北の国から...・コモチカナヘビ
撮影:後藤
(左)撮影:司村 宜祥

和名:コモチカナヘビ


学名:Lacerta vivipara

分布
北海道の北部。サロベツ原野周辺から稚内、猿仏野原野周辺。国外ではヨーロッパ全域と旧ソ連(サハリン、シベリア)に広く分布します。
生態
水場近くの草原や森林など湿ったところを好み、土中や木の根本などに巣穴を持っています。天気のいい日に地上に出てきます。基本的に地上性で、昆虫やクモなどを食べているようです。
名前の通り卵胎生(卵ではなく子供を産む)で3〜15頭の子供を産みます。ただし、ピレネー山脈の個体群のみ卵生であることが知られています。
全長
140〜180mm。頭胴長は55〜75mm。
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ

解説(12/10更新)
全世界の爬虫類のうち最も分布域が広く最も北にまで生息域を広げている種類です。
他のカナヘビ類よりもずんぐりした形で尾が短いです。背面の模様は黒い縦条が断続しています。大腿部の鼠径孔は10対ほど
飼育
全くわかりませんが、高温には弱いでしょう。ですから、湿度を保持して高温にならないようにしながら紫外線も必要となかなかシビアな飼育環境を要求するかもしれません。
情報を求めます。
コメント
南西諸島にばかり目を向けているとこのような種類を見落としてしまいます。
卵胎生、北方に分布と他の生き物と異なる生態ですから興味がありますが国内では分布が限られているので採集などは控えた方がよいでしょう。
ヨーロッパ産の爬虫類や両生類の流通事情はよくわかりませんがショップに並ぶこともあるのかもしれませんね。 写真を提供してくださった司村 宜祥さんと後藤さんに心から感謝しお礼申し上げます。後藤さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。




オガサワラトカゲのページへ
サキシマカナヘビのページへ
日本の蜥蜴(トカゲ)のページへ
INDEXページにもどる