元祖「幻の蛇」・タカチホヘビ
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撮影:「ばいかだ」 |
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個体提供:真芽くん |
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和名:タカチホヘビ
学名:Achalinus spinalis
- 分布
- 本州、四国、九州、その沿岸の島々、屋久島、種子島。
- 生態
- 山地などの林床に住んでいます。石や朽ち木の下、柔らかく隙間の多い土の崖などを崩したら出てくることもあります。夜行性で主にミミズを餌としていて半地中性と言えます。
- 全長
- 30〜60cm
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
- 解説
- 鱗がビーズ上で大きくないため皮膚は常に露出しています。真珠のような光沢があり背中の真ん中に1本の黒い縦条が走っていることが特徴です。雌の老成個体は黄色っぽい色をしています。
発見されたときは大変珍しい蛇と思われていましたが、生息密度はあまり高くないものの広い分布のためそれほどの珍種ではないようです。ちなみに「タカチホ」は発見者の名前から付けられた名前です。
- 飼育
- ミミズを餌にすること、乾燥に弱いことから餌の確保と湿度管理が最大の問題になると思われます。また、底床に潜りっぱなしになるので飼育している実感がわかないかもしれません。マウスに餌付くかどうかは不明です。
現在、譲っていただいた30cmほどの個体を飼育を始めました。ケージは30cmのプラケース、やや厚めにパームピートを敷き、半分は水苔を入れています。まだ温度が低いので給餌はしていません。ところが、この個体は飼育開始5ヶ月後に死なせてしまいました。
と言うわけで、ここまで数回飼育に挑戦してみたのですが、私は少なくともうまくいきません。
うまく飼育している方の共通点を聞いてみると
- 温度は低く設定する。どうやら、25℃以上ではダメ。
- ミミズが主食。ミミズの臭いを付けたマウスの尻尾を食ったこともある。
- 湿度の保持は重要
です。
何にしても、このヘビを飼うためには
- 夏の高温時に20℃前後を保つための設備と手間がかけられる
- 釣り餌用ではないミミズ(フトミミズ、フツウミミズ、シーボルトミミズなど)をコンスタントに準備できる
- 常に湿度をチェックできる
程度の手間は覚悟しなくてはいけません。いわゆる、マウス食いのナミヘビの仲間と同じように飼えると思ってはいけません。また、飼育していてもほとんど外に出てきませんので、おもしろくないかも...
- コメント
- 珍種ではないと言われると見たくなってくるのも心情です。また、生態などもわかっていないことが多いので観察する機会があればなあ、と思っています。
個体を提供してくださった真芽くんに心から感謝しお礼申し上げます。真芽さんと「ばいかだ」さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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