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 月齢が11を越えるころになると月は明るさを増し,望遠鏡で月全体を見るのに先端に穴の開いたふたをかぶせたり,接眼レンズにムーングラスというサングラスのようなものを付けたりして明るさを減らす工夫が必要になります。月齢8〜9で紹介したクレーターの「ティコ」や「コペルニクス」から伸びる光条は肉眼でもはっきりわかるようになります。
 一方,月の欠け際の部分にも「湿りの海」の部分に「ガッセンディ」などの特徴のあるクレーターが見られるようになります。(右の画像をクリックすると拡大画像が見られます)


写真データ 
★月齢 11.8  2000年2月17日 17:27
   新潟県立自然科学館 10㎝屈折望遠鏡 K-60
   SONY Digital Mavica MVC-FD88にて撮影

月齢が同じなら,月の模様は同じ?〜月の首ふり「秤動(ひょうどう)」〜

 私たちの見る月は海と呼ばれる比重の重い玄武岩でできた黒っぽい地形が多くあります。一方月の裏側は,海の部分がほとんどなく,玄武岩より比重の軽い斜長岩でできた白っぽい地形がほとんどです。月の自転と地球を回る公転の周期は27.32日で一致していて,月は,地球に対していつも同じ面を向けています。これは,月の重さが一様でなく,重い部分を地球に引っ張られる部分に向けて安定したためと考えられています。
 しかし,同じ月齢の月でも,ふちの方を詳しくみると,海の位置がほんの少しだけ違っていることに気づきます。下は一カ月違いの満月の画像です。左の拡大画像の上の縁のところに見える黒い模様「フンボルト海」は,1カ月後の月には見えません他の部分の形も少し違っています。実際に月は,ほんの少しだけ首をふるように私たちに見せる面を変えており,これを「秤動(ひょうどう)」といいます。
フンボルト海
 秤動があるため,私たちが観察できる月面の面積は,半分より多い59%になります。
 以前,ある小学校の月の学習で,映画ETの映画のポスターに使われた月が写真なのか絵なのかが話題になったことがあったそうです。というのも,写真のように見えるポスターの月と図鑑に掲載されていた月の写真が微妙に違っていたというのです。
 ポスターの月が写真そのものか,写真をもとに描かれたものかはわかりませんが,微妙な違いはおそらく秤動のためだったのではないでしょうか?
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