「星はすばる。 ひこぼし。 ゆうづつ。
よばひ星,すこしおかし。 尾だになからましかば,まいて」 清少納言の枕草子で一番美しいとされた「すばる」。 「すばる」は集まって一つになるという意味の「統(す)ばる」というれっきとした日本語(和語)です。この他「六連星(むつらぼし)」や「羽子板星」と呼ぶ地方もあります。 中国では昴宿(ぼうしゅく),一般にはプレアデス星団と呼ばれています。この星団が秋の夜半にのぼってくると,冬の訪れを感じさせます。実際に多くの民族ですばるが真夜中に南中(南を通る)するころを冬至としていたそうです。 肉眼でも5〜7個の星に分かれて見えますが,双眼鏡で見ると60〜70個の星々を見ることができます。私は,秋の夜半に北東の山並みからまたたきながらのぼってくる様子を双眼鏡で眺めるのが一番好きです。写真でも絶好の対象で,空の暗いところでは,星々をとりかこむ青いガスも写しとることができます。 光の速さで410年ほどかかるところにあり,生まれて間もない(約8000万年)130個ほどの高温の星々が集まっています。 枕草子ででてくる「ひこぼし」はわし座のアルタイル, 「ゆうづつ」は金星(明星)「よばひ星」は流星のことですが,文章からすると,彗星のことをいっているようですが,この「尾」は,流星痕(りゅうせいこん・流星が流れた後に残る煙のようなあと)であるという説もあるようです。 |
写真データすばる 1997年9月 30日 23:33〜42 300mm F4 フジASA800 南大平キャンプ場にて撮影 |
*おまけ 視力の弱い人がすばるを見てもボヤッとした光のかたまりにしか見えません。 観望会などで,ちょっと度の強いメガネなどを借りて (長時間はやめましょう)夜空を見上げると,スバルが星に分かれるのでびっくりしたりします。 私も日常生活でコンタクトレンズをしているのですが,つけはじめの頃は,視野が広くなったのと,星が点に見えることがとてもうれしかったです。 |
| 冬の星座案内へ |