これは普通のオス主導の交尾ですが、メスが自分からオスを追い回して体をすりつけるような行動をとり、交尾を迫る?場合もあります。
交尾は何回も行われます。長いときで数時間交尾しているときもあれば、合意に達しないときは数分で離れる場合もあります。
交尾が確実に行われたことを確認したら、オスメスは分けて飼育した方がいいと思います。複数のオスがいる場合は、メスが疲れてしまうことがよくあります。
高齢(3才以上)の場合や、複数回産卵したあとは、かならずオスメス分けましょう。
栄養状態がよく、若いメスは、オスがいなくても無精卵を産むことがありますが、オスを分ければ、1〜2回しか産みません。高齢であれば、無精卵も産まないことが多く、メスの疲労を防ぐことができます。
オスの発情期は長く、7月頃まではメスの産卵後はただちに次の交尾を迫ります。腹や首を強く噛まれ、複数のオスが1匹のメスに同時に交尾を迫ったりするので、衰弱したり高齢のメスは死んでしまうこともあります。
朝か夕方に姿を見せたとき、ふくらんでいた下腹がすっきりしていたら産卵が行われた証拠です。カナヘビを一旦、別の入れ物に移し、ケージ内の卵を探します。
卵はシェルターの中や、石の下などの湿った土の中に、半分埋まった状態で見つかるはずです。上下を変えないように(中の赤ちゃんが窒息するからと言われます)まず、印をつけて、そっととりあげて別の容器に移します。
卵は、小さなプラカップや、タッパーに湿った水苔あるいは湿った土を入れ、少しくぼませて卵を安置します。直射日光が当たらない場所に置き、フタをして、周りの床材が乾燥しないように湿度を保ちます。
※アリが入らないように注意します。
ふくらんだ卵が、孵化せずにしぼんでいくこともあります。特に、高齢のカナヘビが産んだ卵や、同じシーズンで何回目かの産卵の場合によく見られます。これは、卵の中で、あと一息の体力がなくて出られないままに死んでしまうので、割ってみると、赤ちゃんが丸まって入っていますが、生き返ることはないようです。
孵化を待っている間に、卵がかびてきたら、卵が死んだのですから、とりのけましょう。
床材の湿度は霧吹きで、保ちますが、卵に直接霧をかけないように注意しましょう。
※幼体のケージは、あまり立体的にせず、木の枝等は少な目に。針金などで固定して落ちたり倒れたりしないようにしましょう。シェルターも、石や煉瓦は事故のもとなので避けます。
日光浴は強い日差しを避け、目を離さないこと。生まれたては皮膚も弱いので、あまり日光浴をしません。短い時間でシェルターに隠れますが、ケージの中全体が高温になっていたり、蒸れたりすると、幼体はすぐに死んでしまいます。
水入れは深いものは避けること。おぼれる危険があります。
そのほかに、堆積した落ち葉を湿った土ごと入れておくと、驚くほど微少な虫がいますので時々入れ替えますが、湿度が高くなるので。この場合は立体的なレイアウトにして、湿度から逃れられるようにするといいでしょう。
また、ブドウムシのような芋虫はちぎって中身を少しピンセットの先にとってなめさせます。
注意したいのは、青虫の小さいものや、芋虫の中身などは、のどにつまりやすく、つまるとすぐにカナヘビが死んでしまうのでわずずつ与えるようにします。