八重山の小さな宝石・イシガキトカゲ
撮影:ばいかだ撮影:亀倉 芸

和名:イシガキトカゲ


学名:Plestiodon stimpsonii 旧学名 Eumeces stimpsonii

分布
石垣島、西表島、波照間島、黒島、小浜島、新城島、鳩間島、竹富島。
生態
平地にも生息していますが山地の森林に多く生息しています。その他のスジトカゲ類と同様の生態と思われます。
全長
150mm。頭胴長55〜80mm。
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ

解説
日本産のスジトカゲ属Eumecesの中で最も小型です。キシノウエトカゲとは住み分けているようです。八重山諸島におけるオキナワトカゲやオオシマトカゲにあたる種類に該当する種類と思われます。南西諸島ではこのように島によってスジトカゲ類は種の分化が進んでいるようです。
体側の白色縦条の一本が耳(耳孔)の上を通ることでオキナワトカゲと区別を付けることができます。
飼育
ニホントカゲと同様でよいでしょう。
2000年1月現在石垣島産の個体と西表島産の個体を計4頭飼育しています。60cm水槽にアオカナヘビまたはサキシマカナヘビと一緒に飼育していますが特に問題は生じていません。
底床は赤玉土とピートモスを混合したもの。カナヘビ用にポトスの鉢植えを置いていますが、あまりイシガキトカゲは葉の上に上るようなことはしていません。鉢植えの中や植木鉢を半分にしたシェルターを利用して巣穴を自分で掘っています。
照明は爬虫類用蛍光灯のみ。テープヒーターやストーンヒーターをホットスポットとして置いています。
餌はコオロギやミールワーム、クモ、ブドウムシなどです。栄養添加剤は必ず添加しています。これで、一年ほど問題は生じていません。
毎朝、照明がついてから30分ほどで巣穴から出てきて索餌を始めています。餌を食ったあとは一時間ほどで巣穴に戻ってしまいます。一日の活動時間はそれほど長くないようです。実はあまり「飼育している」と言った実感がわかないトカゲです(笑)。
コメント
小型で美しい種ですが、やはり成体になると地味な体色になってしまいます。
西表島ではかなりの個体数を目撃することができましたが、体色が地味になった成体はまだ見たことがありません。まさに、「八重山の小さい宝石」という形容がぴったりのトカゲです。
写真を提供してくださった「ばいかだ」さんと亀倉さんに心から感謝しお礼申し上げます。「ばいかだ」さんと亀倉さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。




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