グルメなウミヘビ!?・イイジマウミヘビ
求愛行動中? 撮影:亀倉芸
撮影:亀倉芸

和名:イイジマウミヘビ


学名:Emydocephalus ijimae

分布
南西諸島の沿岸。国外では東アジアからフィリピンまで。(以下、姉崎分布情報)・・・宝島(死骸のみ)
生態
南西諸島のサンゴ礁で比較的よく見られるようです。昼行性で陸に上がることはありません。この点がコブラ科のウミヘビ類と異なります。
交尾行動も観察されているようです。卵胎生で35cmくらいの仔ヘビを2〜4匹産むようです。他のウミヘビと異なり魚の卵を食べています。サンゴなどについているイソギンポやスズメダイの仲間の卵を唇ではがして食べるようです。
全長
50〜90cm
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
系統的にはコブラ科のウミヘビと異なりますが、いわゆる「ウミヘビ」らしい形態です。ただし、鼻孔は体の背面に開孔しておりコブラ科のウミヘビとの相違点でもあります。
魚卵食という食性からか毒牙や毒腺も退化しており分泌物も無毒化されているようです。
飼育
陸上に上がりませんので基本的に飼育は無理でしょう。
※2006年6月1日施行の「(改正)動物の愛護及び管理に関する法律」により「特定(危険)動物」として指定され、日本国内での飼育等には都道府県知事の許可が必要です。
コメント
比較的良く目にする「ウミヘビ」のようです。魚卵を食べているときに卵を守るスズメダイなどの攻撃から逃げてしまうと言う情けない、というか平和な一面を持っている愛すべきヘビです。
写真を提供してくださった亀倉芸さんに心から感謝しお礼申し上げます。亀倉芸さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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