1999年4月 2年2カ月ぶりに火星と地球が接近 |
4月下旬の午後7時すぎ,東の空に明るく輝く赤い星を見つけたら,それは火星です。
ただし,地球に比べて楕円の軌道をしているので,接近のたびにその距離は異なります。最も近いときで5500万㎞,最も遠いときには1億㎞を超えます。今回の接近では,5月1日夜半(2日)に約8654万㎞になり,中くらいの接近といえます。(大接近は2003年) 3〜8月の火星は,てんびん座〜おとめ座にあり,3月から6月にかけては,−1等級を超える明るさで輝きます。春の星座を見つける星の並び「春の大三角」は,,しばらくの間,来客を迎え,いつもと違った印象を与えてくれることでしょう。また,火星は,9月の中旬に,さそり座の1等星アンタレスと接近し,その赤さを競い合うこととなります。 火星の直径は,地球の約1/2,望遠鏡で見る火星は,木星の1/3程度の大きさで,明るさのわりには小さく思われることでしょう。ただし,空の状態の良い日であれば小さな望遠鏡でも「極冠(きょくかん)」と呼ばれる白く輝く部分や,表面の模様を見ることができるかもしれません。 |
[火星探査の話題] NASAは,一昨年の夏に,火星探査衛星マーズ・パスファインダーを打ち上げました。衛星から送られる火星の風景の画像は世界的にも話題となりましたが,その後も続々と探査機を送り込んでいます。 同時期に打ち上げられた,マーズ・グローバルサーベイヤー(MGS)は,火星表面の詳細な画像を送信してきました。太古の昔(数十億年前?)液体の水が存在し,それらによってできたと考えられる地形や火山活動の痕跡など,様々な火星の姿は, NASAのホームページで見ることができます。この3月からは本格的な火星表面の地図の作成を行う予定だそうです。 この他にも,火星の気象を観測するマーズ・クライメントオービター(MCO)や,極冠に降りるマーズ・ポーラーランダー(MPL)などが既に打ち上げられおり, 過去,現在の火星に存在する水の証拠を調査する予定でいます。さらに,2001年には,火星からの資料を持ち帰る探査機の打ち上げも予定されています。 *参考文献:誠文堂新光社 「天文年鑑 1999」 アストロアーツ「SKY WATCHER 4月号」 |
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