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2002年12月28日 一輪の花を
2002年11月24日 見沼区
2002年10月11日 テレビの不思議
2002年10月4日 携帯電話
2002年7月29日 夏の簡単料理
2002年7月5日 3年目
2002年4月30日 変な人になる
2002年4月12日 Bの鉛筆
2002年3月6日 そのページ、必要ですか?
2002年1月24日 ちゃんと話そうよ
2002年1月12日 成人式



Leaf2002年12月28日 一輪の花を

 底の見えない不景気のせいか、長年公共性をほったらかしにしてきたつけが回ってきたのか、最近、世の中ぎすぎすしているなぁって感じることが多いです。

 先日の帰りの電車の中、途中で二人の若い男性が席を立ちました。当然、その前に立っていた一人の男性と一人の女性が座るわけですが、若くてスリムな男性二人のスペースにかなりたっぷり目のおじさんとおばさんが座るとなると、若干窮屈になります。ここで、おじさん、隣に座ったおばさんを睨んで大きな音で「ちっ」。おじさん、窮屈なのがイヤならあんたが立てばいいんだよ。
 この時期、銀行のATMは長蛇の列、先日はご老人が機械の操作方法がよく分からずオロオロ、銀行員がやってきて使い方を説明しています。当然に列の進み具合はペースダウンです。やっとこさ順番が回ってきた若いビジネスマン風の男性、聞こえよがしに「ジジイにカード持たせんじゃねぇよ、ったく」。おにーさん、あんたは年を取らないのか?あんたはじーさんにならないのか?

 これ勘弁してよって場面はたくさんあります。コイツ、シメてやろうかと思うこともあるし、何でこんなまともな躾もされていない人間が野放しになっているのと思うこともあります。そんなギザギザした気分で町を歩いているとき、何かの拍子にビルの入り口のガラスに映った自分を見て、人相悪いなぁとイヤになることが増えました。

 こんなとき、私は一番手近の花屋さんで花を買います。どんな花でも良い、安い花を一輪買います。せいぜい100円くらいですから、当然、包んでは貰いません(そんなこと頼めないよ)、剥き出しのままです。その花を持って町を歩くと、不思議なくらい気持ちが穏やかになるんです。

 手の中に命があります。花って一輪でもしっとりと重たいものです。乱暴に扱うと折れてしまいます。大切にしようと自然と動作がゆったりとしてきます。何よりも、心が静かになります。
 電車の中で押されても、押し返す気になりません。列に割り込まれても、お急ぎでしたらどうぞって気分になります。時々花を持ち上げては眺めます。自然が作り上げたもの、設計図もないものの造作の繊細さと美しさに改めて驚きます。花弁の色の艶やかさと緑の葉と茎のコントラスト、これが自然に出来上がったもの?かすかに甘い香りがします。こんな香りをこの花はどうやって作るんだろ?人間はいろんなものを作ったけど、確かに飛行機やコンピュータも作ったけど、この花は作れないんだよね。水と光だけで育って、どうしてこんなに表情豊かなんだろ?満ち足りて見えるんだろ?
 たった一輪の花なのですが、その効果たるや、すごいですよ。

 家に帰ってガラスのコップに花を入れます。明日にはしおれてしまいます。今日一日だけの美しさ、そんな儚いものがぎすぎすした心を救ってくれる、不思議です。

 足早に過ぎる人々、絶え間ない騒音、些細なことでささくれ立つ気持ち・・・、花を一輪、買ってみませんか?世界がちょっとだけ安らかになりますよ。



Leaf2002年11月24日 見沼区

 埼玉県の浦和市、大宮市、与野市が合併して「さいたま市」になりました。新しい市は「政令指定都市」になりますので、9つの区に分割されることになります。その区の名前を決めるために行われた住民投票、それぞれ一位になったのは、大宮区、大宮西区、大宮北区、大宮東区、与野区、浦和西区、浦和区、浦和南区、浦和東区・・・、律儀に全部元の市名がついている。本音のところ、合併したくなかったんじゃないかと勘ぐりたくなる結果です。行政側が別案を出しました。それは、西区、北区、大宮区、見沼区、中央区、桜区、浦和区、南区、緑区・・・、いかにもお役人が考えそうなネーミングですね。「桜」と「緑」には想像力のかけらも感じられません。この中で私が唯一興味をそそられる地名は「見沼区」です。調べてみましたら、この名前は江戸時代の八代将軍徳川吉宗の頃まで遡ります。当時のこの一帯は豊かな田園地帯で、幕府が農業用水確保のために作った溜め池「見沼田んぼ」がその名の由来だそうです、なるほど、由緒ある地名なんですね。

