美しいが故に.....・タイマイ
撮影:星野一三雄
撮影:「ばいかだ」
幼体(石垣島) 撮影:Carmine

和名:タイマイ


学名:Eretmochelys imbricata

分布
世界中の熱帯から亜熱帯の海洋に分布。日本では奄美大島から八重山諸島にかけて見られます。

生態
普段は比較的浅いサンゴ礁などに生息しているらしい。カイメンを主に食べているらしいです。 オウムのようにとがったくちばしを岩の中に入れて上手に餌を取り出すことができるそうです。
1回の産卵数は160個くらい。

全長
上陸してくるメスの甲長は70〜90cm。

参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
くちばしが発達している、甲羅(背甲)の一枚一枚(甲板)が瓦のように重なっている。などの点で他種と見分けがつきます。 体色は黄色時に暗褐色の放射状斑紋。日本の産卵地は世界的な北限。
甲羅の模様を利用した工芸品「鼈甲(べっこう)」細工の材料に使用されます。
このため乱獲が進み捕獲が制限されています。国際自然保護連合レッドリスト指定絶滅危惧種。ワシントン条約付属書Ⅰに記載されているため、国内では「種の保存法」によって捕獲や売買が禁止されています。環境省版レッドリスト(レッドデータブック)では絶滅危惧IB類にカテゴライズされています。

飼育
物理的に飼えません。水族館で我慢しましょう。種の保存法で保護されています。

コメント
鼈甲細工はこれだけ化学が進んで樹脂で似たようなものが作れるのだからもうタイマイを取らなくても...と考えてしまいます。象牙とかと一緒です。でも、それで生活している方もいらっしゃると考えると...複雑です。
ところで、「タイマイ」って「玳琩」(もしかして化けている方、ごめんなさい)って書くんだそうです。ご存じでした?
写真を提供してくださった「ばいかだ」さんとCarmineさんにに心から感謝しお礼申し上げます。「ばいかだ」さんとCarmineさんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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