球状星団 M3.M13




 球状星団は,数万〜数百万個の星がボールのように密集している星の大集団で,銀河系には現在までに140個ほどが見つかっています。
 球状星団は,銀河系のすぐ外側周辺部にあり,距離は7000〜30万光年と非常に遠くにありますが,星の数が多いため,距離のわりには明るく見えます。
 球状星団を構成する星は,年齢100億年以上のものが多く,銀河系ができたごく初期の頃に形成されたものであると考えられています。

(左写真) 10cm屈折望遠鏡で撮影したM13

大口径の望遠鏡で見た M3 (りょうけん座)

 りょうけん座のα星「コル・カロリ」と,うしかい座のα星「アークトゥルス」のほぼ中間付近にある球状星団です。6等星ほどの明るさがあるので, 双眼鏡やファインダーで見ても,ポチッとした小さな丸いシミのように見え,恒星と区別がつきます。
 10cm以上の望遠鏡で高い倍率をかけて見ると,条件の良い時に周辺の星が分かれて見えはじめます。無数の星が群がる星の大集団であるとわかるためには,できるだけ大きな口径の望遠鏡で見ることをおすすめします。
 右の写真は自然科学館の60cm反射望遠鏡で撮影したものですが,肉眼で見ても細かい星々が明滅しながら集まっている様子がわかり,幻想的な眺めになります。
 * 距離4.5万光年 大きさ114光年 
M13(ヘルクレス座)

 M13は,北天一美しい球状星団といわれ,双眼鏡でも,周囲のぼやけた丸い星雲状の姿に見えます。ヘルクレス座のη星と、ζ星を結び,その真ん中からややη星よりのところにあります。
 見かけの大きさが,満月の3分の1ほどで,50万個もの星が含まれる大集団です。15cmの望遠鏡になると,無数の星粒が見え,その迫力に圧倒されることでしょう。
 (距離2万2000光年)

アレシボメッセージ
 1974年11月16日,プエルトリコ・アレシボ天文台は,305m電波望遠鏡を使い,球状星団M13に向けてメッセージを発信しました。このメッセージは,1997年に亡くなったアメリカの天文学者カール・セーガン氏が中心となって制作されたもので,信号は2進数で送られ,内容は素数や人間,太陽系,DNAの構造などを表わしたものでした。

参考文献: 「藤井 旭の星座ガイド春」(誠文堂新光社) 

写真データ
M3
 1998年4月16日  PM8:30〜33
     60cm F14 反射カセグレン 直焦点
     撮影地 新潟県立自然科学館 
M13
★(上)
 1998年9月20日  PM8:17〜21
     10cm F15 屈折 直焦点  フジASA800ネガフィルム
★(下)
 1998年9月20日  PM8:27〜30
     60cm F14 反射カセグレン 直焦点
     撮影地 新潟県立自然科学館 
 
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