和名:アマミサソリモドキ
学名:Typopeltis stimponii
- 分布
- 奄美諸島、九州南部
- 生態
- 夜行性で昼間は石や倒木の下に隠れています。夜になると徘徊して昆虫やヤスデ、陸貝などを補食するようです。
- 全長
- 尾まで入れると80mm。
- 参考文献
- 日本動物大百科8昆虫Ⅰ:平凡社
- 解説
- サソリモドキの仲間は全世界に約80種ほどが知られています。熱帯に多い動物で、日本では九州南部から南に分布しています。北限は熊本県牛深市で、ここでは県指定の天然記念物に指定されています。
危険を察知すると成分の8割が酢酸である分泌物を肛門腺から吹きかけます。皮膚に直接ついたり、目にはいると危険です。
- 飼育
- 現在、20センチほどのプラケースで尾部を除いて4センチくらいの個体を飼育しています。床材はクワガタ用のクヌギマットを3センチくらいの厚さに敷いています。シェルターとして瓦の割れたものを置いていますが自分の気に入るように床材を掘っています。
餌はこの大きさでコオロギのアダルトをピンセットで与えています。給餌回数は週に1回程度です。しかしやせやすいとの情報もあるのでもう少し与えた方がよいかもしれません。ミールワームも食いました。床材は常に湿らせています。水容器を入れて置いてもどうせ穴を掘るときに埋められてしまいますので濡れたティッシュを時々入れます。水不足にあっけなく死ぬと言うことなので注意しましょう。
保温は冬の間遠赤外線ヒーターでシェルターの下を暖めていますがよく外に出ているのでちょっと暑すぎるのかもしれません。
私は経験がありませんがvinegaronの名前の通りvinegar(酢)のような臭いを出すそうです。かなり強烈らしいので変に刺激をしないように飼いましょう。
- コメント
- 格好良い。この一言です。もお、最高です。日本にだってこんな生き物がいるんです。いわゆる「はさみ」で獲物をつかむときの機械的な動きはたまりません。個人的にはすべての生き物の中で最も好きな種類の一つです。
夜、急に級に明るくすると「すたこら」と言う表現がぴったりなほど間抜けにシェルターの中に隠れます。
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