第40回 「昼間に金星を見よう」

       最終更新 2001.10.30
                     トップページへ戻る

最近の金星(望遠鏡で見た様子)
内合前後の金星
*内合近くの細い金星は,透明度・大気の状態によって見え方が大きく左右されました。内合当日(3月28日)も前回(1999年8月19日)に引き続き10cmの屈折望遠鏡でも見ることができましたが,見え方は今一つでした。2周期後の2004年6月8日には130年ぶりとなる金星の太陽面通過が見られます。ビデオ画像コンポジット



 夕方,南西の空に金星が一際明るく輝いています。日没時の高度も高く,-4.5等前後と1等星の100倍以上の明るさになっています。
 さすがにこれだけ明るいと,澄みきった青空の日に,ぽつんと白く輝く姿を見ることも可能です。ただ,実際に見ようとしても,金星の位置がわからなかったり,目の焦点が(無限大に)合いにくいなど,難しい面もたくさんあります。
 直接太陽の光が当たらない(太陽が見えない)場所で,金星が南中する時刻に南の方を向き,それぞれの高度のあたりをさがしてみるのもいいでしょう。高度の目安として,うでをいっぱいに伸ばして,げんこつを作ると,そのたての長さがおよそ10°,親指をたてたげんこつで15°になります。
 また,双眼鏡やフィールドスコープ,あるいは135mm程度の軽い望遠レンズをつけた一眼レフなどを使い,遠くの景色や雲などでピントを合わせてさがすと見つけやすくなります。ただ,まちがっても直接太陽をのぞくことがないよう,細心の注意をはらってください。
 一度見つけてしまうと,案外簡単に思われるかもしれませんが,最初に見つけるまでが苦労します。複数の人でさがしてみて,見つけた人に目印となるような木や建物があるところへ移動してもらい,同じ場所に立ってさがしてみるなどの工夫も必要でしょう。
 三脚などで固定した倍率の高い双眼鏡やフィールドスコープで金星を見ると,金星の形が丸ではなく,半月〜三日月状になっていることに気づくはずです。金星は,3月上旬以降,夕方に見える高度が下がっていき,3月28日には太陽とほぼ同じ方向に位置します。このページでも金星の形の変化や昼間に見える様子などを紹介していきます。

 参考文献:「月刊星ナビ 2001年2月号」アストロアーツ
     「スカイ・ウォッチング事典 2000〜2005」朝日新聞社

関連ページ

金星と風景の写真  金星の解説ページへ

昼間も見える星  以前の金星の拡大画像

ビデオで撮影した月と金星(さがしてみてください)
右側は自然科学館の観測ドームのスリット
金星付近をズーム拡大して撮影したもの
2001.1.29 15:51
 1月29日は金星のそばに月があり,よい目印になりました。左の画像のように,ビデオカメラでもズームで拡大すれば撮影することができます。その日の空の状態にもよりますが,ズームをかけないと日没1時間前まではむずかしいようです。
 上の画像は眼視に近く,左の画像は7倍程度の双眼鏡で見たイメージに近いです。
 
SONY デジタルビデオカメラ
DCR-TRV20画像より各5枚合成
 新潟県立自然科学館にて撮影




望遠鏡で見た金星(1週間で大きさや形の変化がわかります)

薄雲あり 
 *内合当日
撮影データ
新潟県立自然科学館60㎝反射望遠鏡+K60or40mm
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像より各9〜10枚合成
 大気による色ずれを補正


トップページへ戻る    これまでのコラムへ