 最終的に「見沼区」に決まったとのことですが、この見沼区にたくさんの反対意見があるのだそうで、「住宅地なのに『沼』というイメージが嫌」「ドロドロみたいなイメージ」「不動産とかそういう場合はね 価値がないような」(Japan News Networkより)、あなた方、これで全国の沼のつく地名の町を敵に回しちゃいましたね。

 私は、反対陣営のバックボーンは不動産業者ではないかと勝手に勘ぐっております。「シャトー見沼」よりも「パレス大宮東」の方が売れるんではなかろうかという不動産屋的発想、68平米の3LDKに「シャトー」だの「パレス」だの「ハイツ」だのを臆面もなくつけるセンス(というかセンスのなさ)を感じます。マンハッタンのあの有名なホンマもんの豪邸だって謙虚にダコタ・「ハウス」と名乗っているのに。

 地名とそのイメージというのは、マンションが売れるとか地価が上がるとか、そんな目先の金儲け目当てでつけたって仕方ない、その住民が長い長い年月をかけて作り上げていくものだと思います。
 魚沼といえば日本の誇りコシヒカリの産地です、その名を聞いただけでほかほかと湯気を立てている艶々のご飯が目に浮かびます。気仙沼といえば秋刀魚です、銀色に跳ねる海の幸、それだけでお腹が空いてしまいます。どちらの地名も一流ブランドの価値を持っています。長年の労働の結果です。

 お金と時間をかけて実施した住民投票の結果をあっさり無視する行政(だったら最初からすんな)、欲しくたって手に入るとは限らない由緒ある地名をダサいと言い切る反対意見、どっちもセンスがないという点では一致しています。いっそのこと、「アルカディア区」とか「パラダイス区」とかにして、日本一センスのない町ってことで有名になるという手はあるな。


Leaf2002年10月11日 テレビの不思議

長ネギ

 テレビドラマの中では買い物帰りの奥様が持っている買い物袋から、なぜか必ずネギが飛び出しています。それも薬味に使うような万能ネギじゃなくて立派な長ネギ。冬場は鍋物やすき焼きでよく使いますが、あれ、そうそう毎日買うものじゃないです。食料品を買ってきた主婦ですって雰囲気を出すために袋から飛び出すサイズの野菜が必要なのでしょうか?だったらセロリでもいいと思うのですが、いまだに長ネギばかりです。どうしてセロリじゃダメなの?

トースト

 遅刻しそうなビジネスマンが時計を眺めて「いけねっ」と一言叫び、上着を引っかけつつテーブルの上のトーストを口にくわえて外に飛び出す、そしてトーストをパクパク食べながら駅まで全力疾走、このシーンをよく見ます。私は今日までの人生でただの一度も、トースト食べながら走っているビジネスマンというのを見たことがないのですが・・・。私が目撃していないだけで、この手の人って大勢いるのですか?

キーボード

 オフィスが舞台のシーンでは若い社員がパタパタとキーボードを叩いている場面をよく見ます。タッチタイピングができる人間(私もですが)だと、あれだいたいどのキーを叩いているのか見当がつきます。まか不思議な言葉を打っていますよ。日本語でもなく英語でもない、あれ何語なんでしょうか?スウェーデン語?ポルトガル語?
 ディスプレイに開いているのはどう見ても表計算ソフトなのに全くテンキーに触らないというのも結構気になります。

目玉焼き

 朝食のシーン、和食の場合だとご飯に焼き魚、卵焼き、お新香、そして味噌汁、出演している方々、結構元気よく召し上がっております。で、パンの場合、テーブルの上にはトースト、野菜サラダ、目玉焼き、コーヒーが乗っています。この目玉焼きって一度も食べているところを見たことがない。確かに目玉焼きをきれいに食べるのは難しいですが、きれいに食べる必要もありません。私は目玉焼きをフォークで突き崩してトローって流れた黄身をパンにつけて食べるのが大好きなので、すごく気になります。早く食べないと冷めちゃうよ。



Leaf2002年10月4日 携帯電話

おじさんの声はなぜ大きいのか?

