見られる星の数はいくつ?
   第41回コラム 星空ステーションへようこそ
                  (補足資料)
                    2001年3月       

 数がたくさんあることを例えて「星の数ほど」という言葉を使うことがあります。確かに宇宙には無数の星がありますが、肉眼ではいくつぐらいの星を見ることができるでしょうか。
 街明かりのないところで普通の視力の人が見える最も暗い星は,6.5等星前後といわれています。
 下の表は,星(恒星)の明るさとその数を表したものです。
等 級 -1 0 1 2 3 4 5 6 7 8
恒星の数 2 7 12 67 190 710 2000 5600 16000 43000
 このことから、6.5等までの星の数は8600個ほどになります。空気がなく、星のまたたきや揺らぎがない宇宙では、もっと多くの星を見ることができるでしょう。最新のプラネタリウムでは、宇宙空間で見られる星を想定して7.9等までの38,000個を投影できるものもあります。

 では、実際に地上から見ることができる星の数はどうでしょうか。
地上では、地平線より下の星は見ることができませんから、半分の4300個。さらに、地平線付近の星はもやなどで隠されてしまうので、およそ3000個の星が見られることになります。
 さらに、街明かりのあるところではどうでしょうか。
 環境省及び日本環境協会では、昭和63年から星空を観察するという身近な方法を通じて大気環境保全の重要性を多くの方から考えてもらうために、全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)を実施しています。
平成7,8,9年度の調査結果をもとに、新潟県の星空の状況をまとめたのが下の表です。表から、新潟県の場合,市街地と,森林・山間地域での星の見え方の違いは2〜3等程度と考えられます。 同じ報告書に載っていた写真(スライド)撮影を利用した星空の明るさ測定も同様の結果でした。  
 これらのことから市街地、天頂(真上)付近で見える星の明るさは3.5〜4.5等ということが言えそうです。
 4等星までが見える場所では、約500個ほどの星が見えることになります
 しかし県内でも人工光が多い新潟市や上越市の観察結果は、市街地といっても近くに街灯などの明かりがない公園やビルの屋上などから真上の方向を見た比較的条件の良いものと言えます。実際には、高度が低くなればなるほど,市街地の明かりの影響を受けて、見える星の数は減っていきます。さらに、観測者の熟練度などを考えると、普段見られる星は3等までの約150個ほどというのが現実的な数ではないでしょか。
 大雑把に考えて森林・山間地域では、市街地よりも6〜20倍の数の星が見えることになります。
 あなたの家の周りでは、どれぐらいの数の星が見られるでしょうか?
 全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)では、星空観察として「肉眼による天の川の観察結果」「双眼鏡によること座の観察結果」「写真による観測」を年2回行っています。興味をお持ちの方は、各都道府県庁の環境対策に関わる課へお問い合わせください。

新潟の星空状況(平成7〜9年度の全国星空継続観察のデータより作成)

問い合わせ先は文末を参照。

肉眼で見た場合は,それぞれの数字を3〜3.5等程度 差し引いた数字になると思われる(伊藤)
参考資料
     環境省 大気保全局 ・ 財団法人 日本環境協会発行
          「夏期全国星空継続観察結果」(平成7,8,9年度版)・「平成9年度全国星空継続観察実施要項」)
     
     西城恵一・洞口俊博 著 「宇宙の質問箱」 星・銀河・宇宙編 誠文堂新光社

図表で見る我が国の環境の現状 環境省の「光害(ひかりがい)」ページへ

問い合わせ先(新潟県)
 新潟県環境生活部環境対策課 大気環境係 TEL 025-285-5551 (内線2751) FAX 025-283-5879

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