夢にまで見た 南十字星

 1995年4月30日午後9時雨足の強い関西空港を飛び立ったJL777便は,南に進路を向けて夜のフライトを続けていた。
 午前2時頃だったろうか。ふと目を覚まして外の景色を見ると,すでに雲の上に出たのだろう。明るい星がいくつか目に飛び込んできた。
 カラス座の台形の星の並びが窓の上方に見える。
(ということは,今見えているのが南十字の星々か?いや,待てよ。確かニセ十字と呼ばれる,南十字によく似た星の並びがあるはずだ)
 しかし,その疑いは窓の左からゆっくりと出てきたケンタウルス座の明るい2つの1等星を見てすぐに晴れた。

 間違いない。あれがあこがれの南十字だ。 
 飛行機が方向や傾きを変えるたびに,南の星々も揺りかごにのっているようにゆっくりと揺れる。
 空気が澄んでいるためか,ガラス越しのためか,星がとても大きく見える。目が慣れてくるとバックの天の川も見えてきた。
 そんな様子を1時間以上眺めていただろうか。私と南の星々との出会いは,窓の視界から消えるまで続いた。 

 朝の5時半頃,オーストラリア北部の都市,ケアンズに到着。ホテルのベットで横になると,すぐに睡魔が襲ってくる。
 するとどうだろう。さっきまで見ていた南の星々の揺れる姿が浮かんでくる。
(本当に夢にまで見てしまった。)
 
一眠りしてベットから立ち上がってもどこか足が地に着いていない。船から降りた後も,同じような経験をしたことがある。

 なんと南十字星で飛行機酔いをしたのだった。

 
南十字

 写真データ
 1995年 5月 4日 PM8:05(現地時間)  35mm F2.8 20秒露出
 オーストラリア ノーザンテリトリー エアーズロック付近にて撮影 

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突然ですが問題です。
日本の47都道府県の中で南十字座の4つの星,すべてが見られるのは沖縄県ともう一つはどこでしょうか?

正解は来週の写真で!