 路上で携帯電話で喋っているおじさんの声はなぜか必要以上に大声です。最近の電話は性能が良いですし、きちんと3本線が立つ屋外では大声を出さなくても十分話が出来るはずなのですが。
 おそらく、おじさんたちの大脳には、屋外で移動しながら喋る=無線=非常事態という認識がインプットされているのではないかと思うのです。例えばこんな記憶です。

 「ムニャラカ国の鉱山で大規模な崩落事故が発生しました!多くの人間が地下に閉じこめられています!国際救助隊、出動願います!」「2号と4号、出動だ!」「はいっ、パパ」、ちゃんちゃかちゃ〜ん、ちゃららっらちゃんちゃかちゃんちゃんちゃ〜ん、ちゃんちゃかちゃ〜ん、ちゃららっらちゃんちゃかちゃんちゃんちゃ〜ん、ちゃららら〜、ららら〜ら、ちゃ〜ららら〜、「サンダーバード ア ゴー!」
 さらに年期の入ったおじさんの場合には、「こちらチャーリー、アルファ応答せよ!アルファ応答せよ!」「こちらアルファ」「戦車はまだか!戦車だ!あのトーチカを黙らせろ!」、
ひゅるるるる〜、ちゅどーん!「こちらアルファ、チャーリー応答せよ!チャーリー!」
 この手の記憶の結果として声が自然と大きくなるのではないかと。

若者の声はなぜ平べったいのか?

 おじさんたちと違って携帯電話慣れしている若者は大声は出しません。しかし、その言葉からはアクセントが欠落しています。妙に平べったい不思議な発音です。「ドラマ」とか「モデル」といった単語の発音からアクセントがなくなってしまい、最近ではテレビのアナウンサーまで(さすがにNHKのアナウンサーには未だにアクセントがありますが)ペッタンコの発音です。一度これを真似してみたことがあるんです。アクセントをつけないで平面的に喋ると楽なのです。きちんと強弱をつけて言葉を発音するって意外と力がいるんですよ。
 彼らは楽することにかけては天才です。路上であろうが電車の床であろうが平気で座り込み、お年寄りを立たせたままシルバーシートにふんぞり返り、地下一階のショッピング街へ行くにもだらだらと足を引きずってエスカレーターに乗る連中です。人間の進化が直立歩行から始まったとすれば進化に逆行している連中です。やがて猿に戻るのかも知れません。いずれ全ての日本語からアクセントが消えるでしょう。しかし、そうなると、「橋」と「箸」と「端」の区別はどうやってつける?文脈からある程度は推理できますが、彼らの会話を聞いているとほとんど名詞と感嘆詞だけで成り立っています。これは難しいことになりますよ。

 かく言う私も携帯電話を一応持っています。しかし、滅多に使いません。かかってくることもないし(だいたい、人に電話番号を教えていないのです)、かけることも滅多にありません。たいていの用事は固定電話のあるところまで待てばいいわけで、私の日常には一刻を争って連絡しなくてはならない事態は今のところありません。というわけで、電源はいつもオフ、あくまでも非常連絡用です。出来れば使いたくない、使わないで済む平和な時間が続きますように。

 で、率直な疑問、みんな何であんなにたくさん喋ることがあるんだろ?


Leaf2002年7月29日 夏の簡単料理

 手っ取り早く出来て夏ばてに効果のありそうなお料理をいくつか・・・。何しろ、私、暑いのが苦手でして。

鶏とピーマンのコテコテ味噌

 用意するもの、鶏肉、これは皮と脂は取り除いて一口大にカットします。で、ピーマン、種を取ったらこっちも一口大です。あとはごま油と味噌、そして白ゴマです。
 フライパンを煙が出るまで熱します。ごま油を入れて、鶏肉投入、半分くらい火が通ったらピーマン投入、ピーマンに火が通りすぎるとヘナヘナして美味しくないので、ともかくスピード勝負です。ピーマンに油で照りがついたあたりで味噌を適当な分量いれます。辛いのがお好きな方はたくさん入れて下さい。味噌は合わせ味噌ですよ。味噌を入れるとすぐに焦げてしまいますから、少し火加減を落としてじゃがじゃがと景気良く炒めます。これで終わり。お皿にとったら上から白ゴマをかけて出来上がり。これ、冷めても美味しいです。お弁当にも合います。味噌の味がしっかり利いていて、ご飯がいくらでも食べられます。

