やっぱり脊椎動物に見えません・ブラーミニメクラヘビ
撮影:星野一三雄

和名:ブラーミニメクラヘビ(ミミズヘビ)


学名:Ramphotyphlops braminus

分布
トカラ列島中部以南の南西諸島、八丈島、小笠原諸島。鹿児島県、長崎県(人為分布)。高地と乾燥地を除く全世界の熱帯・亜熱帯。 (以下、姉崎分布情報)・・・悪石島(死骸のみ)、宝島 星野確認・・・宮古島、西表島
生態
草地やサトウキビ畑などの比較的乾燥した土壌を好むようです。岩や倒木、側溝、倒れた看板などの下にいることが多いです。アリの幼虫やさなぎ、シロアリなどを食べているようです。メスだけで単為生殖をします。
観葉植物などの植木鉢の中の土に入っていて、分布を広げていると言われていますが、ハッキリはわかっていません。
寺田 考紀さんが飼育をされていた全長168mmの個体が6月に4つの卵を産卵しました。産卵直後の卵の大きさは長径が15mm、短径が4.3mmほどだそうです。実際に見たのですが親の大きさから考えるととても大きく感じました。この卵は41日で孵化したようです。 孵化直後の仔ヘビは全長 67mmほどだったそうです。
特に春から初夏にかけて産卵のためか地表面近くに出てくることが多いようで、生体の目撃例もその時期が多いようです。
全長
160〜220mm
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
一見ミミズですが鱗もあり、目も小さいですが確かにあります。尾は極端に短く先端がとがっています。捕まると土に潜ろうとして辺りをちくちくと刺します。
世界最小のヘビの記録は、同じメクラヘビ科の他種だそうですが、本種も世界最小クラスであることは間違いない種類です。
飼育
過度の乾燥に注意をすること、餌を十分に確保することができれば飼育できないこともなさそうですが地中性のためあまり飼育している実感がなさそうです。
で、2007年現在、飼育中であります(笑)。小さなプラケースに湿った黒土を5cmほど敷いて頑張っています。地表面に姿を現すことはまずありませんので、まったく飼育をしている実感はありません。
問題の餌ですが、地表部分に雌のコオロギを入れて卵を産ませて、その卵を餌にしています。おそらくこれでしばらくは飼育が可能なのでしょう。
コメント
まあ、とにかく変わり種です。とても写真を見る限りは爬虫類とは思えません。ですが実際に観察するとヘビの動きをするそうなので、ぜひ一度見てみたいなあと思っています。
そんなこんなで、今のところ何回か遭遇することはできました。もう、本当にただのミミズ(笑)。
宮古島で見つけた時は、一つの石をはぐったら3匹一緒にいました。もしかすると3匹で一つのアリの巣を襲撃していたのかもしれません。
これをたくさん飼育してみたいなぁ、と思う私はやっぱり変人でしょうか?
で、写真を頑張っているんですが、2007年現在では、上の2点が精一杯です(笑)。
写真を提供してくださった寺田 考紀さんに心から感謝しお礼申し上げます。寺田さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。




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