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遠ざかる月
 月と地球の間に働く重力の作用で起こる潮の満ち引きなどの影響によって,月は1年に3センチメートルずつ遠ざかっていることがわかってきました。
 さかのぼってみると,地球や月ができたころは,それぞれ今の10倍ほどの大きさで見えていたことになるそうです。そのころは,今よりもずっと潮の満ち引きが大きかったことでしょう。
 「海で生まれた生物が陸上に適応する進化の過程で,潮の満ち引きの影響が大きかった」と何かの本かテレビ番組で見た記憶があります。月がなければ,生物の進化は今とはかけ離れたものになっていたかもしれません。
 また,月と太陽が重なる皆既日食は,たまたま,地球から見た月と太陽の大きさがほぼ同じことによって起こります。このまま,月が遠ざかっていくと約6億年後には,皆既日食は見られなくなり,部分日食や,金環日食(見かけの月の大きさが小さいために,太陽がリングのように見える日食)だけになってしまうそうです。皆既日食の時に見られるコロナやプロミネンスなどの印象的な光景は,まさしく天の恵みといえるのではないでしょうか。

 写真データ
★月齢 24.0  2000年10月22日 03:22
  10cm屈折+K40mm SONY Digital Mavica LCM-FD88使用
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