シヂミ(シジミのチヂミ)

 シジミを熱湯で口が開くまで茹でます。口が開いたところで、箸で身を外します。この出し汁で小麦粉を溶きます。溶いた小麦粉に万能ネギのざく切りと山芋の千切り、シジミの身を入れて醤油とコチジャンを垂らしてかき混ぜます。中華鍋に油を入れて熱し、小麦粉のタネを入れて両面をさっと焼いてから適当な鍋の蓋をして2分ほど蒸し焼きにします。韓国のチヂミに似た夏ばて予防のシジミのお焼きの完成です。

ガーリックトースト・カレーラス風

 完熟トマトを湯煎して皮を剥きます。これを氷水にとって冷やしてから厚さ1センチの輪切りにします。フランスパンにみじん切りのニンニクとバターを合わせて塗ってトーストにします。このトーストに輪切りのトマトを乗せて岩塩を乗せて、上からオリーブオイル(贅沢ですがエキストラ・ヴァージンを使って下さい)をたらたら、これで終わり。まんまでかぶりついて下さい。トマトの酸味とバターの甘みをオリーブオイルがまとめてくれて、かりっと焼けたパンとマッチして、実に美味しい。これ、ホセ・カレーラスの大好物だそうです。お好みでモツァレラ・チーズを一緒に乗せてもいいかな。

鰯のいー加減揚げ

 目刺しを焼きます。で、頭と骨を取り除いて適当に手でほぐします。おつまみの枝豆の残ったのを莢から外して合わせます。これに小麦粉を振って適当に混ぜ混ぜします。すり下ろした山芋を加えて粘りをつけて海苔で巻きます。これをさっと揚げます。味付けは一切なし。鰯のワタの苦みと大豆の甘さをフワフワした山芋が包み込み、揚げたてをふうふうして食べます。ビールに最高に合います。


Leaf2002年7月5日 3年目

 サイトをほったらかしにしてロンドンで遊び呆けている内に、なんと私のサイトは3周年を迎えてしまいました。信じられない、自分でも信じられない、飽きっぽい私が同じことを3年も続けているなんて。
 サイトを立ち上げた時って結構怖かったです。誰も読んでくれなかったらウェブの世界の資源の浪費でしかない、サーバで商売している@niftyさんに申し訳がない。それが怖かったのでアクセスログもカウンターもつけませんでした。イヤなものは見ない振り、これが一番安全だって思ったからです。
 誰かが読んで下さったとしても、それでイヤなことを言われたらどうしよう、何しろお互い様とは言え、相手は顔が見えない。よし、1通でも変なメールが来たら、1件でも掲示板に変な書き込みがあったら即刻閉鎖しよう、パソコンを中古屋に叩き売ってネットには二度と近づかない、そう思っていました。そして、3年間、私はただの1通も変なメールを受け取らず、ただの一度も掲示板の書き込みを削除したことがないのです。

 オペラが好きってだけで勝手なことを書き散らかしているのに、読んだ本を誰かに、これ読んで!あるいはたまにはこれ読んだらいかんでって言いたいってだけで感想文をまき散らしているのに、何で皆さんこんなに優しいの?

 3年って長いのか、短いのか・・・。中学、高校の3年間は長かったです。永遠に終わらないような気がしました。ところが社会人になってからの3年はホントにあっという間です。私は3年前も同じようなことをしていましたし、多分、3年後も同じようなことをしています。一週間の繰り返し、憂鬱な月曜日、燃えるゴミと燃えないゴミの収集日、そして、やれやれやっとという週末、ひたすらこれの繰り返し。1年は長いかも知れませんが、これを1週間という単位で割るとあっという間に過ぎてしまう。数学としては変かも知れませんが、実感としてはこれが正しい。

