襲来です。(星は見えているのに・・)
帰り道のことも考え,私たち一行は,オートキャンプ場のある山からおりて,沼田市の奈良町というところで観測を再開しました。

 当初の極大予報で最も有力だった3時30分〜4時30分の1時間には,4人の職員がそれぞれ違う方向を担当して流れ星を数え,その数は合計130にものぼりました。流星雨こそ見られなかったものの,これまで見たことのないほどの多くの流れ星を短時間で見ることができました。
 私も2台のカメラでそれぞれ,しし座,北斗七星付近を撮影しました。60枚中暗いものも含め,24枚の写真に流れ星が写っていましたので,撮影した流れ星を合成して,複数の流れ星の経路がわかる画像も作ってみました。
 また,写真には撮影できなかったものの,撮影中1番明るかったものは,午前4時14分前後に見られたものでした。 ニュース等で紹介されているのでご覧になられた方も多かったのではないでしょうか。一瞬辺りが明るくなり,見上げてみると緑から黄色,橙色へと色を変えて流れる様子を確認することができ,流星痕も数分間見られました。写真で見るような色の変化がわかる流れ星は私も初めて見ました。. 私たちの観測していた群馬県では,とも座あたりを流れたのですが,山梨県周辺では,しし座付近から流れたようで,そちらで撮影されていた方は結構写真撮影に成功したのではないでしょうか。軌道などが細かくわかるといいですね。

 どうやら,今回のしし座流星群の極大,日本では昼間にあたる17日14時前後にあったらしく,大西洋,ヨーロッパ地域の出現数が日本よりも多かったようです。彗星の軌道とちりの軌道のずれがその原因らしいのですが,詳しい解析結果が待たれるところです。ひょっとしたら,来年の11月18日前後に,日本で今年よりもたくさんの流れ星が見える可能性すらあるわけですからね。
4時14分頃に流れた大火球の残した
      流星痕の画像

 撮影:白石和栄さん(東京都在住)
       (高校時代同じ部でした)
      
 撮影地:埼玉県・県民の森の駐車場
   4時14分から1分間 固定撮影
   50mmF1.4 ISO400ネガフィルム
   
               一部トリミング(伊藤)
             (右下の輝星はシリウス)



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