伊豆諸島も負けていません!!・オカダトカゲ
撮影:岡本 卓

黒化型(?)(撮影:岡本 卓)

和名:オカダトカゲ


学名:Plestiodon latiscutatus 旧学名 Eumeces latiscutatus

分布
伊豆諸島、南限は青ヶ島。伊豆半島。
生態
日当たりの良いところに多く生息します。6〜7月頃、3〜15個の卵を生み、メスが保護をします。
全長
250mm。頭胴長60〜96mm。
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
Junko Motokawa and Tsutomu Hikida.2003.Genetic Variation and Differentiation in the Japanese Five-Lined Skink, Eumeces latiscutatus.ZOOLOGICAL SCIENCE Vol.20(2003)No.1.97-106

解説
伊豆諸島に分布する日本産スジトカゲ。島ごとにかなりの変異は見られるようです。幼体の色彩は他の種よりも早く成体の特徴になるそうです。ニホントカゲとは胴中央部の体列鱗数(鱗の数)が少ない(28〜30)ことで区別されます。
色彩変異のひとつとして、全身が黒色の非常に美しい「黒化型(?)(撮影:岡本 卓)」は「からすとかげ」とでも呼べるようです。
三宅島、八丈島、青ヶ島ではネズミ駆除用のニホンイタチの影響で激減しているそうで、絶滅寸前になっているようです。
飼育
ニホントカゲと同様でよいでしょう。
コメント
日本には多くの島があり本種のように各島ごとに微妙に特徴の異なるトカゲなどがいるようです。図鑑の写真を見る限りではなかなか、渋い体色ですから大型の個体は飼育してみる楽しみがあるかもしれません。
生化学的な調査によると、今までニホントカゲと思われていた伊豆半島の個体群も本種であることがわかったようです。で、今までニホントカゲのタイプ標本の産地が伊豆半島下田産、つまりオカダトカゲであることがわかったため、学名も変更になりました。
写真を提供してくださった岡本 卓さんに心から感謝しお礼申し上げます。岡本さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。



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