 たくさんのうれしい出会いがあって、知らないことを教えて頂き、元気を頂きました。そして一番うれしいことは、オペラが好きって方がこんなにたくさんいらっしゃる、って肌で実感したことです。
 例えば朝の満員電車、ギューギュー詰めの車両でも、この車両の中に無作為に詰め込まれた人間の中には、きっとオペラが好きって人がいるんだ、その人と私は永遠に会わないかも知れないけれど、同じ録音を聴いて、同じ舞台を見に行って、同じ感動を共有しているんだって思える自分がいるってことです。
 あそこに座っている人は私の読んだあの本を今読んでいる、その本、面白いでしょ?私はあの箇所がすごく好き、出来ればそれについてお話したいけど、たとえお話できなくても、お互いにその本を選んだってだけでうれしい。

 私はもともとが一人でぼーっとしているのが好きで、決して取っ付きの良い人間ではありません。それは今でも変わりませんし、これからも変わらないでしょう。でも、名前も顔も知らない人たちとたくさん出会ったことで、他者の定義が自分の中で少し変わったのを感じます。他者とは関係ない人たちじゃない、関係があるけど限られた時間と空間の中では直接には出会えない、でもいつもそこにいる人なんだって。

 3年の節目に改めて申し上げます、皆さん、本当にありがとうございます。


Leaf2002年4月30日 変な人になる

 どういう訳か、やたらとマンション業者から電話がかかってきます。どこかのモデルルームに行った覚えもないし、電話番号を書いた覚えもないのになんで?この手の電話は休日にかかってきます。というか、平日にかかってきても私には分からないけど。ゆったりとした気分でコーヒーを飲んでいる時、ビデオでオペラを見ている時、本を読んでいて程良く眠たくなってうつらうつらしている時に電話のベル、うんざり。留守電にセットしてあるので出なくてもいいかとも思うのですが、もしも家族の誰かが倒れたって電話だったらどーする?と思うので、出ないわけにはいかないのです。

 「こちらは何とか不動産と申しまして、この度お宅様の近くに完成致しましたメゾン・シャトー・プルミエール・ヒルズ・カーサ・レジデンス何とかかんとかのご案内を」「今ですと金利が何とかで、お家賃よりも安いローンのお支払いで」、こっちの話は全然聞かないで一方的にまくし立てます。
 私は不動産に興味ないんですと言っても無視、35年ローンなんて気の遠くなるような借金はいやなんです、これも無視、欲しければ自分で買いに行きますから・・・、電話の向こうで「ちっ」と舌打ちしていきなり電話をガチャン。
 最近はどうもアルバイトを雇っていー加減な名簿屋から買った電話番号に一斉に電話している業者が多いようです。電話の応対がタメ口で失礼、中にはセクハラまがいのセリフを吐くヤツもいます。むかつくことが多いです。
 先日の電話、私は不動産には興味がありません、身軽な賃貸の方が性に合っているんです、と答えますと、電話の向こうの若造め、「そーするとー、素敵な家庭とかに興味ないんっすかぁ?」、お前はバカか!お前んとこは不動産屋だろ?いつから不動産屋が素敵な家庭売るようになったんだ?何億円もする豪邸で、夫婦して相手に保険を掛けて早いとこくたばってくれって毎朝コーヒーに少量の殺虫剤入れている家はステキなのか?冷暖房・ケーブルテレビ完備の子供部屋に引きこもった高校生の息子に金属バットで殴り殺されるのはステキなのか?お前んとこが売ってるのはただのコンクリートの箱だろうが、寝ぼけたこと言ってんじゃないよ!
 本当はこう言いたいのですが、変なことで逆恨みされるのも怖いし、相手は少なくともこっちの電話番号は知っているわけですし。かといってきちんと対応していると時間がかかるし、しつこく何度も電話してくるんですよね。

 で、変な人になることにしました。もう二度とここには電話しない、できない、したくないって向こうに思わせれば良いんです。変な人なら自信あるもんねー、素質も十分と自他共に認めている私です。

