対馬のファイター・ツシママムシ
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撮影:星野一三雄 |
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幼蛇写真
和名:ツシママムシ
学名:Gloydius tsushimaensis
- 分布
- 対馬のみ
- 生態
- ニホンマムシと同様です。ニホンマムシよりもやや神経質で気が荒いようです。胎生で、6月に採集された個体が9月に4頭の幼蛇を産仔した報告があります。うち1頭は死産だったそうです。
ほぼ夜行性で、おそらくツシマアカガエルやチョウセンヤマアカガエルといったカエル類を主食にしていると考えられます。
以下、星野の経験より・・・比較的湿度が高い環境に生息していますが、夜間には道路にもよく出てきます。妊娠期間である晩夏から初秋にかけては、山地の林道などで昼間にも見かけることが多いです。
- 全長
- 40〜60cm
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
- 解説
- ニホンマムシに似ていますが体背面の楕円形斑紋の中心に暗色斑がない個体が多いようです。ただし、ときどき不鮮明ながらも中心に暗色斑がありニホンマムシと同じような、いわゆる「銭形模様」になっている個体も見かけます。
またニホンマムシの舌は黒いのですが、本種の舌はピンク色をしています。
ニホンマムシ同様、強い出血毒があります。
ニホンマムシを九州では「ひらくち」と呼ぶように、対馬でも本種は「ひらくち」と呼ばれます。
このようにニホンマムシと長い間、同種とされてきましたが1994年に別種となりました。
- 飼育
- 毒蛇ですので飼育はしないように。それに、毒蛇とはいえ分布も限られていますので。
※2006年6月1日施行の「(改正)動物の愛護及び管理に関する法律」により「特定(危険)動物」として指定され、日本国内での飼育等には都道府県知事の許可が必要です。
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- コメント
- 正直なところ対馬のマムシが普通に本土に生息しているマムシと別種とは知りませんでした。対馬という場所は本当に興味深い場所です。
- 対馬での本種の生息密度は、本土でのニホンマムシのそれよりもかなり高いように感じました。対馬でフィールディングするときに毒ヘビが苦手な方は(って普通は苦手ね)十分に注意しましょう。
- 上述していますが本種は、よく「ニホンマムシよりも気が荒い」と言われています。私もこの数年に数十個体を見てきましたが、確かにそういう感じはします。それはそれは、もう狂ったように頭をブンブン振り回すので危ないことこの上ないです。もちろん撮影とかのためにフックで弄んだりするからなんですが。ゴメン、ツシママムシ。
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