これで良いのか!?天然記念物・ヤエヤマセマルハコガメ
撮影:星野一三雄
幼亀はこちら 撮影:竹内利晃

和名:ヤエヤマセマルハコガメ


学名:Cuora flavomarginata evelynae

分布
西表島と石垣島。
生態
森林やその周辺の湿地に生息しているようです。胸甲板と腹甲板の間、つまり胸とおなかの間に「蝶番(ちょうつがい)」があって頭や脚を引っ込めたときに腹甲(おなか側の甲羅)でふたをしてしまうことからハコガメ(箱ガメ)と呼ばれます。
雑食性で地表の昆虫やミミズ、カタツムリなどを食べるらしいです。植物の葉なども食うらしいです。10月ころより交尾を始め、4月から6月にかけて産卵をします。あまり、水には入らないようです。
全長
甲長170mm。国内では140mm前後が普通です。190mmに達することもあるようです。
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
甲はドーム状に盛り上がり、3本のキール(隆条)があります。甲の色は黒褐色または紫を帯びた暗褐色、頭部はオリーブ色から褐色で目の後ろに黄色の帯が入ります。国指定の天然記念物なので採集したり、飼育してはいけません。ましてや殺してはいけません。環境庁指定希少種でもあります。
飼育(07/15更新)
飼育してはいけません。ショップで外国産の亜種が売られているのでそちらを飼育しましょう。しかし、気のせいか最近、値段が高くなったり、流通量が少なくなっているような気がします。少し心配です。
と、思っていたら、どうやらショップでは八重山産の個体が売られてしまっているようです。購入する際には、CITESの輸入許可証があるかどうかを確認してから購入しましょう。正規で輸入をしている個体ならば、必ず輸出入の証明書があるはずですから。また、もちろんですが八重山で密猟された個体ならば何の証明書もありません。でないと、気づかぬうちに犯罪者になってしまったりしてしまいますよ。
コメント
天然記念物です。このような魅力的な生き物が日本にいることを誇りに思い大切にしていきたいです。しかし、本種に限らず天然記念物に指定しておきながら具体的な保護の対策がなされていないような気がします。西表などの生息地を十分に保護していくようになって欲しいなあ、と思います。写真を提供してくださった竹内利晃さんに心から感謝しお礼申し上げます。竹内さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。



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