 「あたくし、今自己破産の手続きしておりまして、お買い物は控えるようにと弁護士の先生がですね」、これは効きました。どうせ電話代は向こう持ちです。もっとロング・バージョンで行こう。「今移動することは非常に危険なことです」、はぁ?「蛇使い座の腕からリッター・シュテイン粒子(自分でも意味不明)が放出されていることはご存じですよね?」、・・・?「もちろん、ガニメテ星雲から発生しているランドルフ光子の影響を無視することはできませんが(だんだん乗ってきた)」・・・「この6次元フラクタル変数が銀河に及ぼす影響は非常に大きい、今移動するとですね、地軸に対して土星の角度が・・・」、ガチャン、いきなり電話が切れました。
 「キツネ・・・」、はっ?「キツネがいるんです・・・たくさんのキツネ」、あ、あのー、「キツネが西を向いて笑うと・・・」、これも電話切れました。

 ものを売りたいのは分かります、それが仕事だというのも分かります。でも、買って欲しいなら、それなりの礼儀ってもんがあるでしょう。



Leaf2002年4月12日 Bの鉛筆

 私は文房具屋さんが好きで、町を歩いていて見かけるとよく立ち寄ります。今の時期、新入生用の文房具があれこれ並んでいてとても楽しいです。特に小学校の一年坊主用コーナー、大きな升目の「こくご」のノート、表紙の鮮やかな花の写真が美しい「りか」のノート、先の丸っこいハサミ、お懐かしや、青いビニールの容器に入った「やまとのり」、12色のクレヨン、水彩絵の具の真っ白いパレット、どれにも「なまえ」を書くためのシールが貼ってあります。最近はカラフルなキャラクターの絵が描かれたものが多いようですが、昔から全然変わっていない頑固な文房具もたくさんあります。
 あれこれ眺めていてふと目に留まったのが鉛筆です。鉛筆で字を書くなんてずいぶんやっていません。鉛筆どころか筆記具を使う機会もずいぶん減りました。ちょっとした手紙を書くにもメールソフトかワードを立ち上げるこの頃です。サインや簡単なメモ書きにはボールペンを使っています。

 小学校一年生、初めて買って貰った鉛筆はBでした。「かきかたえんぴつ」って呼んでいました。HBを使うのは2年生から、さらにHの硬い鉛筆を使うのは上級生、Hの鉛筆は憧れの対象でした。Bの鉛筆は柔らかくて折れやすい、夕食後、明日学校に持っていく6本の鉛筆を丁寧に削って筆箱(これも何とも古風な呼び名です)に収めます。ランドセルの中でがたがた揺られた鉛筆は、学校につくとたいてい1本くらい折れています。休み時間に教室の隅に置いてある鉛筆削りでガシガシ削ります。最初は6本がぴったり同じ長さだったのに、こんなことで少しずつ長さが違ってきてしまいます。それが少し悲しかった。

 というわけで、久しぶりに鉛筆を買いました。ピカチュウやサンリオのキャラクターがついているのはイヤ、私が選んだのは昔からお馴染み、トンボ鉛筆の「モノ」のB、これにはずいぶんお世話になりました。1ダースで720円、1本60円です。何だかうれしくてハミングしつつ(因みに曲は「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲)、帰宅してから気がつきました、鉛筆削りがない!電動も手回しも、そんなものを自分の部屋で最後に見たのは大昔です。どーする?再び文房具屋、一番安いプラスチックに刃がついていて、鉛筆の方をグルグル回す鉛筆削りを買いました。さて、6本の鉛筆を全部きれいに削ります。つんつんに尖った姿がすがすがしいです。テーブルに6本をきちんと並べます。レポート用紙を取り出して(「こくご」ノートも買ってくれば良かったな)、さて、何を書きましょうか?

 私は大好きな歌の歌詞を書きました。Bの鉛筆は力を入れるとすぐに折れてしまいます。紙の上を擦るものだから右手の小指が黒ずんできます。柔らかい芯はじきに丸くなります。それをまたカリカリ削ります。何だか少しだけ優しい気持ちになりました。時々鉛筆を使ってみようかな。


Leaf2002年3月6日 そのページ、必要ですか?

