青の誘惑・バーバートカゲ
撮影:星野一三雄 個体提供:佐久間聡

和名:バーバートカゲ


学名:Plestiodon barbouri  旧学名 Eumeces barbouri

分布
奄美大島、徳之島、沖縄島、渡嘉敷島、久米島、伊平屋島、加計呂麻島、与路島、請島。
生態
山地の森林に生息し分布の重なるオオシマトカゲや、オキナワトカゲと棲み分けをしているようです。その他の生態は他のスジトカゲと同様のようです。
全長
180mm。頭胴長は52〜73mm。
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ

解説
日本産スジトカゲ類Eumecesの仲間は子供のときには黒色の体色に金色の縦条、そして鮮やかな青い尾を持つことが共通の特徴なのですが本種はその色が強く面積が大きいのが特徴です。
また、成体になっても幼体のときの青い尾の特徴が残り美しさを保つと言われています。しかし、体列鱗数がオキナワ・オオシマ両種よりも少ない(24)こと以外は見分けるのは難しいと思われます。
特に沖縄島では生息地の森林の開発のため個体数が激減しているようです。
飼育(01/22更新)
2000年1月現在、60cm水槽に一匹だけ飼育をしています。飼育環境はイシガキトカゲと同様です。ただし、保加温器具は使っていません。冬の間はほとんど土の中に潜っています。
やはり、イシガキトカゲ同様、一日の活動時間が短いです。とにかく、この手のスキンクは石などの下に巣穴を掘って生活しますので、十分な量で適度な湿度を保った土が必要になります。
コメント
きれいであまり大きくならず、しかも大きくなってもしっぽの青が残るというすばらしいスジトカゲで、飼育してみたいのですが、とにかく素早い動きなので生息地で発見してもなかなか採集できません。地元のハブ採りの方でも「あれは早くて捕まえられない」というくらいです。
それと、捕まえても本種なのか、その他のスジトカゲなのか区別が付きにくいです。それでも、あの青の魅力は捨てがたいです。
個体を提供してくださった佐久間聡さんに心から感謝しお礼申し上げます。佐久間さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。



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