白鳥座(+こと座)


 夏の大三角形のひとつ,デネブから天の川を南にたどっていくと大きな十文字が天の川にできます。南半球にある「南十字」に対して「北十字」と呼ばれることがあります。
 
 この十字の形は,ギリシャ神話の世界で,スパルタ王后レダをみそめた大神ゼウスがレダに会いにいくために変身した白鳥の姿となっています。この後,レダは2つの卵をうみ,その一つからはふたご座となっているカストルとポルックスの双子が,もう一つの卵からはトロイ戦争の原因となった美女ヘレンが生まれたといわれています。
 はくちょう座にはこの他いくつもの神話があり,川にとびこんで親友をさがしたキュグノスの姿,あるいはことの名手オルフェウスが天にのぼっていくときの姿であるともいわれています。
 また七夕伝説に登場する天の川にかかるかささぎの橋は,はくちょう座のはねの部分にあたります。 

写真データ 
 1996年8月 11日 25:05〜15  50mm F2.8 フジASA800フィルム
 撮影地 中頸城郡妙高高原町 笹ヶ峰

  「アルビレオ」(右)
 白鳥座のくちばしのところにある3等星で,新潟のサッカーチーム「アルビレックス」の名前のもとになった星です。

 金色の3.1等星とエメラルド色の5.4等星の美しい二重星で色の対比の美しさから「天上の宝石」と呼ばれています。高倍率の双眼鏡でしっかり固定するれば分かれて見えますが,できれば小口径の望遠鏡で見た方がよいでしょう。その際望遠鏡の倍率は高めにして,ピントをすこしぼかし気味にすると色のちがいがよくわかります。

 白鳥座がほぼ天頂を通る星座であることから午後8時であれば5月の終わり頃から11月の終わり頃まで見ることができ観望会でも引っ張りだこの星です。
(自然科学館60cm反射望遠鏡にて撮影)