 最近では電車の中での携帯電話の風当たりが強いようです。電源を切るようにと書いて窓に張ってあるステッカーの前でお構いなしにメールを打っている人を見ると、私なんかは、字が読めない人間がどうやってメール打ってんだろ?って妙に好奇心をそそられてしまいますが。全部絵文字・・・?
 でも、他にも迷惑なことってたくさんあります。私が朝っぱらからイヤな気分になるのはスポーツ新聞です。第一面のよくぞこんなに大きな活字があるもんだ(あれって、何ポイントですか?)という大見出しは、確かに楽しそうです。イチロー選手の活躍やワールドカップの話題は私も興味があります。しかし、スポーツ新聞ってどうしてポルノのページがあるのか、これが理解できません。

 ポルノを見るのは自由だと思います。お好きな方は好きなだけ見ればいいです。趣味の問題ですから、それを非難しようとは思いません。しかし、ポルノという趣味は自分の部屋で楽しむべきもので、公共のスペースで楽しむ種類の趣味ではないでしょう。電車の中には女性もいますし、中高生だって乗っているのです。
 朝、スポーツ新聞を駅の売店で買う人は、たいていはポルノ愛好家ではなくて、スポーツ愛好家であると理解しています。プロ野球、サッカー、ゴルフ、相撲、プロレス、競馬、たまには芸能スキャンダル大好きという人もいるでしょうが、ポルノ大好きであの手の新聞を買う人はあまりいないと思うんですね。だって、もっともっと本格的なものが他で手に入るのですから。朝っぱらから楽しめる話題でもありませんしね。だとすると、あのページは必要ないのではないですか?
 混み合った電車で前に立った男性がスポーツ新聞を読んでいます。ご本人は多分競馬の出走評とか、タイガー・ウッズの記事を読んでいるのでしょうが、その裏にでかでかとヘアヌード、それがこちらを向いています。私は何で朝からこんなものを見せられるんだ?と情けなくなります。ポルノを見るのが自由なら、それを見たくないというのも自由です。見たくないという私の自由はどうなるんでしょ?

 新聞社はおそらくこう考えています。お前ら、こんなのが好きなんだろ?これを載せれば喜んで買って読む人間なんだろ?と。そして、それを朝っぱらから電車の中で、場所もわきまえず、無神経にも女性や未成年者の目の前で広げて、それで構わない人間なんだろ?と。これ、腹立ちませんか?私だったらそう思われたら腹立ちますね。腹が立ったら新聞社に電話して下さい。おたくの新聞はポルノのページがあるから買いませんと。向こうも商売ですから、当然に考えるはずです。女性の購読者も増えることでしょう。それにポルノのページがなくなれば価格も安くなります。

 今朝、こんな人を見たんですね。駅のホームで買ったばかりのスポーツ新聞からポルノのページを破りとってゴミ箱に捨てて電車に乗り込む男性を。


Leaf2002年1月24日 ちゃんと話そうよ

スターバックスで

 お昼過ぎの混み合う時間帯でテーブルは満席、辺りを見渡すと30歳代らしき女性が一人で座っているテーブルがありました。カップの中は既に空、一人で雑誌を読んでいるし、ここならいいかと思って向かいの席に近づき、「ここ、座ってもよろしいですか?」と訪ねましたところ、その女性、黙ったまま顎を突き出します(あっちって表現したかったらしいんですね)。何のことだ?と思って振り返ると大学生らしい男の子二人がちょうどテーブルを立つところで、「あっ、ここ空きましたから、どうぞ」とのこと。テーブルについてからも、あの女なんだ?と不愉快だったのですが、待てよ、喋れないってこともある、言葉が分からないということもある、人間、外見通りってわけにはいかないしな、と無理矢理納得してこちらも本を読みながらコーヒーブレイク。ところが携帯電話が鳴った途端、かの女性の喋ること、喋ること、そんなに舌がよく回るのなら、あちらのテーブルが空くところですよ、くらいのこと言ってもいーんでないか?

電車内で

 私は実は現在腰の調子がよろしくないんですね。グキってやってしまって痛いんです。電車に乗っている時は横揺れが辛い。足に力を入れて踏ん張ると腰がズッキーンってくるんです。先日の仕事帰り、幸いにも途中の駅で前の席の方が降りて座ることができました(因みにシルバーシートではありません)。あー、良かったと一安心。ところがその先の駅で乗ってきて私の前に立ったおばさん、手に持ったデパートの紙袋が私の足にバシバシと当たります、というか、これ、当ててるんでないか?と思いました。いや、考えすぎだって、電車が揺れるせいだと思って我慢していたのですが、今度は私の足を爪先で蹴るんですよ。で、顔を上げて「何か御用でしょうか?」と尋ねますと、「あたし、足痛いのよー」と一言、はぁ、で、「私は腰が痛いんです」と答えました。おばさんは空いた席を探しに(というか、次の犠牲者を求めて)隣の車両にスタスタ(おい、足が痛いのんとちゃうんか?)。足が痛いのでよろしければ席を譲って頂けませんか?と言われれば、私は席を立ったと思います。無言で他人の身体に暴力的に触れる、これじゃ意地でも席は譲れません。このおばさんが移動しないでずっと前に立っていた場合には、私は終点まで行っただろうと思います。

