光に弱い!?そんなアガマです・オキナワキノボリトカゲ
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オス 撮影:星野一三雄 | たぶんメス 撮影:「ばいかだ」 |
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卵
和名:オキナワキノボリトカゲ
学名:Japalura polygonata polygonata
- 分布
- 奄美群島・沖縄群島および宮崎県の一部に帰化(2006/08/30更新)
星野確認・・・奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖縄本島、宮崎県
- 生態
- 樹上性で山地森林だけでなく人家付近や街路樹などでも見られます。日陰部分を好み木の幹につかまってじっとしていることが多いです。危険を察知すると幹を螺旋状に移動します。4〜8月に1〜4個の卵を生みます。主に昆虫を食っているようです。
- 全長
- 約200mm。頭胴長はオス70〜80mm、メス60〜66mm。
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
Hidetoshi Ota, Isao Hoshino and Toyohumi Sueyoshi.2006.Colonization by the subtropical lizard, Japalura polygonata polygonata, in southeastern Kyushu,Japan.CURRENT HERPETOLOGY Vol.25(2006)No.1.29-34
- 解説
- 日本で唯一のアガマ科のトカゲあるリュウキュウキノボリトカゲの基亜種です。ペットトレードによる捕獲圧、開発による生息地の減少などにより個体数が激減しているようです。
- 飼育
- 今まで、幼体を数回飼育しましたが、なかなかうまく生かせておけません。特に、冬の低温時に摂餌量が落ちて、そのまま体力を回復させずに死なせてしまいます。個人的には、南西諸島の爬虫類は冬の低温に耐える種類が多いと思いますが、本種は冬の寒いときも生息場所を変えないため低温に耐えられないようです。確実な保加温の手段が必要です。
- 2002年6月にtakayoさんが繁殖に成功されました。こちらのページに飼育方法と繁殖記録があります。とても参考になります。
我が家でもようやく2005年5月に産卵に至りました。長い道のりでありました...卵は18×7mmと、かなり細長い形でした。というわけで、もしかすると異常卵で孵化しないかもしれませんが、ちょっと期待しています。
- コメント
- 確かにヤンバルや徳之島でも思ったほどは見ることはできませんでした。非常に個性的なトカゲなので大切に生息地を守っていければ良いなあ、と思います。
それと、飼育のときはよく言われるように強い光厳禁のようです。飼育している個体もほとんど葉っぱの陰に隠れています。
写真を提供してくださった「ばいかだ」さん、ダイレクトリンクをご快諾くださったtakayoさんに心から感謝しお礼申し上げます。「ばいかだ」さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 takayoさんのHPはhttp://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1312/です。
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