「十日夜」(とおかんや)
有史からほんの一世紀ほど前まで陰暦が使われていた日本には,月にかかわる様々な行事があります。「十日夜」は,旧暦の10月10日に関東地方で行われる収穫の祭リで,収穫後に田の神様が山に帰るといってお祝いしました。西日本では亥の子と呼ばれており,これは陰暦の10月の亥の日に行われます。
「虹の入江」
このころ望遠鏡での見どころは「虹の入江」と呼ばれる画像上のやや左側のアーチ状の部分です。この形は,もともと直径240kmの衝突クレーターで,南側から溶岩が侵入したため北側(上半分)の縁が入り江のようにな形に残ったものです。(右の画像をクリックすると,拡大画像がでます)
目で見る月の大きさ
のぼったばかりの月を見ると,大きいと感じます。ところが,月の大きさは5円を持って,腕をいっぱいにのばすと,その穴の中にすっぽり入ってしまいます。目で見る月の大きさは0.5度,地平線から天頂までが90度ですので,その180分の1ということになります。意外と小さいですね。
地平線に近いころと,高く昇ったころの月の大きさを比べると,実際には同じ大きさなのに,地平線に近い方が大きく見えます。なぜでしょう?今のところ,次の2つがその理由と考えられています。
1.私たちは,月といっしょに見える建物や山の実際の大きさを知っているため,比較する際に月を大きく感じてしまう。
2.私たちは,空の形を正しい半球状ではなく,洗面器を伏せたような地平線方向が遠くにある状態に感じてしまい,低い月を大きく感じてしまう。
つまり,目の錯覚のためと考えられていますが,まだよく分からないことも多いようです。
また,新潟県立自然科学館にあるプラネタリウムで投影される月は,実際の2倍(つまり1度)の大きさがあります。0.5度の大きさで作ると,小さすぎるように感じるからなのだそうです。
また,地球から見える月の大きさはいつも同じではありません。これは,地球をまわっている月の軌道が正しい円でないためです。平均距離は38万4,000キロメートルですが,近い時で35万6,000キロメートル遠い時で40万7,000キロメートルと,一割以上の差があるのです。理科年鑑や天文年鑑などには,各月の月と地球の距離が載っています。
参考文献 : 天文と気象編集部編「子供の天体観測」 地人書館
: 林 完次 著 「宙ノ名前」 光琳社出版
写真データ
★月齢 10.8 2000年2月16日 17:45
新潟県立自然科学館 10㎝屈折望遠鏡 K-60
SONY Digital Mavica MVC-FD88にて撮影
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