 相手が他人だとすごく簡単な会話ができないというヒトが増えていると思いませんか。仲間内では喋りまくるくせに他人となると無言のまま自分の意志を通そうとする。仲間内では言葉を省略しても話が通じますが、アカの他人だからこそきちんと話さないと理解されないのに。

地下鉄の切符売り場で

 私の前の年輩の女性、財布を取り出したところでハタと止まってしまって、上の料金表を見上げています。あ〜あ、この手のケースは時間かかるんだよな〜とため息をつこうかという場面で、「あの、私、勘違いしてしまって、時間がかかりますので、お先にどうぞ」と滑らかな言葉、「よろしいですか?」と断って先に切符を買いました。「お先に、ありがとうございました」と言いますと、「いえ、こちらこそもたついてしまってご迷惑様でした」と見事な切り返し。ちゃんと話すってすっごく気持ちいいですよ。



Leaf2002年1月12日 成人式

 私は成人式には出席しませんでした。何しろ生意気盛りでしたから、チャラチャラしたもん着て大勢で群れるのはメチャ格好悪い、演壇の上からどうせ賄賂貰っている政治家、そいつらに賄賂贈っている実業家なんてオヤジ連中に偉そうなこと言われてたまるかって感じでしたね。よれよれのコートに膝の抜けたジーンズって格好で一人で映画を見に行ったと記憶しています。

 しかし、朝日新聞の記事(1月11日)にはげんなりしました。昨年の「荒れた成人式」の「反省」を踏まえて「イベント盛り沢山」って・・・荒れたのはガキの方で、主催した自治体は被害者でしょうが。被害者がなんで反省するんですか?成人式への出席は任意です。行きたい人が勝手に行くんです。自分で決めて出席した以上、責任があるのは当たり前です。たかだか1、2時間の式典の間も大人しくしていられないんなら行かなきゃいいんです。暴れるヤツがいたら威力業務妨害で警察を呼べばいいんです。警察は現行犯逮捕すればいいんです。新聞は実名入りで報道すればいいんです。どうせなら民事の方でも損害賠償を請求してやればいいんです。日本は法治国家です。その日本で成人として生きるというのはそういうことなのです。

 ディズニーランドに会場に移すという浦安市、ディズニーのキャラクターと新成人が一緒に踊るってね、幼児番組の収録じゃないんだから、そこまでお子様扱いしなければならないような二十歳なら成人じゃないです。
 着物・袴SHOWを繰り広げるという岡山市、これはもう地元の呉服屋団体のプレッシャーが見え見えですね。もしそうなら暴れるガキに文句は言えないでしょう。何しろ数十万円からする和服をお買い上げになったお客様です。
 カラオケ大会、賞品総額は190万円という甲府市、それ税金ですよね。このご時世にどうかしていると思いませんか?
 酒の持ち込みを禁止したという福島市、秋田市等々、公共の場で開催される式典に酒を持っていく人間、酒を飲む人間がまともな人間だと思いますか?いったいどんな学校教育やっているんです?
 中高生のボーイ、ガールスカウトを招くという宮崎市、年下が行儀良くしていれば騒ぎにくいだろうってね、二十歳の人間のマナーが中高生以下とは珍しい。宮崎では年齢が上にいくほど礼儀知らずになるんですね。

 公金を使ってバカに調子を合わせるのは、バカに迎合するのは止めて頂きたい。相手はもう大人なんです。バカやったら自分で責任をとらなければならない大人なんです。公の場で群れて暴れるのは、それは人間じゃなくて吠え猿です。まとめてコンテナでアマゾンの奥地に移送して放してやればいいんです。これに公金を使うというのなら、私は納得しますが。





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