寒さのきびしくなる冬の宵の南の空に,ひときわ明るく輝く星を見つけたら,それはおおいぬ座のシリウスです。 明るさは-1.5等,恒星の中では一番明るく見える星で,12月の初めなら午後11時ころ,1月初めなら午後9時頃に南東の方角からのぼってきます。のぼって間もないころに望遠鏡を向けると,大気の影響で7色にまたたく美しい姿を見ることができます。 シリウスの語源は「焼きこがすもの」というギリシャ語です。その理由は,シリウスが日の出直前に東の空に現われ,太陽とともにのぼってくるのが真夏にあたるためです。古代エジプトではその頃を1年の区切りと決めており,ナイル川の洪水の起きる時期を教えてくれる大切な星として崇拝していました。この他,中国では「天狼星」,日本では「あおぼし」「おおぼし」と呼ばれており,風の強い夜,この星がひときわ明るく輝く姿を見ると,その呼び名もぴったりだなと思います。 ギリシャ神話によると,この犬はオリオンがつれていた猟犬,あるいは月の女神アルテミスの侍女の飼っていた名犬レラプスの姿ともいわれています。 おおいぬ座付近の散開星団のページへ |
写真データ: おおいぬ座 1997年11月3日 03:15〜03:22 50mmF2.8 フジASA800ネガフィルム 岩船郡神林村南大平キャンプ場にて (1部トリミング) 冬の星めぐりへ 星空写真集へ トップページへ |