「わび」「さび」「風流」..でも大暴れ・ニホンイシガメ
撮影:星野一三雄いわゆる「みのがめ」(甲羅に緑藻が生えている)

和名:ニホンイシガメ


学名:Mauremys japonica

分布
本州、四国、九州、佐渡島、隠岐、見島、対馬、壱岐、淡路島、五島列島。

生態
主に平地よりも山間部周辺の河川や池沼及び水田などに生息しています。清冽な水と豊かな自然環境を好むようです。肉食性に近い雑食性。秋から春にかけて交尾し6,7月頃に1度に6個前後の産卵をします。

全長
メス21cm、オス14cm。

参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
日本の固有種です。クサガメに似ていますが甲羅(背甲)のキール(稜線)が中央に一本であること、体色は褐色で四肢に橙褐色の部分があることもある、甲羅の後ろにギザギザの切れ込みがあることなどで区別ができます。もともと、「銭ガメ」は本種の仔ガメのことです。

飼育
クサガメに準じてよいでしょう。水は「常にきれいで新しい水がよい」とか「少しこなれたきれいな水がよい」の二つの意見があります。私は現在最大に達したメスとオス2匹を飼育していますが、70センチの衣装ケース2つをトンネルでつなげて片方を砂場、片方を水場に分けたケージで飼育しています。水場には木で作った台を置いて足場兼シェルターにしています。水換えをさぼるためと水量を多くするためにオーバーフローで濾過設備を作っています。しかし、砂場から砂を水場に持ってきてしまうので濾過槽がすぐ砂でいっぱいになるのが悩みの種です。

コメント
よく言われることですがいかにも日本的な雰囲気を持ったカメで個人的にはクサガメよりも優しい目をしているようなので好きです。しかし、他のヌマガメ同様慣れると餌くれ攻撃が始まり目の前のものは飼い主の指だろうが何だろうがばんばん食いついてきます。




クサガメのページへ
タイリクイシガメのページへ
日本の亀(カメ)のページへ
INDEXページにもどる