高貴なる琉球美人・アオカナヘビ
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(左)撮影:竹内 利晃 |
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小宝島産の雄成体 |
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和名:アオカナヘビ
学名:Takydoromus smaragdinus
- 分布
- 南西諸島の宝島、奄美大島、喜界島、徳之島、沖縄島、久米島など。(以下、姉崎分布情報)・・・トカラ列島小宝島
- 生態
- 林の周辺のやぶ、開けた草原、サトウキビ畑、生け垣など生息しています。比較的よく見られたのですが体色が完全に保護色となっているため見つけにくいです。昼行性で、3〜8月に数回、1回に2卵を産みます。
- 体長
- 全長200〜280mm。頭胴長は50〜65mm。
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
- 解説(12/10更新)
- 一般にメスは背面が黄緑色で体側に白線が走ります。オス(撮影:姉崎悟)は体側の白線の上に褐色のラインが入ります。腹部は白〜淡黄色〜淡緑色。大腿部の鼠径孔は1対。
以前は、ここに「幼体の体色」に関して触れていたのですが、どうやら生息地によって、さらには個体によって体色は異なるようです。はじめから緑一色の個体、全身褐色で成長につれて緑になっていくもの...等々。
左の写真は沖縄本島産で右の写真は徳之島産です。
小さな昆虫などを食べているようです。春から秋に2個の卵を数回に分けて生むようです。
- 飼育法
- 現在、私は60センチ水槽で2匹の若い個体(1998年生まれ)を飼育しています。照明は20Wの爬虫類用のランプを午前中だけ点灯しています。ホットスポットとしてストーンヒーター。床材は赤玉土。鉢植えの観葉植物と細い木の枝を入れています。ニホンカナヘビよりもさらに立体活動を好むようです。水は霧吹きで与えています。冬の過ごさせ方が現在の課題です。
餌の奪い合いはしますがなわばり争いなどのトラブルはありません。餌はコオロギを中心にあたえています。ただ、沖縄本島産のを以前死なせてしまいましたので餌はなるべくバラエティ豊富にした方がいいでしょう。
- コメント
- とにかくかわいくてきれいで、こんなトカゲが日本にいて良かったな、と思ってしまいます。ピンセットからも餌を採りますし。手乗りにもなるでしょう。特にしっぽを上手に使って高いところからぶら下がったりするのは見ていて飽きません。今後の課題としては冬の過ごさせ方と繁殖です。しかし、なかなかオスを見つけることができません。
フィールドでは完全に体色が保護色になっているのでよほど気をつけていないと、なかなか見つけることができません。
とても美しいのですがいかんせん目つきが悪いです。ニホンカナヘビよりも意地が悪そうです。
写真を提供してくださった竹内利晃さん、姉崎悟さんに心から感謝しお礼申し上げます。竹内さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。姉崎さんのHPはhttp://www.shimanotori.com/です。
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