コラム 第30回 「西の空の明るい星たち2000」

      2000年2〜4月 木星・土星・火星・そして水星が夕方西の空で見られる 

 夕方,西の空を眺めると,明るい星がいくつか輝いています。実は,これらの星々は,地球と同じように太陽を回る惑星たちです。2月中旬から4月にかけて日々位置を変え,肉眼でも十分楽しむことができます。それぞれの見つけ方と口径の小さな望遠鏡で見える姿を紹介しましょう。

〔木星〕
 夕方南西の空にひときわ明るく輝く星を見たら,それは木星です(光度-2.1等)。
 これから徐々に高度を下げて,見えにくくなっていきますが,4月の中旬までは西の空に見えています。望遠鏡で見ると,表面に縞模様が見え,そのまわりを目まぐるしく行き交う4つの月「ガリレオ衛星」も見ることができます。

〔土星〕
 木星のすぐ上に輝いているのが環を持つ星として人気の高い土星です。木星には及ばないものの,周囲の星より明るいので,すぐに見つけることができるでしょう(光度0.3等)。5㎝程度の望遠鏡に30倍ほどの倍率をかければ,環の開いた様子を見ることができます。
木星同様これから徐々に高度を下げていきます。5月の終わり頃には,木星と月の二つ分ぐらいの距離まで接近して見えるようになりますが,太陽の近く見えるため,楽に見えるようになるのは6月下旬の明け方のことになりそうです。
〔火星〕
 西の空に赤っぽく輝く星を見たら,それは火星です。4月6日には,木星と月の二つ分ぐらいの距離まで接近して見えます。今年の火星は,地球との位置関係で明るくなることはありません(光度1.0〜1.8等)。次回の接近は2001年6月で,この時は,今の4〜5倍の大きさに見えるようになります。
 
〔水星〕
 2月中旬の水星は,明るさ-0.5等前後と明るいのですが,高度が低く,日没後1時間程度で沈んでしまいます。このために見たことがある人は案外少ないものです。地動説で有名なコペルニクスは水星を見ることがなかったという話さえあるほどです。双眼鏡で位置を確認して,ぜひ肉眼で見たいものです。また,このころは望遠鏡で見ると半分に欠けた姿を見ることができます。今回見逃した方は,6月にも夕空低く見えるので,また挑戦してみてください。

 また,3月8〜10日,4月6,7日に,細い月がこれらの惑星の近くに見えるので,惑星の位置を確かめやすくなるとともに,写真で撮る人にとっては,絶好のシャッターチャンスの機会になります。
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月と明るい惑星たち
(上から土星,月,木星)

   2000年3月10日
         PM7:54
新潟市にて
下は市のりゅーとぴあ
デジタルカメラで撮影
2000年3月9日
       PM7:35
  新潟市新光町にて
  デジタルカメラで撮影
 (下の建物は
    某結婚式場)



昨年('99年)見られた惑星どうしの接近
木星(上)・金星(下)の接近

1999年2月23日
PM6:40
自宅近くにて撮影