コラム第47回 薄雲越しに見えた土星食 
 最終更新 2001年10月10日10:00   トップページへ戻る


土星食画像集

月のクレーター群から出現する土星(04:05:03)



潜入,出現の様子
(クリックするとさらに大きな画像になります)



土星出現アニメgif 1分間隔 ・30倍速 (92KB)
クリックすると30秒間隔・15倍速のものを表示します(172KB)




離れていく月と土星(04:12:56)
(10cm屈折望遠鏡使用)
・同じ画像から月と土星の明るさを合わせて合成した



 8月16日,全国で木星食が見られましたが,10月8日の未明,今度は土星が月に隠される「土星食」が新潟県の下越地方より北の地域で見られました。(見られた地域は下の図を参照)。
今回土星食の見られた地域
 前回土星食が夜間に見られたのが1997年10月16日でしたので,約4年ぶりのことになります。
 当日の月は,満月を5日すぎた月齢20で,食が起こる午前4時ごろは南の空高度70度と,ほぼ真上にのぼっていて条件的には申し分ありませんでした。
 新潟市では午前1時ごろから薄雲がかかりはじめ,時折厚い雲のため見えなくなることもありましたが,土星の潜入,出現の様子をなんとか見ることができました。
 北海道や東北地方などでは,土星の環が月にかかってから完全に隠れるまで2分半ほどの時間がかかりますが,月の南端ぎりぎりで隠れる新潟市では,午前3時41分ごろから完全に隠れるまで5分以上かかりました。さらにそれより少し南では,10分以上月と土星の一部が接した状態が続く地域もあったほどです。
 土星の出現にかかる時間も同様で,新潟市では完全に隠れた15分後の午前4時1分ごろ月の影の部分からじわじわと姿を現しました。 当初は月の影の部分から姿を現すと思っていたのですが,月のクレーター群から横にスライドするように現れ,とても見応えがありました。
 月と土星は明るさの差があり,土星に合わせて撮影すると月の地形が明る過ぎてとんでしまうのですが,月の影に近い部分だったことや,薄雲がフィルターになったのか,なんとか眼視に近い映像,画像を得ることができました。
 また,当日が体育の日で祝日であったことから,新潟に関東周辺の方が結構観測に来られていたようです。
 土星食は2002年1月25日の午前2時ごろから西日本以南で,2002年3月20日の19時25分ごろから東日本以北でも見られます。

                        参考文献:月刊星ナビ2001年10月号
五泉,三条,長岡,柏崎のものはステラナビゲータによるシュミレーション
(誤差1〜2分ほどあり)
      
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