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| 今年の中秋の名月は9月16日。その月が西に傾く17日の未明,日本全国で久しぶりに皆既(かいき)月食が見られます。 月食は,太陽の光によってできた地球の影に月が入っていく現象です。この影の中に月全体が入ると皆既月食になります。 ![]() 皆既月食は,太陽・地球・月がほぼ一直線に並ぶ満月の時に起こります。しかも,月の軌道が傾いているため,満月のたびには起こりません。今度の皆既月食は約4年ぶりのことになります。 9月17日の午前2時8分頃,月は上の方から地球の影に入っていき,見た目にも月が上の方から欠けていくように見えます。午前3時頃には約8割が影に入り,午前3時15分頃には月全体が影に入る皆既月食が始まります。 地球の影に入った月は,どのように見えるでしょうか? 通常であれば,オレンジ色,あるいはレンガ色に輝く月を見ることができます。これは,地球の大気を通った光が屈折して地球の影に入り込むためです。赤く照らしだされた月は,それまで満月の明るさに隠されていた星々に囲まれてぼんやりと浮かび上がり,幻想的な光景となります。 |
しかし,この時,月がほとんど見えない場合もあります。 前回(93年6月)日本で見られた皆既中の月は,その存在を確認するのが難しいほど暗いものでした。 その原因は,前年に噴火したフィリピンのピナトゥボ火山の噴煙により,大気を通り抜ける光の量が減少したためであると考えられています。このように,皆既月食中の月の明るさは,地球の大気の状態を知るバロメーターになります。なお,今回の月食は,これまで大規模な火山噴火がないため,それほど暗くはならないと予想されています。 ![]() 皆既月食は午前4時18分頃終わり,月は上の部分からその輝きを取り戻していきます。月食の終わりは,午前5時34分です。 新潟では,月食の全行程を見ることができますが,午前4時頃から空が明るくなり始めるため,午前5時頃までが見頃になります。もし,月食を見てみたい方は,当日早めに寝て,午前2時頃に起きるのが良いでしょう。なお,次回皆既月食が新潟で見られるのは,約3年後の2000年の7月になります。 *本文中のグリーンの文字をクリックすると,それぞれ,85年,82年の皆既月食の体験談へジャンプします。(月食のデータ集もあるよ) |
| *残念ながら当日は全国的に悪天候のため,一部の地域を除いて月食を見ることはできませんでした。その時の観察状況は右のボタンをクリックしてください。 また,今回の月食の画像はFAS 府中天文同好会の佐藤さん(怪鳥さん)のホームページで詳しく紹介されています。 |
こんな月が見たかった (月食観察のてんまつ)へ FAS 府中天文同好会の 佐藤さん(怪鳥さん)のホームページへ |
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