沖縄本島南部産 | 沖縄本島北部産 |
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撮影:星野一三雄 |
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
背中の模様には変異が多く、上の写真のように本島の南部産の個体では背中線がより完全に近く分断されず、ヤンバルのような北部産ではそれが分断されている個体が多いようです。
もしかすると沖縄本島北部(ヤンバル)の個体群と沖縄本島南部の個体群は別亜種かもしれません。
沖縄県指定の天然記念物。環境省版レッドデータブックでは「絶滅危惧II類」でありますが、南部の個体群はそれどころではないのでは。
何よりも天然記念物なのですから死なせたりしてはいけないわけですが、山原(ヤンバル)では森の中を通る道路上で車による轢死体が数多くあるそうです。種を保護するのではなく環境を保護する事から始めてもらいたいものです。
また、現実に外国で本種のブリーディングが試みられたりして、ひどいときには本種がペットショップで売買されているようなときもあります。
実際にフィールドで目にする機会があったのですが、沖縄本島という狭い範囲の中でも模様の変異があり分化の可能性もあるように感じられます。と言うことは、すなわち各地域の個体群の保護こそが最重要な課題になってくるのではないでしょうか。